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はじめに
宿泊型の旅のクオリティを決めるのは、宿。
これまで何度も旅をしてきて、心から思うことです。
しかも、宿泊先が【森リトリート】のプログラムの一部であれば尚更です。
どんなに素晴らしいスポットを回っても、
【森リトリート】体験が充実していても、
夜に帰る場所が「ただ寝るだけの場所」であれば、身体は真にリセットされません。
夜は、その日一日に感じた心を癒やし、ほぐす時間。
さらに、〈お湯と。〉の舞台にもなります。
宿泊先のおもてなしや心遣いに触れるとき、
【森リトリート】プログラムに付加価値が加わり、自然と仕上がっていく。
この記事では、宿泊型の【森リトリート】プログラムにおいて、
泊まる宿の「質」の重要さと、
お世話になった「菊屋」の利用体験をお伝えします。

【森リトリート】1日目|7つの温泉がある宿「菊屋」に癒される
【森リトリート】で選ぶ宿の条件とは
【森リトリート】は単なる行楽ではなく、
ito therapy のセルフセッションであり、ワークです。
このワークのプログラムを設計するとき、
宿泊する宿選びは楽しくもあり、気を張るポイントでもあります。
【森リトリート】は、視覚・触覚・嗅覚・聴覚・味覚といった
五感をフル活用することで「ありのままの自分」に還るワークです。
そんなワークの一部である宿泊先に期待することは、
〈森と。〉と〈お湯と。〉体験ができること。
そして、五感のひとつである「味覚」を満たすことです。
そこで、私の【森リトリート】で泊まる宿選びの条件は、
①自然豊かな場所に立地していること・・・〈森と。〉体験
②温泉地であること
③天然温泉の露天風呂があること・・・〈お湯と。〉体験
④その土地の食材をつかったお料理を提供していること・・・「味覚」
さらに、たとえば目的地に神社を設定している場合は、早朝の参拝ができるように
⑤神社から遠すぎない場所にあること
が挙げられます。
「湯回廊 菊屋」を選んだ理由
修善寺には温泉旅館が複数あります。
その中で私が「菊屋」を選んだ理由は以下の通りです。
・施設の周囲に豊かな緑が広がっている
・温泉の種類が豊富
・こだわりの地元の食材を使った丁寧なお料理
・和モダンの客室スタイル
訪れる前は、ざっくりこのようなポイントで「菊屋」での宿泊を決めました。
そして実際に宿泊してみると、「菊屋」を選んで良かったと思える体験がたくさんありました。

泊まって良かった|リトリートに最適「菊屋」の心遣い5選
①チェックイン:外の景色を眺めながら、ひと組につきスタッフ一人が対応
「菊屋」のおもてなしは、到着直後から始まります。
まずは、宿の外でスタッフが出迎えてくれる。
これはとてもうれしかったです。
歓迎されているという気持ちになれたし、安心感もありました。
たとえ1泊とはいえ、この最初の印象はその後の宿で過ごす時間に大きく影響します。
そして、チェックインではひと組ずつスタッフがひとりついて、
丁寧に宿のすべてを説明してくれました。
「菊屋」は、”湯回廊”というだけあって、お部屋や食事処、お風呂などの場所が点在しています。
その建物の造りも魅力のひとつではあるのですが、迷う人も多いはず。
だからこそ、最初に館内の地図を広げ、スタッフにひととおり説明を受けることは重要。
「迷いそう」「部屋に帰れなくなるかも」「場所が分からないから温泉に入らない」
などといった不安感が、チェックインの時点で取り払われます。
実際、方向音痴の私でも、一度も迷うことはありませんでした。
ここでも、キーワードは「安心感」。
居心地の良さに直結する、重要な感情です。
【森リトリート】は、日頃の生活を離れ、非日常に身を置くことに意義がありますが、
「安心感」があってこそ、その環境の力が発揮されます。

②お食事処:明るすぎない照明+半個室で心もお腹も満たされる
味覚を満たす「菊屋」食事は、半個室のスペースでいただきました。
照明を抑えた落ち着いた空間は、他のお客様の視線が気にならない。
旬の食材をふんだんに取り入れたコース料理を、ひとりで、自分のペースで、ゆっくり味わう。
お料理の味が美味しいのはもちろんのこと、
こうした心づくしの空間に癒され、丁寧な料理に満たされました。
自分の味覚を存分に発揮し、心をいただく。
夕食も、朝食も、誰かと話しをしながら愉しむ食事とは違う、
自分の心と身体と会話する時間を過ごすことができました。

③和モダンの客室:庭付きのバルコニーで小鳥のさえずりに癒される
「菊屋」は和風のお宿です。
でも、ただの和風ではありませんでした。
客室はオシャレで落ち着いた和モダンのインテリア。
畳と障子、レトロなデザインの調度品。
手洗い場やトイレには、陶器やアンティークテイストのタイル、蛇口が使われ、
デザイン性の高い和室に感動しました。
部屋にはバルコニーが付いていて、外に出ると、小鳥の声と緑が広がっていました。
温泉に浸かった後のくつろぎタイム、食後のひと休み、
寝る前のジャーナリング、早朝のひととき。
滞在中は何度もここに座って、ただ鳥の声を聞き、ゆるりと風に吹かれていました。

④貸し切り風呂と大浴場:天然温泉で〈お湯と。〉体験
「菊屋」には全部で8つのお風呂があります、
露天風呂が5つ、内風呂が3つ。
その内、貸切りにできるお風呂が4つ、大浴場に内風呂と露天風呂がひとつずつ。
私は宿に到着してすぐに内風呂の貸切り風呂に入り、
翌朝は早朝5時に起きて、露天風呂の貸切り風呂と大浴場に入りました。
いつもタイミング良くスムーズに入浴でき、内風呂の貸切り風呂はハシゴできました。
誰もいない早朝の温泉は、朝の新鮮な空気に満たされて、
お湯の音と心地よい風に吹かれながら、「何もしない」時間を過ごしました。

「菊屋」に泊まりたい!と思った方へ
こんなに素晴らしい「菊屋」にも、たったひとつだけ、惜しい点がありました。
それは、貸切り風呂が予約制ではなかったことと、男女の区別もなかったこと。
貸切り風呂は、基本的に空いていれば入れる、というシステム。
木札が「空室」となっていれば、入室OK。
「使用中」なら出直しです。
そのため、お風呂から出たタイミングですぐそこの暗がりに人が待っていると
非常に驚きます。
また、自分と入れ替わりで異性が入ることもあり、ほんの少し、複雑な気持ちになりました。
私がこのように「残念」に感じる理由は、
昨年秋に訪れた栃木の「SPA和薬草」での体験があったからでしょう。
ブログでも書いたとおり、「SPA和薬草」では、
貸切り風呂は館側が時間割を組んで割り振ってくれて、男女が完全に分離されていました。
だからお風呂に入るまでのプロセスが安心で、割り当てられた時間でゆっくりでき、
次の人が待っている心配もしなくてすみました。
【森リトリート】の根底には、自律神経を整えるという基本目的があります。
〈森と。〉も、〈お湯と。〉も、「リラックスできる環境」があってはじめて機能します。
そして、些細なことでも、そのひとつひとつが積み重なって、ワークの効果につながります。
それが「小さな違和感」の積み重ねになるのか、
それとも「満たされた安心感」の積み重ねになるのか、
それは宿泊先の環境と気配り、心配りのレベル次第とも言えます。
もし、あなたが【森リトリート】のプログラムを宿泊型にしようとしたとき、
宿選びは愉しみながらも、丁寧に下調べをすることをおすすめします。

「菊屋」で体感|”スリープ・ツーリズム”という視点
近年、旅行の目的のひとつとして「睡眠の回復」が注目されています。
Virtuosoのレポートによれば、
非日常の自然環境・静けさ・スクリーンから離れた時間の組み合わせが、
深い睡眠を取り戻す旅のカテゴリとして確立しています。
修善寺の「菊屋」での滞在は、まさにこの文脈に重なります。
チェックインした日、私はすぐに温泉に入り、
それから夕食までのひとときをバルコニーで過ごし、
もう一度お風呂に入ってから眠ろうとしていたところ、
気づいたらベッドへ入って眠っていました。
疲れたから、ではなく、自然と眠りに連れていかれた、そんな感覚でした。
「菊屋」の寝具が良質だったという点は確かにあるかもしれません。
けれど、温泉と心づくしのお料理や、お食事処、客室など宿そのものの環境が合わさって、
私を質の高い睡眠へ誘ってくれたのだと感じています。

おわりに|宿泊先は【森リトリート】の一部
【森リトリート】で宿泊する宿は、もはやプログラムの一部です。
スタッフの雰囲気、宿の規定、客室の内装、お湯、食、そして宿を取り囲む自然環境。
これらはすべて、【森リトリート】の一プログラムです。
そういう視点で宿選びをすることで、
一回の【森リトリート】体験をより深く、より有意義なものにできるのです。
あとは、自宅からすごく遠くへ行くのか、近場にするのか、それはその時の気持ち次第。
遠くへ行きたい気分なら遠くを、近くで過ごしたいなら近くを選ぶ。
非日常であれば、距離はそれほど関係ありません。
そして、行き先がきまったら、ぜひAarni Time”Forest”でプログラムを組み立てましょう。
この【森リトリート】専用ノートに沿って計画を立てるだけで、
あなたのオリジナル【森リトリート】が完成します。
これから季節は夏に移り変わっていきます。
森へ出かける際は水分補給の準備を忘れずに。
おすすめは麦茶やほうじ茶、ルイボスティーです。
それでは、次回の記事でまたお会いしましょう。

「湯回廊 菊屋」のおもてなしはまだまだたくさんありました😊

客室やお食事、館内の様子なども、また別の記事でお伝えしたいと思います。


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