はじめに
先日、Aarni Time “Forest” を活用した【森リトリート】プログラムを実践しました。
Aarni Time “Forest” は、いわば
「自分専用のオーダーメイドワーク」を設計できるツールです。
私自身がこれまで様々な場所で【森リトリート】を体験してきた中で、
「こんなノートがあったらいいな」という想いで作りました。
Aarni Time “Forest” には、事前にワークの目的や意図を書き、
当日のスケジュールを予め決めておきます。
そして、当日は森で感じたことを自由に書き込み、
その日印象に残ったものや記念に持ち帰ったものなどを記録として残す。
Aarni Time “Forest” は、そんなごくシンプルな造りです。
ところが最近、NotebookLM というツールで
森と脳科学の素材を集めていたら、気がついたのです。
もしかして、Aarni Time “Forest” のこの構造、全部脳科学的に理にかなっているのでは?
この記事では、その「新たな発見」をまとめていきます。

Aarni Time “Forest” とは

まずは、Aarni Time “Forest” とは何かということをお伝えします。
Aarni Time “Forest” は、ito therapy のセルフセッションのひとつ、
【森リトリート】のために作った専用ノートです。
1日分のワークを4ページで構成し、3つのフェーズに沿って使います。
- 事前(出かける前)の準備:ワークのテーマ・目的・意図をタイトルとして記入
- 当日:現場(森の中)で感じたことを、その場で書き留める
- 終り:この体験を日常に持ち帰る⦅マイりフト⦆を記録する

私はよくひとりで旅もするのですが、
そのとき必ず作成するのが「旅のしおり」。
現地であれこれ迷ったり、調べたりすることがないように、
事前に目的地や時間をスケジューリングしておくことがの重要性を体感しています。
そうしておくことで、予想外の出来事にも慌てることなく対応でき、
その旅をより充実した体験にすることができます。
そんな経験から生まれたのが Aarni Time “Forest” です。
【森リトリート】は、
ひとり旅と ito therapy のセルフセッションがひとつになったような体験です。
なので、事前スケジュールとともに、
ワークのテーマやジャーナリング、⦅マイりフト⦆を組み込みました。
Aarni Time “Forest” は、ただ記録するためではなく、
当日得た感覚を自分の内側に定着させるためのノートです。

【森リトリート】についてはこちらの記事にまとめています。
【森リトリート完全ガイド】|自分の森の見つけ方と『Aarni Time “Forest”』で始める心の旅
科学的検証|Aarni Time”Forest” は脳に効果的なツールだった
今回、なんとなく NotebookLM で分析してみたところ、
Aarni Time “Forest” が脳科学的にも説得力のあるワークツールであることが分かりました。
以下、 Aarni Time “Forest” の有効性を科学的視点で解説します。
ワークのテーマを書くことで「脳のアンテナ」を立たせていた
キーワード①: RAS(網様体賦活系)
Aarni Time “Forest” には、事前にそのワークのテーマを書き込みます。
これが最初の「仕掛け」になっていました。
人の脳には、膨大な情報の中から「重要なもの」だけを選び取るフィルター機能があります。
それを RAS(網様体賦活系)と呼びます。
たとえば、自分が赤い車を買おうと思ってるとします。
そして、赤い車を意識し始めると、街中の赤い車ばかり目につくようになります。
これが RAS の働きです。
脳が「これは重要」と判断した情報だけを優先的に拾うようになるのです。
このような状態が、Aarni Time “Forest” にワークのテーマを書き込むことで起こります。
たとえば、森へ出かける前に
「五感をひらき、心を整えるセルフワーク」とか、
「今の私を静かに見つめる心の癒し旅」などと書いておくと、
そのテーマに反応して「脳のアンテナ」が切り替わります。
すると、普段なら見過ごしていた、「五感」に関わる
- 葉の揺れる音
- 土の匂い
- 光の柔らかさ
- 空気の温度
そうした繊細な情報が、自然と意識に入ってくるようになります。
このブログでも何度か書いているのですが、ワークには必ず目的があります。
目的もなく歩く時間と、何かひとつでもテーマを掲げて歩く時間とでは、
受け取る体験がまるで変わってきます。
【森リトリート】のプログラム設計として、まず最初にワークのテーマを書く。
この一行に、ワークをより深く、意義のある体験にする機能がありました。

ありのままのジャーナリングが、脳疲労を和らげていた
キーワード②:脳の乳酸ブレーキ
Aarni Time “Forest” には、感じたことをありのままに自由に書くページがあります。
ワーク当日、森の中や訪れた先で「その場の感覚をそのまま書く」。
それは、今の心を言葉にし、可視化するジャーナリングの場です。
脳研究者の知見によると、脳は疲労の限界に達する前に
「乳酸によるブレーキ」をかけてパフォーマンスを下げる防御機構を持っているとのこと。
現代人は、このブレーキを日々積み重ねています。
たとえばスマホの通知など、「定型的な情報」の連続が原因のひとつといわれています。
矩形のディスプレイ、一定のリズムの通知、整理された文字情報。
それが脳に蓄積していく。
一方、森の情報は、その真逆です。
太陽の光が木々の葉の隙間からこぼれる「木漏れ日の揺れ」、
時間や天候に左右される、「不規則な風の音」、
自然の中に生きる「不揃いな葉の形」や、「不意に聞こえてくる鳥の鳴き声」。
自然界の「非定型な情報」が、「脳の防御モード」を解除してくれるのです。

森で過ごしながら行うジャーナリングでは、
「綺麗にまとめようとせず、感じた瞬間にそのまま書く」のが正解。
「今ここにある感情」を、改めて整理しようとすると、脳は「作業」に入ってしまう。
感じた瞬間の言葉を、そのまま Aarni Time “Forest” に置いておく。
「森の中のジャーナリング」は、ただそれだけでいい。
むしろ、「そのまま」が最適なのです。

⦅マイりフト⦆の機能が脳科学的に証明された
キーワード③:臭覚アンカー
【森リトリート】を始めた当初から、私は⦅マイりフト⦆という存在を大切にしてきました。
⦅マイりフト⦆というのは、【森リトリート】の帰りに「直感で選ぶ」自分へのギフト。
【森リトリート】で整った心のおもむくままに、
「なんかこれいいな」と感じるものを持ち帰るのです。
偶然立ち寄ったお店で出会ったお茶や、小さな雑貨など、なんでもいいのですが、
特に、「匂い」があるアイテムを推奨してきました。
この発想は、日常でも心を整える時間を持ちたいというところから。
【森リトリート】で体験した心が選んだ⦅マイりフト⦆を日常に置くことで、
その時の心を追体験できると思ったからです。
この考え方が、今回、脳科学的にも正しいということが分かりました。

⦅マイりフト⦆が「あの日の心を思い出す」いわば”装置”として機能する理由。
そのひとつは、嗅覚が感情記憶に直接届くという特性にあります。
視覚や聴覚は、大脳新皮質(思考を司る部分)を経由して情報を処理します。
ところが嗅覚だけは、扁桃体(感情)と海馬(記憶)に直接つながっているため、
香りは理屈より先に、本能的に「あのときの感覚」を呼び起こします。
仕事で疲れた日。余裕がない日。頭がいっぱいな日。
【森リトリート】の帰りに選んだ香りに触れることで、
- あの静かな空気
- 深呼吸した感覚
- 心がゆるんだあの瞬間
が、説明なしに戻ってくる。
⦅マイりフト⦆はただのおみやげではなく、
森で整った自分を日常に引っ張ってくるトリガー。
「嗅覚アンカー」として機能していたのです。
これからも、⦅マイりフト⦆には「直感で」心地よい香りのアイテムを選ぶことにします。

⦅マイりフト⦆についてはこちらの記事をご覧ください。
⦅マイりフト⦆|【森リトリート】の追体験を日常で~心の種を育む「わたし」からの贈り物~
「なんとなく必要」直感で作ったものが、なぜ脳に効いたのか
あとから振り返ると、不思議な気持ちになります。
RASも、脳疲労も、嗅覚アンカーも、
Aarni Time “Forest” を制作した当時はまったく知りませんでした。
そもそも、脳科学的なアプローチをするという意識さえありませんでした。
ただ、「こんなふうに使いたい」という感覚だけがあって、その通りに作っただけ。
それが今、科学的に最適なワークツールだということが判明しました。
Aarni Time “Forest” は、「設計通りだった」というより、
「自分自身の身体に聴いたら、身体はもう知っていた」という感覚に近いかもしれません。
ito therapy は、ずっと、「思考より体感」という考え方を大切にしてきました。
頭で理解するより先に、身体は感じている。
Aarni Time “Forest” を作る体験は、その確信をさらに深めてくれました。
そして、【森リトリート】でAarni Time”Forest” を活用することに、
科学的な裏付けがあるということが分かり、ますますワークが充実する可能性が広がりました。

おわりに

このところ、脳科学という分野に興味が湧いています。
積極的に「リラックスしに行く」という意識が大切なこと。
正しい休息の取り方、疲労回復とはどういうことなのか。
Aarni Time “Forest” は、「ワークを頑張るための道具」ではありません。
森へ「意図を持って」行く。
ただそれだけの、「心のセットアップ」として使って欲しい。
そして、当日は「感じたことをその場で書く」、「帰りに何かを選ぶ」。
その一連が、脳科学的にも「自分を取り戻す仕組み」として機能します。
理屈より先に、身体が先に知っていたこと。
それをそのまま形にしたのが、このノートです。


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Aarni Time”Forest” についてはこちらの記事をご覧ください。
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