はじめに
『休養リテラシー向上プログラム』シリーズⅡ『精神疲労の科学編』を、本日公開しました。
『休養リテラシー向上プログラム』については、以前こちらの記事でご紹介しています。
まだ読んでいない方は、ぜひご覧ください。
シリーズⅠ『疲労の科学編』では、疲労の全体像を扱いました。
シリーズⅡで扱うのは、疲労というカテゴリーの中の、「心の疲れ」。
誰もが知らず知らずに溜め込んでしまいがちな、「精神疲労」です。
今回私が注目したのは、
この精神疲労が「気持ちの問題」ではなく、
体の中で実際に起きている出来事だということでした。
この記事では、シリーズⅡ「精神疲労の科学」の内容をご紹介します。

「精神疲労」として現われる症状
シリーズⅠ「疲労の科学編」でも書いているように、
ひとことで「疲労」と言っても、その中にはいくつかの分類があります。
疲労
├─ 生理的な疲労(健康な人の日常疲労)←「休養リテラシー向上プログラムシリーズ」で扱う
│ ├─ 肉体疲労(体が動かなくなる)
│ │ ├─ 筋肉そのものが疲れる場合
│ │ └─ 脳→筋肉への「動け」指令が落ちる場合
│ └─ 精神疲労(心が動かなくなる)
│ ├─ 疲労感(「疲れた」と感じること)
│ └─ 認知疲労(判断の質が落ちること)
│
└─ 病気が背景にある疲労(強い疲労感が半年以上持続)← 扱わない
上記のように、「精神疲労」にはふたつの形があります。
ひとつは、「疲れた」と感じること。
もうひとつは、判断の質が落ちること。
ここに、体の疲れとの大きな違いがあります。
「肉体疲労」は、力が出なくなるより前に、
「疲れた」という感覚が来て、動きを止めてくれます。
頭だけを使う疲れは、その順番が逆になります。
判断力は落ちているのに、本人は疲れたと感じない。
たとえば残業をして、仕上げた資料。
全然元気だったし、まだまだいける、と思いながら進めていた。
でも、
「後から見るとひどい出来だった」
そんな経験、あなたにはありませんか。
「精神疲労」のいちばん厄介なところは、ここだと思います。

「精神疲労」が起こる理由とは
シリーズⅡの第1章は、原因を三つの側から見ていきます。
社会の側
国が令和5年に行った調査では、
仕事や職業生活で強い不安・悩み・ストレスを抱えている働く人は、82.7%。
40代に限ると、87.9%。
内訳の上位は、仕事の失敗や責任、仕事の量、対人関係の順です。
「精神疲労」は、現代の働き方が生み出しているものといえそうです。

体の内側
ホルモンという視点
私たちの心の安定に関わる代表的な物質は、3つあります。
落ち着きを保つセロトニン。
意欲に関わるノルアドレナリン。
喜びに関わるドーパミン。
気合いを出す、やる気を出す、という働きも、
この物質が流れてはじめて成立します。
逆に言えば、そこが不足していれば、
どれだけ気合いを出そうとしても、出すための経路そのものが流れません。
「気合いが足りない」のではなく、「材料が足りない」。
これが、シリーズⅡで解説することです。

腸↔脳の関係性という視点
もうひとつは、脳と腸のつながりです。
脳と腸のあいだを行き来する神経は、
脳から腸への指令だけでなく、腸から脳へも信号を送っています。
しかも、その神経の線維のうち、
体から脳へ情報を伝えているものが約8割を占めるとされています。
緊張してお腹が痛くなる、という経験は誰にでもあるでしょう。
ただ、「心が弱いからお腹に来る」だけではなく、
「お腹の状態が心に来る」という方向もあるようです。
心の話は、頭の中だけの話ではないのです。

生活の側
夕方になるにつれて、身体はゆるむ側に切り替わります。
それが、本来の身体のリズムです。
ところが、帰宅しても仕事が頭から離れない。
帰宅してから、仕事とは別のタスクが始まる。
というように、心が安まらないとか、
昼休みも、休憩も、スマホを見ている。
食事中も、スマホの通知に反応する。
などなど、ゆるむ時間が、そもそも存在していない。
このような生活習慣が、知らず知らずのうちに
「精神疲労」を溜め込んでいく。
私たちが普段当たり前にとっている行動が、
実は「精神疲労」の原因になっているのです。

シリーズⅡ「精神疲労の科学」概要
シリーズⅡも、シリーズⅠと同様に、3章立て、5つのStepで進みます。
🔍 Step1 仕組みを知る
📝 Step2 いまの自分を確かめる
🌱 Step3 今日から始める設計
✅ Step4 ベストプラクティス(期待できる効果/科学的根拠/実践方法)
📅 Step5 一週間の習慣プラン
テキストの土台とした情報は、正確さを徹底しました。
扱っているのは、専門家がご自身の言葉で話しているものと、
学術的に裏づけのある研究だけです。

シリーズⅠとⅡ、どちらから読む?
疲労とは何か、という根本から学びたい方。
自分の睡眠に自信がない方。
睡眠を改善したいと思っている方は、シリーズⅠから。
最近ちょっとやる気が出ない・・など、心の疲れが気になるなら、シリーズⅡから。
精神疲労度のチェックはnoteの記事で公開しています。
よかったらこちらも見てみてください。
シリーズⅠ、Ⅱは、どちらからでも読めるように作っています。
ただ、両方ともお読みいただくと、
疲労の全体像がひとつにつながります。
→ シリーズⅠ『疲労の科学編』はこちらから
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ご購入方法
休養リテラシー向上プログラムシリーズⅡ『精神疲労の科学編』
・価格:3,300円(税込)
・形式:PDF ファイル(お申し込み後、すぐに読めます)
・本文 130ページ
・図解30枚
・参考文献27件
お渡しはMOSH(モッシュ)を通じて行います。
商品ページの申し込みボタンから必要事項を入力し、
決済方法(クレジットカード/銀行振込)を選ぶと、
申し込み完了メールの「※クリエイターからのご連絡」欄にリンクが届きます。
詳しい流れは、noteの発売報告記事にまとめています。
※なお、本プログラムは休養と疲労回復の知識をお伝えする教材で、
医療行為・診断・治療にあたるものではありません。
治療中・通院中・服薬中の方は、実践の前に主治医にご相談ください。

おわりに
「元気」という言葉は、元の気、と書きます。
元気になるということは、「もとの状態に戻る」ということです。
人の心というのは、揺れ動きやすいもの。
些細なことで不機嫌にもなるし、ストレスを感じるのも日常です。
現代社会で、一般的な社会生活を送っている人が、
そうならないようにするのは至難の業。
ストレスを感じない自分を目指すのではなく、
不機嫌にならないようにするのでもなく、
目指すのは、元に戻ること。
本来の自分という「ベストコンディション」への戻り方を知っていることが、
現代人には必要なのです。
そして、常日頃から自分自身で「精神疲労」をケアし、
そのための実践行動を習慣化しておくことが大切です。
「まず、整える」
いつも「自分らしく」、ベストパフォーマンスを発揮するために、
自分で自分の心と身体を整えるスキル。
そうであろうとする意識。
これが、休養リテラシーです。
今回お届けする「シリーズⅡ 精神疲労の科学編」が、
あなたのセルフコンディショニング力を底上げするきっかけになりますように。





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