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はじめに
「私らしさ」を探求する ito therapy session は、
「誰でも」「気軽に」「遊び感覚で」取り組めるワークで構成されています。
それは、「私らしさの本質」のヒントが「幼い頃の自分」にあるからです。
ito therapy が提供するワークの目的は、
“幼い頃の自分と再びつながり直すこと” もそのひとつ。
幼い自分は、大人になったあなたの中で、今も鮮明に存在し続けています。
あなたといちばん親しい「その子」は、喜びも、痛みも、希望も、直感も、
そのすべてが純度100%。
大人になるにつれ、その声は聞こえづらくなっていきますが、
消えることはありません。
むしろ、日々あなたへ向けて「本当の声」を伝え続けています。
この記事では、なぜ「幼い頃の自分」が「私らしさの本質」であり、
人生の羅針盤であるのかを ito therapy の哲学に沿って解説します。

ito therapyについてご興味のある方はもちろん、普段セッションワークを提供している方にも役立てていただけたら幸いです。
1|幼い頃の自分は、あなたの “本質そのもの”
幼い頃の私たちは、
まだ周囲の価値観に染まっていませんでした。
-
好きなものは好き
-
嫌なものは嫌
-
嬉しいときは笑う
-
悲しいときは泣く
-
やってみたいことはすぐ挑戦する
この「まっすぐな反応」こそが、あなたの本質であり、“私らしさの核” です。
大人になるにつれ、私たちは人間関係・社会の仕組み・役割・期待…など、
他者の要素が増えすぎて、いつの間にか「本当の声」が埋もれていってしまいます。
だからこそ、
もう一度 幼い頃の自分と手をつなぐこと が、本来の私へ帰る近道になるのです。

2|ito therapy セッションは、「幼い自分」と遊ぶ時間
自己対話型セッションのワークは、「素の自分の声を聴く」時間です。
「素の自分」というのは、幼少期の自分を思い出すと見えてきます。
小さい頃、あなたは何に興味をもつ子供でしたか。
何に夢中になっていましたか。
どんな場所が好きでしたか。
素直に自己表現をしていた自分を呼び起こすことで、心はより自由になっていきます。
なにも躊躇なく手を伸ばしたあの頃。
誰にも遠慮せず、感じるままに感じていたあの頃。
あの感覚でワークに取り組むうちに、自然と「素の自分の声」が聴こえてくるのです。

3|『幼い自分』は、「人生の羅針盤」
『幼い自分』は、本音・願い・直感・喜びを純粋な形で知っています。
「大人の私」が迷ったとき、その答えはほとんどの場合、『幼い自分』がすでに持っています。
『幼い自分』は、
-
心から望んでいた未来
-
本当に好きだったこと
-
諦めた夢
-
人生の方向性
-
安心する環境
-
心地よい人間関係
-
“こう生きたい”という形
これらを「大人の自分」に教えてくれます。
『幼い自分』の意思を再び取り戻すことで、人生の歩み方が自然と整い始めます。

4|『幼い自分』と二人三脚で取り組む「自己対話」
ito therapyのセッションでは、ワークを重ねる毎に『幼い自分』がひょっこり顔を出してきます。
こんなことが好きだった私。
こんな感じ方をする私。
心のその部分に反応する私。
まるであの頃の自分が「ここにいるよ」とその存在を見つめてほしがっているような。
そんなことが好きなんだよ。
そんなふうに感じるんだよ。
その心の部分を思い出して。
普段はとても小さい声のその主は、ito therapyのワークの中で少しずつ明るく輝き始めるのです。
あなたが『幼い自分』の声を聴き、その手を握り返した瞬間、
その声は喜びに満ち溢れ、安心感に包まれます。
強がらならなくてもいい。
自分ルールに縛られなくてもいい。
感じるままに言葉にしていい。
そうやって『幼い自分』が安心すると、
大人のあなたが自然な輝きを取り戻していきます。

5|「自己対話」の中で『あの頃の自分』の声を聴く
もしあなたが、幼い頃に「してほしかったこと」があったとしたら、
大人になったあなたがそれを「叶えてあげる」ことができます。
あの頃は幼さがゆえに、伝えられなかった想い、もどかしかったこと、満たされなかったこと、
そのすべてを、
大人になったあなたなら「受け止める」ことができます。
ito therapyでは、『小さいあの子』の「願い」や「祈り」を癒す時間でもあります。
あなたがその声に応えるたびに、真のあなたが目醒めていくのです。

おわりに
“私らしさ” を探求する心の旅は、大人だけで進むものではありません。
あなたの中の幼い自分と二人三脚で歩くことで、人生は静かに、本質へと向かい始めます。
次の〈7〉の記事では、幼い頃の自分と共に歩む先にある
“私らしさを発揮して生きる未来”について丁寧に解説します。

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