【タロットで自己対話】|この世界を創る「四大元素」概要を徹底解説!

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はじめに|「四大元素」と「スート」

この記事ではタロットの世界における「四大元素」についてito therapy sessionの視点から解説します。

「四大元素」とは「火」「土」「水」「風」の4つのエレメントを指します。

これら4つのエレメントに対応する象徴を「スート」と呼びます。

エレメント(element)とは

自然界の4つの基本要素(四大元素)のこと。

  • 「火」:情熱・直感・エネルギー

  • 「地」:物質・安定・現実

  • 「水」:感情・愛・共感

  • 「風」:知性・思考・コミュニケーション

スート(suit)とは

  • ワンド(棒)

  • カップ(聖杯)

  • ソード(剣)

  • ペンタクル(硬貨・金貨)

エレメントとスートの関連性

🌟エレメントはスートの本質的な性質やエネルギーを示します。

  • エレメント「火」:情熱・直感・エネルギー      ・・・ワンド(棒)

  • エレメント「地」:物質・安定・現実         ・・・ペンタクル(硬貨・金貨)

  • エレメント「水」:感情・愛・共感          ・・・カップ(杯)

  • エレメント「風」:知性・思考・コミュニケーション  ・・・ソード(剣)

四大元素の世界観

この世は「四大元素」「火」「地」「水」「風」で創られています。

この「四大元素」については〈1:魔術師〉の回で少し触れました。

〈1:魔術師〉を確認する

「四大元素」についてその世界観をしっかりと把握しイメージできるようにしておくことで、タロットリーディングがよりいっそう深まります。

今回は〈1:魔術師〉で触れた内容を踏まえ、さらに詳しく見ていきます。


「四大元素」|スートの世界観を深掘りしてみよう

ここからは「小アルカナ」のAceを参考に、各エレメントを象徴する「スート」の世界を体感していきます。

各スートのキーワードは丸暗記する必要はありません。
スートの世界観は「連想ゲーム」の感覚でイメージを広げていくと分かりやすいです。
キーワードはそのスートのイメージを広げるためのヒントとして捉えてみてくださいね。

「火」=ワンド|物事の始まり

こちらは「小アルカナ ワンドのAce」です。

ワンド(棒)は「火」のエレメントの象徴です。
表す事象は、「理想」「情熱」「意欲」「活力」「目標」「エネルギー」など、能動的なイメージです。

それでは、この「ワンド」が「火」を象徴することについて深掘りしていきましょう。

なぜ、「ワンド」=「火」なのでしょうか。

右側から出てきている白い手が握っているのが「ワンド」です。
この棒が「火」の象徴ということは・・
どんなイメージがわきますか。

みなさんは「松明」をご存知でしょうか。
木の棒の先に火を灯したものですね。
現代ではオリンピックのトーチを創造していただけたらわかりやすいかもしれません。

「松明」は人が夜道を歩く際に照明として使われていました。

「松明」は「道しるべ」です。

つまり、ワンドは「人が進む道を照らす火」の象徴ということです。

そこから転じて、「前へ進むための目的」とか「理想を掲げる」といったことも含まれます。

また、人類は「火」をおこすようになってから文明が進化したといわれていますね。

「火」は「物事の始まり」の象徴です。

では、物事を始まるために必要なことは何でしょうか。

これは〈1:魔術師〉の回でもお伝えしましたね。

人が何かを始めるとき、そこには必ず「ヤル気」が必要です。

「これをやるぞ!」と思ったからこそ始めることができるのです。

つまりワンドは「ヤル気」という「着火剤」でもあります。

このように、「ワンド」は「積極的に目標を掲げて前へ進んでいく」というエネルギーがあります。

人が人生を前向きに進んで行くためには、ワンドのエネルギーが必要不可欠なのです。

「ワンド」の能動性があってこそ、夢や目的地に向かって行けるのです。

「地」=ペンタクル|もっとも身近なもの

こちらは「小アルカナ ペンタクルのAce」です。

ペンタクル(コイン)は「地」のエレメントの象徴です。
表す事象は、「財産」「肉体」「物質」「経験」「堅実」「豊かさ」など現実主義的なイメージです。

それでは、この「ペンタクル」が「地」を象徴することについて深掘りしていきましょう。

なぜ、ペンタクル=「地」の象徴なのでしょうか。

「地」という言葉から何が連想されますか。

「地」は「土」ですね。

「土」=田畑➡農作物を育てる大地➡「豊かさ」
「土」=土地➡家など建造物が建つ場所➡「物質」
「土」=鉱物➡硬貨の材料➡「財産」

上記から分かるように、「土」から連想させるものは「豊かさ」「財産」など私たち人間社会に密接しています。

さて、この「土」はある日突然「作物」が育ったり「家」が建ったりするわけではありませんね。

「土」を現実社会で「豊かさ」や「財産」に変換させるために、必要なことは何でしょうか。

「土」を元に作物を育て、豊かさを手に入れるために必要なこと。

「土」の上に家を建て、住居を手に入れるために必要なこと。

「土」から鉱物を発掘し、お金を作るために必要なこと。

そして、「豊かさ」や「財産」を生活に活かすために必要なことは何でしょうか。

答えは「経験」や「知恵」、そして「努力」です。

作物も建物も、過去から培われてきた「経験」が必要です。

お金の使い方には「知恵」が必要です。

さらに、こうした「経験」や「知恵」は一足飛びに身につくことではありません。

コツコツと「努力」を重ね、ひとつずつ体験しながらじっくり身につけていくものです。

このように、「ペンタクル」は現実的に肉体自体が得ていくもの受け取っていくものを象徴しています。

また、「地道な努力」という言葉があるように、「豊かさ」や「財」を得るまでの「過程」も象徴します。

「努力」を重ね「経験」を積む過程で「知恵」を付け、「現物」を得てそれを使う。

この過程である「時間そのもの」は目に見えないものですが、時間を積み重ねた結果としてそれが目に見える「評価」になることから、「結果」「評価」も「地」が象徴するものに含まれてきます。

こうして見みると、「ペンタクル」は我々人間そのもの、社会生活そのものだと思えてきませんか。

実は、「ペンタクル」の中央に描かれたこのマーク☆

「五芒星」は「人間」が両手両足を広げた様を表しているのです。

つまり、「ペンタクル」は肉体そのもの。

私たちの「魂」は「肉体」がなければこの世に存在することができません。

そして「物質」があるから生活できる。

まとめると、「ペンタクル」は「魂」の器である「肉体」と、「肉体」がこの世で生きていくための「物質」、その「物質」を生み出すための「知恵」、これらすべてを象徴しているということになります。

「水」=カップ|変化する心

こちらは「小アルカナ カップのAce」です。

カップ(杯)は「水」のエレメントの象徴です。
表す事象は、「感情」「愛情」「芸術」「受容」「心」など受動的なイメージです。

それでは、この「カップ」が「水」を象徴することについて深掘りしていきましょう。

なぜ、カップ=「水」の象徴なのでしょうか。

人はカラダの60%が水でできていると言われます。

「水」は人間にとってとても大事なものです。

そんな大事な「水」を用いて人間を表現するのはどんな時でしょうか。

たとえば、

「はらわたが煮えくり返る」

「頭に血が昇る」

「背筋が凍る」

「愛が溢れる」

「快楽に溺れる」

「満たされる」

他にも「水」にまつわる表現はたくさんありますね。

このように「水」は人の「感情」を表すときに使われます。

「水」は液体、固体、気体と様々な状態に変化します。

では、「水」のように変化する「感情」が動くのはどんなときでしょうか。

「怒り」「悲しみ」「喜び」「楽しみ」といった感情は、大抵の場合、自分以外の誰か、何かの言動からもたらされます。

欲しかった物がもうすぐ手に入るときのワクワク感やパートナーの出世に対する期待感、

逆に気持ちが冷めたり、諦めたり。

昔を懐かしむ懐古の想いや何かを失ったときの喪失感。

あるいは人や動物以外でも、芸術作品や絶景を見て感動することもありますね。

私たちは実に様々な理由で多かれ少なかれ日々心を動かされています。

私たちの「感情の動き」は、それがどんな感情であったとしても、人生に潤いを与え、意味を与えてくれる、いわば「ギフト」です。

そんなあらゆる種類の「ギフト」を受け取る器が「カップ」なのです。

「風」=ソード|諸刃の剣

こちらは「小アルカナ ソードのAce」です。

ソード(剣)は「風」のエレメントの象徴です。
表す事象は、「情報」「知識」「言葉」「思考」「分析」「制限」「判断」「論理的思考」「コミュニケーション」などがあげられます。

それでは、この「ソード」が「風」を象徴することについて深掘りしていきましょう。

なぜ、ソード(剣)=「風」の象徴なのでしょうか。

「剣」とはそもそもどんなものか。

剣、刀、ナイフはどんな道具でしょうか。

・料理をするときに食材を切り分ける、細かく刻む

・工作のときに資材を切り出す、適当な大きさに切る

・作物を収穫するときに刈る

・戦闘で誰かを守るため、もしくは傷つける

「剣」は日常生活の必需品ですが、それと同時に、扱い方には細心の注意が必要な道具です。

まさに「諸刃の剣」(一方では非常に役に立つが使い方によっては大きな損害を受ける危険をはらんでいるものの例え)。

使い方を誤ると予想外の結果に繋がるという危うい道具なのです。

「剣」と「風」の関連性とは

「諸刃の剣」と称される「剣」と「風」が結びつけられているのはなぜでしょうか。

いちばん分かりやすいのは「剣」の数え方です。

刀(剣)は「一振り」「二振り」と数えます。

物理的に、刀(剣)は振ると風が起きることから、「剣」が「風」の象徴ということに繋がります。

さらにもう少し「剣」と「風」の関連性を深掘りしていきましょう。

日本には「剣」にまつわる言葉がたくさんあります。
「剣」が象徴する物事をそれらの言葉からさぐっていくことにしましょう。

・「一刀両断」・・一太刀で真っ二つにすること・すみやかに決断して事を処理すること

・「快刀乱麻」・・こじれた物事をあっさりと見事に処理、解決すること。

このように、刀(剣)は「決断」「判断」を象徴します。

・「刀筆之吏」・・文字を書き取ることを仕事にしている役人のこと。
紙のない時代は木や竹に筆で文字を書き、書き誤ると小刀で削って修正していた

・「すっぱ抜く」・・隠し事や秘密を暴いて明るみに出すこと。
戦国時代に活躍した忍者が情報収集や不意に刃物を抜く様子が語源。

このように、刀(剣)は「情報」「知識」を象徴します。

・「反りが合わない」・・お互いの考えや性格の違いから人間関係が上手くいかないこと。
鞘と刀の反りが合わず鞘に刀が収まらない様子が語源。

・「もとの鞘に収まる」・・一度は離れ離れになった人同士が、再び復縁すること。
刀がぴったりと合った鞘に収まる様子が語源。

このように、刀(剣)は「コミュニケーション」「思考」を象徴します。

また、「ずばり○○ですね」という表現は、物事の核心を突くことを表しています。
この「ずばり」は刃物で勢いよく刺したときの音が語源。
正確な分析や情報収集のもと、思考を働かせ論理的に物事の核心を突く。
これはまさしく「剣」の性質を象徴していますね。

「風」が象徴するものとは

「風の便り」という言葉があるように、「風」は何らかの「情報」を運んできます。

「風の便り」はうれしい情報の場合もあれば、迷惑な情報の場合もあります。

正確な場合もあれば、ただの噂話の場合もあります。

「風評被害」という言葉があるように、「情報」や「知識」はひとたび世に出るとコントロールが効かないまま広く行き渡り、何かしらの害をもたらす性質を持ち合わせています。

つまり「風」が運ぶ「情報」や「知識」は、時に、誰かや何かにダメージを加える場合があるということです。

たとえその発信者本人に「悪意がない」としても。

このように「風」が象徴する「情報」や「知識」には人を守るためのものである一方で、傷つけることもあるのです。

「剣」と「風」の関連性はこしたところからきています。

「情報」や「知識」の性質とは

「情報」とは、いわば「言葉の刃」であり、人の役に立つこともあれば、人を貶める要因にもなり得ます。

私たちは日常的に様々な内容の「情報」を様々な形式で受け取っています。

ですが、巷に溢れる「情報」のすべてを受け取っているわけではありませんね。

私たちは多くの「情報」を取捨選択して受け取っています。

これは「知識」も同様、そしてそれをもとに考える「思考」も同じことが言えます。

あらゆる「情報」の中から必要かどうか「分析」「判断」して受け取るということは、そこに何らかの「制限」が加わっているということです。

その「分析」「判断」は「論理的思考」のもと行われます。

そうして受け取った「情報」や「知識」から「言葉」や「コミュニケーション」が生まれていきます。

この「コミュニケーション」もまた、良いものだけではありません。

時に誰かを出し抜いたり、騙したり、悪知恵としての情報を介したコミュニケーションもあり得ます。

さらに「分析」「判断」するにしても、それが必ずしも誠意のある内容とは限りません。

「小手先」は刀にまつわる言葉のひとつで、その場しのぎで先を見据えていない浅い考えのことを表わします。

「付け焼き刃」はその場しのぎで身に付けた技術や知識という意味で使われますが、本来の意味は切れ味の悪い質が良くない刀剣に、「刃金」(はがね)の焼き刃を付け足した物を指す言葉です。
つまり、見た目は切れそうでも実際はもろく切れにくい上にすぐに刃金が剥がれてしまう刀のこと。

このように「剣」が象徴する「情報」や「知識」は扱い方次第でズル賢くもなり、企み、策略といった雰囲気も持ち合わせているのです。


おわりに|イメージで感じる「四大元素」の世界

いかがでしたか。

今回は「四大元素」の各エレメントとそれに関連した「スート」について解説しました。

あなたの中で、各スートの世界観がイメージできたでしょうか。

タロットリーディングにおいてこの「四大元素」の「スート」がもつ世界観、そこにある感覚を心で掴めているか否かは非常に重要です。

ここで解説した内容はあくまでもito therapy session的視点に沿ったもの。

あなた自身が「感じる」スートの世界をぜひこれからも深めてください。

大切なのは、「あなたがどう感じるか」です。

今日ここで知り得た感覚が、明日には全く違うものになっているということも、タロットの世界では当然の変化です。

いつもお伝えしているように、タロットには正解も不正解もありません

あなたが感じたその心だけがが真実なのです。


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✒各「スート」の世界を「流れる時間の早さ」や「温度感」に着目して徹底解説!

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◆「四大元素」ワンドの世界|熱い動力
◆「四大元素」ペンタクルの世界|堅実な道
◆「四大元素」カップの世界|揺れる心
◆「四大元素」ソードの世界|そこにある事象

※タイトルは仮


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