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はじめに
10月のよく晴れた朝。
那須塩原駅から、ひとり那須の山へ向けてバスに揺られました。
気温は8℃。吐く息が白くなるほどではないけれど、
指先に少し冷たさを感じる空気が心地よく、秋の森を歩くにはちょうどいい季節。
今回の旅は【森リトリート】の一環として、
〈森と。〉の時間を過ごすための神社参拝、
〈お湯と。〉の癒しを体験するための温泉滞在――
そんな“心の滋養”をテーマにした2泊3日のひとり旅です。
木々の香り、湯けむり、澄んだ空。
自然と自分がゆっくり溶け合っていくような時間を求めて、
私は那須の森へ向かいました。

1日目のスケジュール
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8:08 那須塩原駅 到着
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8:35 バスで那須温泉神社へ
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9:30 那須温泉神社 到着
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10:40 那須湯本温泉 発
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11:40 那須塩原駅 到着
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12:30 無料送迎バスで SPA和薬草 へ
那須で迎えた1日目。
この日は、〈森と。〉の体験として「那須温泉神社」を訪れ、
午後からは〈お湯と。〉の体験として「SPA和薬草」でリトリートステイを満喫しました。
那須温泉神社で〈森と。〉体験
那須温泉神社(公式サイト)|栃木県那須郡|パワースポット/名所
気温8℃、快晴。空気は冷たく澄み渡り、木々は秋の装い。
8:35にバスに乗り、約1時間。
静かな空気に包まれた「那須温泉神社」へ到着しました。

澄んだ空気、山の草木の香り、光の粒。
歩くたびに、乾いた落ち葉が“シャクッシャクッ”と小さく鳴り、足の裏を通して秋を感じさせてくれます。
静寂の中、遠くから聞こえる川の音と、風のない穏やかな朝。
まさに、秋の〈森と。〉体験。
太陽の光はやさしく、風はなく、鳥の声と川の音だけが静寂を縫う。
特に本殿周辺は、光と空気の透明度が際立ち、
「森の神域に包まれる」とはこういうことか、と心が静まっていくのを感じました。
〈森と。〉おすすめの場所
私が特に好きだったのは、本殿手前の「芭蕉の句碑」付近。
ここは人通りが少なく、草木のざわめき、空の広さ、山の呼吸を感じながら過ごせます。
すぐ近くに聳える五葉松もまた印象的で、
まるで“森の賢者”が見守っているかのような存在感がありました。

温泉神社へ行くなら知っておきたいこと
那須温泉神社のバス停は、少しトリッキーです。
多くの観光地では「行き」と「帰り」で道の反対側にバス停がありますが、
ここは行きも帰りも同じバス停なのです。
私は到着後、いつものように帰りのバス停を探して道路を横断。
けれども、いくら探しても見つからない……。
少し不安を感じながらも、いったん参拝へ向かいました。
参拝を終えて少し早めに戻ると、ちょうど那須塩原駅行きのバスが到着!
あわてて乗り込むと、なんとそのバスが予定より早い便だったのです。
後で調べると、事前に確認していた時刻表とは違うことが判明。
その便を逃せば、後の予定に確実に影響が出ていたところでした。
偶然に助けられた瞬間――まさに“旅の神様の粋な計らい”を感じました。
旅は、時に“導かれる”ものです。
リトリート湯治宿「SPA和薬草」で〈お湯と。〉体験
11:40に那須塩原駅へ戻り、12:30発の送迎バスで山奥のお宿へ。
この道中で、なんと!あきらめていた乙女の滝にも立ち寄ることができました。
(このお話は〈水と。〉の記事で詳しく。)
13:30 チェックイン。

スタッフさんの柔らかい笑顔に迎えられ、玄関をくぐるとふわりと香るお香。
その瞬間から、もう癒やしのスイッチが入ります。
和モダンな室内、やわらかい照明、アロマが香る空間。
五感が整っていくのを感じながら、1泊2日の〈お湯と。〉体験がスタートしました。
SPA和薬草の〈お湯と。〉体験スケジュール
お部屋で1日の動線や朝食時間の案内を聞きました。
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14:00~15:00 貸切露天風呂「石の湯」
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15:00~15:30 手技療法(ボディケア30分)
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17:30 夕食
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19:00~20:00 貸切露天風呂「檜の湯」
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翌朝 8:00 朝食
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10:00 チェックアウト(那須塩原駅へ送迎)

感動の〈お湯と。〉体験
露天風呂を完全貸切で利用できる――
この体験は、他の宿ではなかなか味わえない特別な時間でした。
目の前には森の木々、穏やかな午後の光、聞き慣れない鳥の声。
眼下には美しいダムの水面と、光の反射。
ぬるめのお湯に身を委ねると、心と体がほどけていくように温まっていく。
広すぎず、狭すぎず。
ちょうど“私のための空間”というサイズも心地よい。
ひとりで森の景色に抱かれながらお湯に浮かぶ時間は、
誰も気にせず、身体も心も緩ませてくれます。
じっくり温まり、芯からほぐれる感覚。
まさに“森と一体になるお風呂”。
さらに──
足拭きマットが常に新しいという心遣い。
細やかな心配りに感動しました。
ささやかな配慮が、旅の満足度を大きく左右します。
うれしいサービスが、旅をもっと豊かにする
SPA和薬草は“至れり尽くせり”。
館内ではミネラルウォーターやタオルが自由に使えました。
一般的な宿では1セットのみが多いもの。
お風呂のたびにタオルを替えられるのは、本当にありがたい。
さらに、体調に合わせて選べる薬草茶も。
その日の体調に合わせて自分で調合できます。
ハーブや漢方のお茶が大好きな私にとって、このサービスはまさに「自分を労わる時間」。
自分の身体と対話する時間がそこに生まれるんです。
リトリートとは「心と体のリセット」――
ここでの体験は、その言葉を実感させてくれました。

身体を労る「手技療法」
「押す」「揉む」ではなく、「労わりながら流す」ような手技。
温かい手のひらから、穏やかなエネルギーが全身に広がっていくような感覚。
わずか30分でしたが、深く癒されました。
次回は全身コースでお願いしたいと思います。
食事も滋味深い

地元食材を中心に、塩分控えめで身体に優しいメニュー。
一食で多品目いただけるのも嬉しい。
夕食は、和薬草出汁を使った季節の御膳。
新鮮な野菜やお肉を、塩分控えめ・優しい味つけでいただきます。
一度の食事で多品目を味わえるのも魅力。
朝食は、湯豆腐とお粥。
体を内側から整えてくれるような温かさがありました。
優しく胃にしみていきます。

森の中で過ごすということ
SPA和薬草は山の奥にあり、最寄りのコンビニまでは車で10分ほど。
それくらい、日常から離れているということ。
だからこそ、心と身体がぽとんと緩みます。
夜はたき火を囲み、同じ日に滞在していた人たちと自然に会話が生まれました。
“誰かと話すことも、リトリートの一部なんだな”と感じた夜でした。
これまで多くの温泉宿を訪れましたが、
「また来たい」と思えた宿は初めてです。
心からおすすめしたいリトリート宿でした。
おわりに|1日目、終了
こうして、私の那須1日目はゆっくりと過ぎていきました。
“森に抱かれたお湯”に浸かる時間は、
心の奥に、ひとつぽっと明かりを灯してくれたようです。

👉 次の記事:【秋の那須ひとり旅】2日目:友愛の森・那須茶寮・コピスガーデンへ(執筆中)
◆ こぼれ話は、また別の記事で
SPA和薬草には、まだまだ語りたいことがたくさん。
また次の記事でシェアしますね。
今回の旅で利用した旅行サイトはこちら👇


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