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はじめに
タロットカードの人物札(コートカード)は、それぞれの〈スート〉に4枚ずつ存在します。
リーディングで現れたとき、読み手自身を表すこともあれば、身近な人物を象徴する場合もあります。
本記事では、その人物札が「逆位置」で出たときに、どのように解釈していけるのかを解説します。
「ito therapy session」【タロットで自己対話】を行う際の参考になれば幸いです。
逆位置とは何か
タロットカードの「逆位置」とは、スプレッドを展開した際にカードが逆向きで出ることを指します。
上の図の中で、「逆位置」なのは③⑦に置かれたカードです。
逆位置をとらない考え方もある
リーディングの際、スプレッドに並んだカードをすべて「正位置」として捉えていく方法もあります。
つまり、タロットカードが「逆位置」で出ても、それを「正位置」として読むということです。
しかし、「ito therapy session」における【タロットで自己対話】の基本的な姿勢として、
「タロットのメッセージをそのまま受け取る」ということがあります。
また、タロットは「卜術(ぼくじゅつ)」に分類され、
「偶然に現れる兆候」からカードのメッセージを読んでいくツールであることから、
「ito therapy session」においても「偶然」現われた「逆位置」は大事なメッセージとして受け取っていきます。
「ito therapy session」は”タロットと誠実に向き合うこと”を大切にする
「逆位置」についてもうひとつお伝えしたいことは、
タロットが “あえて” そのカードで、”あえて”「逆位置」で出してきたことに意味があるということです。
タロットリーディングにおいて、
タロットが「そのポジション」に対するメッセージを「そのカード」で伝えてくるということを
真摯に受け取ることは非常に大事なポイントです。
それは「逆位置」であっても同様。
むしろ、「あえての逆位置」ということにもフォーカスしたいところです。
また、「逆位置」はそのカードの意味が変化するということだけでなく、
「逆位置」であることによって、タロットが「ここに注目!」と伝えている場合もあります。
だからこそ、「逆位置」は「逆位置」として、素直に捉えていくことが大切です。
そして、このようなリーディングの姿勢は、タロットと誠実に向き合うことに繋がります。
さらに、タロットと誠実に向き合うということは、自分自身の心と誠実に向き合うということです。
これは、自己対話のためのタロットリーディングにおいて、最も重要な心持ちです。
コートカード|逆位置の解釈へのアプローチ
タロットカードの「逆位置」は、そのカードがもつ意味の真逆を意味するわけではありません。
「ある人物」が逆立ちをしても「別人」にはならないように、
カードが「逆位置」で出ても、そのカードが別のカードに変わることはありません。
たとえば「ワンドのペイジ」が「逆位置」で出ても、「ワンド」でなくなるわけではないし、「ペイジ」でなくなるわけでもありません。
「ワンドのペイジ」は「正位置」でも「逆位置」でも「ワンドのペイジ」なのです。
タロットカードにおける「逆位置」とは、そのカードの性質が全く別のものに変化するということではなく、
そのカードがもつ本質的な要素はあるが、
そのカードの【本来の要素を発揮しきれていない】状態という捉え方をします。
ここからは、コートカードの「逆位置」を捉える上で、その考え方のひとつをご紹介します。
ただし、ここでご紹介する例は、「逆位置」を捉えるための一例に過ぎません。
今回ご紹介した解釈だけが「正解」ではないこと、
そして、タロットのリーディングにおいて、カードの解釈は無限にあるという「基本」を
どうぞご承知置きください。
コートカード|「逆位置」のイメージは「役者」で捉えてみよう
コートカード(人物札)の「逆位置」は、「役者」で考えてみると分かりやすいです。
「役者」は、演出する監督がイメージする「人物像」を演じるのが仕事ですね。
そして、「役者」にはその経験の差によって、新人から大御所まで様々な立ち位置や演技の幅があります。
タロットカードの「逆位置」は、何らかの理由でその「役者」の “本来の魅力” や “役割” を十分に発揮できない状態といったイメージになります。
あるいは、演技指導の監督が意図することを汲み取れず、舞台上で空回りしたり、自分の判断でその役の性質を盛りすぎてしまったり。
このように、コートカードの「逆位置」は、「役者」が「その役を演じきれていない」状態です。
そのため、役者としての真の能力を十分に発揮できない・やりすぎる・監督の意図とズレるといったことになるのです。
コートカード|「役者」でイメージを広げてみよう
ペイジ:演技の世界に入ったばかりの『新人役者』
ペイジという役職は、小回りの利く「小姓」です。
「役者」に例えるなら、ペイジは駆け出しの『新人役者』といったところでしょう。
フレッシュな感性で演技を学びながら、伸びしろもある有望株です。
そんな『新人役者』が本来の良さを発揮できなくなったら、どんな「役者」になってしまうのでしょうか。
『新人役者』ですから、学びながら新しい役に挑戦していく意欲がある一方で、経験値は乏しい。
フレッシュな感覚や感性は、時に台本を読み違えたり、自己流で暴走して空回りすることもあるでしょう。
演技経験が浅く、自分が演じるべき本来の役柄を掴みきれないこともありそうです。
ナイト:エネルギッシュな『中堅役者』
ナイトという役職は、快活で行動的な「騎士」です。
「役者」に例えるなら、ナイトは『中堅役者』でしょう。
経験を積み、若さと勢い、「役者」としての情熱をもって、舞台を大いに盛り上げる存在です。
そんな『中堅役者』が、本来の「らしさ」を発揮できないとしたら、どんな「役者」になってしまうでしょうか。
『中堅役者』として後輩を引っ張るようにその熱量を舞台にぶつけ、観客を惹きつける輝きをもつ一方で、その熱量がオーバーアクトになり、調和を乱してしまうこともありそうです。
また、演技に熱が入りすぎて、感情を出し過ぎるあまり、勢いだけで台詞が雑になることもあるかもしれませんね。
本来の良さが発揮できず、結局は舞台全体の調和を乱すことという状況を起こすかも知れません。
クイーン:表現力豊かな『ベテラン女優』
クイーンは一国を治める王様の「妃」です。
「役者」に例えるなら、クイーンはその役の内面までも表現できる『ベテラン女優』のような存在感があります。
役柄の本質をとらえ、深い共感を観客に与えることができる演技力の持ち主です。
そんな、役柄の本質を理解し、観客の心をつかむ演技ができる『ベテラン女優』が、本来の能力を発揮できないとしたら、どんな「役者」になってしまうのでしょうか。
深い共感力がゆえに、役柄に感情移入しすぎてしまい、周囲を困惑させてしまうことがあるかもしれません。
あるいは、内面の繊細さを活かせず、むしろ支配的な表現になることも。
経験の多さが自分本位で身勝手な解釈に走らせ、本来あるべき役柄を逸脱することもあるでしょう。
キング:貫禄抜群な『大御所俳優』
キングは一国の頂点に君臨する「王様」です。
「役者」に例えるなら、キングは役者歴何十年のベテラン俳優。
いわゆる『大御所』と呼ばれる「役者」です。
助演、主演の経験は豊富で、舞台全体をまとめ、威厳ある存在感で牽引する立場の人物です。
そんな『大御所俳優』が、これまでの経験を上手く活かせず、本来の威厳や統率力が発揮できないとしたら、どんな「役者」になるでしょうか。
舞台を引っ張る威厳やリーダーシップは、独裁的で押しつけがましくなるかもしれません。
あるいは、若手の指導が押しつけがましくなったり、役柄自体も重苦しくなり、観客に伝わりにくくなるかもしれません。
「オレ様」のやり方でやる、「オレ様」の演技が正解である、というように、監督の演技指導を受け入れず「自分流」を曲げないといった融通の利かなさも出てきそうです。
「逆位置」解釈の鉄則|あるはずの要素「正位置」から読む
すべてのタロットカードにおいて、「逆位置」を解釈する基本は「正位置」です。
本来あるべきそのカードの要素が、100%満たされていない状態が「逆位置」なので、
「逆位置」を読むときの基本は、まず「正位置」の意味をしっかり理解しておくことです。
タロットが「正位置」で伝えるメッセージを踏まえた上で、「逆位置」の「過剰」や「不足」、
あるいは「偏り」「揺らぎ」といった「本来の性質を発揮しきれていない状態」を捉えていきましょう。
こちらの記事で「正位置」の解釈を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
📖〈ワンド〉|人物札(コートカード)
📖〈ペンタクル〉|人物札(コートカード)
📖〈カップ〉|人物札(コートカード)
📖〈ソード〉|人物札(コートカード)
コートカード|「逆位置」をざっくり解説
それぞれのを「役職」を「役者」に置き換えてみたら、その「逆位置」のイメージを掴むことができたでしょうか。
ここからは実際に各カードの「逆位置」の捉え方をざっくりご紹介していきます。
では、順番に見ていきましょう。
ペイジ|「役者」に例えるなら『新人役者』
「ペイジ」が「逆位置」になると、持ち前のフレッシュさが未熟さとなって目立つイメージです。
経験の浅さや考え方の浅はかさが裏目に出て自信をなくすといった意味合いにも。
また、実際のリーディングでは、読み手本人を指す場合の他、
読み手にとって「年下の人」「部下」「子供」「見た目が若く見える人」といった雰囲気になります。
このような人物が「逆位置」で出たときは、「子供のような純粋さ」がこじれた「稚拙な考えの持ち主」とか、「話が通じない人」といった意味合いになります。
そのため、コミュニケーションに「ひと手間かかる」ことは否めません。
ワンドのペイジ【逆位置】
本来は、向上心や学習意欲に溢れ、前向きに進んで行く熱意のある若者です。
このカードが「逆位置」で出た場合、その意欲や熱意が単なる未熟さに終わる、あるいはその未熟さから情熱を注ぐ持久力に欠け、飽きるといった意味合いになります。
〈ワンド〉の「ペイジ」は “メッセンジャー” という役割があるといわれています。
そのため、「潜在意識」からのメッセージとして捉える場合もあります。
ペンタクルのペイジ【逆位置】
本来は、安定した思考で探究心旺盛な努力家。勉学に励む見習い学生といったイメージです。
このカードが「逆位置」で出た場合、研究熱心な性質が視野の狭さに、また、学びを積み重ねるも実力不足さが際立つことになります。
さらに、〈ペンタクル〉はお金に関わるため、地道にコツコツお金の管理をする「ペイジ」が「逆位置」で出ると、若さ故の無駄遣いや浪費、贅沢といった意味合いもあります。
カップのペイジ【逆位置】
本来は、豊かな想像力でユニークな発想・着想をもつ愛嬌のある若者です。
斬新なアイデアや意外なひらめきで周囲を楽しませてくれます。
このカードが「逆位置」で出た場合、豊かな想像力がとりとめのない妄想へ、ユニークなアイデアはつかみ所のない人といった方向へ傾きます。
また、精神的な未熟さが現実逃避へ走らせることもあるでしょう。
〈カップ〉の「ペイジ」は「感情」を司る「子供」といったところから、インナーチャイルドを表す場合もあります。
ソードのペイジ【逆位置】
本来は、冷静な洞察力があり、流行や情報に敏感なフットワークが軽い若者です。
好奇心が旺盛で、機転が利き、警戒心も強い周囲の見張り役。
この役職に誇りと自信をもっています。
このカードが「逆位置」で出た場合には、人として、経験の未熟さが際立ってきます。
その浅はかさから、〈ソード〉の取り扱いに不安が付きまといます。
また、危機管理が疎かになることで準備不足を招いたり、自信が不信感に変わることも。
〈ソード〉の「ペイジ」は乗り越えるべき試練がすでに待ち構えているため、
実際のリーディングでは「初心に返る」「試練に立ち向かう」といった雰囲気も漂います。
ナイト|「役者」に例えるなら『エネルギッシュな中堅役者』
「ナイト」が「逆位置」になると、若い青年ならではの「青さ」が際立つイメージです。
行動的な部分が裏目に出て暴走したり、先回りが仇になるといった意味合いになります。
また、実際のリーディングでは、読み手本人を指す場合の他、
読み手の周囲にいる各スートの「ナイト」のような人を指します。
「ナイト」が「逆位置」で出たときは、アクティブさや頭の切れ・回転の速さに周囲がついて行けないといった雰囲気が漂います。
ただし、〈ペンタクル〉の「ナイト」に関しては、実働的な要素は他の〈スート〉に比べて弱いため、捉え方が少々異なります。
ワンドのナイト【逆位置】
本来は、理想に向かってリーダーシップをとりながら行動していく快活な青年です。
このカードが「逆位置」で出た場合、その情熱的な行動力がゆえに自信過剰になったり、考えるより先に行動するといった面が、短絡的だと思われたり。
体育会系でせっかちな性質や荒々しさが裏目に出て、リーダーシップが発揮しきれないといった意味合いもあります。
ペンタクルのナイト【逆位置】
本来は、堅実で用意周到、着実に確実な任務を遂行し、成果を上げる有能な青年です。
他の「ナイト」とは違い、行動の速さよりもに実益につながる結果を残すこと、そのための計画や準備を重視するところが特徴です。
このカードが「逆位置」で出た場合、持ち前の忍耐強さが物事の停滞を生むことになります。
また、勤勉で献身的な性質がマンネリ化の方向へ傾いたり、実益重視な考え方は時に保守的になりすぎるといった場合もあります。
カップのナイト【逆位置】
本来は、「ナイト」という役職に就きながらも、戦闘的な面はありません。
洗練された想像力とロマンに溢れ、優雅に愛を運ぶ青年です。
このカードが「逆位置」で出た場合、思いやりが情に流されやすいという傾向に、あるいは情緒性が揺らいで不誠実になるなど、愛情のバランスに支障が来すような意味合いになります。
ソードのナイト【逆位置】
本来は、冷静な分析力と判断力、俊敏な実行力で手際よく任務を遂行していく頭脳明晰な青年です。
効率重視、論理的思考で瞬時に選択、素早い行動、スピード感をもって抜群の決断力を発揮していきます。
どんな時も恐れることなく、勇気を持って目的へ立ち向かう姿勢が特徴です。
このカードが「逆位置」で出た場合、スマートさやスピード感といった能力が裏目に出ます。
鋭い分析が焦りを招く、先回りしすぎて失敗する、頭の回転の速さが無責任さを感じさせるなど、早すぎる動きに周囲が戸惑ってしまうかもしれません。
また、有能さが反抗的だと受け取られたり、手際の良さが返って他者をないがしろにするということも。
しかし、その行動はいたって純粋な心からくるもの。
「逆位置」で出る〈ソード〉の「ナイト」は、それでも頭脳明晰さは変わりません。
たとえ暴走していても、任せておけば自分で勝手になんとかするだろうという信頼感や、どこか憎めない性質があるようです。
クイーン|「役者」に例えるなら『表現力豊かなベテラン女優』
「クイーン」が「逆位置」になると、本来の性質がより強まる、あるいはその性質がネガティブに作用するといったイメージです。
その立場が裏目に出て、位が高い女性ならではの要素が過度に目立つようになります。
実際のリーディングでは、読み手本人を指す場合の他、
読み手にとって「年上の人」「上司」「母親」といった関係性になるため、そのような人物が「逆位置」で出たときは、若干「扱いにくさ」が否めません。
ワンドのクイーン【逆位置】
本来は、「クイーン」の立場にありながらも気さくな肝っ玉母さんといったイメージの人物です。
このカードが「逆位置」で出た場合、「クイーン」のプライドが表に出てきます。
〈ワンド〉のからっとしたエネルギーが薄れることで、気さくさが嫉妬に変わることも。
ペンタクルのクイーン【逆位置】
本来は、知恵が豊かで堅実、実利的な人物です。
物事を現実的に捉え、何が損で何が得かということを長期的に捉えていくことができます。
不動な精神面は安心・安定しており、包容力のある女性です。
寛大な心で物事を深く考える性質があります。
このカードが「逆位置」で出た場合、現実を深く思案する性質が不信感に偏ったり、寛大な心持ちが揺らいで依存心へ推移するといった意味合いになります。
カップのクイーン【逆位置】
本来は、温和で善良、誠実で献身的な愛に満ちた女性です。
精神面は繊細で、非常に内向的。
豊かな感性で直感力に優れ、芸術的な感覚にも長けています。
このカードが「逆位置」で出た場合、慈悲深さが強まり心を閉ざす、繊細さが優柔不断へと傾きます。
家庭的で完璧な伴侶、良き母といったイメージは、心が不安定になることで疑心暗鬼なひねくれ者といった印象になることも。
ソードのクイーン【逆位置】
本来は、論理的思考で物事の本質を素早く捉え、やるべき事を冷静に判断できる女性です。
信心深く、柔軟な精神は受容性もありながら、感情に流されるようなことは一切ありません。
単刀直入で妥協無し、厳格で愚行は許しません。
容赦無い決断には情状酌量の余地は無く、強い意志を理知的に遂行していきます。
このカードが「逆位置」で出た場合、下す判決が批判的な空気を帯びます。
普段の「私情」を持ち込まないスタンスが崩れ、「公平さ」が鈍ることで、
悪意のある偏見や策略的な判断になることも。
また、〈ソード〉の「クイーン」は「孤独」と関連付けれれていることから、その「孤独感」や「不安感」が強まるといった傾向になります。
キング|「役者」に例えるなら『貫禄抜群な大御所俳優』
「キング」が「逆位置」になると、本来の性質が強まり、かつ頑固さも出てくるといったイメージです。
>「キング」とい最高位の立場が裏目に出て、その権力を誇示したり、我が儘さも出てきます。
実際のリーディングでは、読み手本人を指す場合の他、
読み手にとって「年上の人」「上司」「父親」といった関係性になるため、そのような人物が「逆位置」で出たときは、若干「面倒くささ」が否めません。
ワンドのキング【逆位置】
本来は、善良で、強い意思と情熱で一国を築き上げた=達成した、権力のある男性です。
このカードが「逆位置」で出た場合、その強い意志がわがままに傾き、攻撃的な性質として現われます。
また、勇気や野心をもったリーダーシップが過剰になることで、部下に対する厳しさが増し、独裁政治のような雰囲気も漂います。
ペンタクルのキング【逆位置】
本来は、知的能力が高く、生まれ持った才能を活かし、実力で富と地位を手に入れた男性です。
ビジネスの際に長け、有能で野心家、堅実で不動な精神を持ち合わせた、経済的豊かさの象徴のような存在です。
このカードが「逆位置」で出た場合、現実味が薄れて抽象的な物の考え方になったり、この豊かさに満足感を得られないといった意味合いになります。
また、堅実で実利的な性質が頑固さとして現われることも。
カップのキング【逆位置】
本来は、寛大で包容力のある創造的知性が豊か。
芸術的な感性も持ち合わせ、既成概念に囚われず自由な発想で成功を手に入れた男性です。
温厚で目に見えない心を大切にする懐の深さ、おおらかさ、おっとりした性質が特徴です。
困っている人を助ける聖職者といった一面もあります。
このカードが「逆位置」で出た場合、感情的になる、感情に一貫性がないなど、その心の揺れに周囲も振り回されるといった状態になります。
また、本人が他者の気持ちに寄り添うことができるからこそ、自分の気持ちも分かって欲しい、かまって欲しいといった雰囲気も現われます。
普段は受け止める側の器の大きさが印象的な〈カップ〉の「キング」ですが、
「目上の人のかまってちゃん」ということで、部下たちはかなり手を焼きそうですね。
ソードのキング【逆位置】
本来は、命令権、決定権、その他あらゆる権力をもち、客観的で公平な判断ができる知性のある男性です。
目の前の物事に真っ直ぐ向き合う〈ソード〉の「キング」は、いわば権威ある裁判官のような存在です。
優れた決断力と強い意志で築き上げた自身の地位や立場に対して、誇りに満ち溢れています。
このカードが「逆位置」で出た場合、その判断が自己中心的に、あるいは偏った辛辣さや頑なさ、融通のきかなさとして現われます。
〈ソード〉の「キング」の「逆位置」は、なんといっても厳しさが群を抜いてきます。
決して感情に振り回されることがないことから、強情さや冷淡さ、残酷さが際立ちます。
その雰囲気はまさに「取りつく島なし」。
目の前の物事に向き合う姿勢も、「逆位置」ではその機会さえ与えてもらえないかも知れません。
おわりに|「逆位置」も柔軟に捉えていこう
コートカードの「逆位置」は、たとえるなら「役者が本来の役を演じきれずに舞台に立っている姿」です。
その性質や役割は変わらないのに、役者としての力を十分に出せなかったり、逆に過剰になってしまったりするイメージです。
実際のリーディングでは「正位置の特性を持ちながら、それをうまく表現できていない人」と捉えると、解釈が自然につながっていきます。
タロットは自由なイメージの世界。
あなたなりの受け止め方を大切にしながら、【タロットで自己対話】を楽しんでくださいね。
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