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はじめに|「0」〜「10」に込められたメッセージ
タロットカードを読むとき、私たちは「絵柄」や「モチーフ」からメッセージを受け取ります。
けれど、もうひとつ見落とせない重要な手がかりがあります。
それは――「数字」。
タロットカードの世界において、1枚1枚のカードが担う「数字」は、ただの順番ではありません。
数字は「魂」の「成長のプロセス」、「学びのテーマ」、「心の動きの段階」をあらわしています。
この記事では、数字「0」〜「10」に込められた意味を、ito therapy の視点で初心者にもやさしく、そして日常に置きかえてイメージしやすいようにお届けします。
これからタロットカードの世界を深めていくみなさんのお役に立てましたら幸いです。
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数字が伝えるメッセージとは
タロットカードの【大アルカナ】において、数字は「魂」の学びのステージです。
また【小アルカナ】において、数字はそのカードの「意図」を表します。
数字を知ることで、そのカードがもつテーマや目標とする内容を把握することができます。
また、カードのモチーフと同様に、数字の意味は「暗記」するものではありません。
それぞれの数字から自分なりにイメージを広げ、その世界観を体感するように学んでいきましょう。
「0」|始まりの前
「0」は「何にもなっていない」状態を表します。
「まだ」「何者でもない」、「まだ」「始まっていない」状態です。
まだどうなるか分からない、予測もない状態。
けれど、未来が分からないということは、何も決まっていないということ。
「0」というステージには、誰も知らない無限の可能性という概念だけがあります。
「0」という状態をキーワードにするとしたら、
無、空白、自由、予測不能
また、「0」というステージを「時期」にあてはめるとしたら、
制限のない直感的な一歩を踏み出す前の状態
「0」は「常識の外」。
「まだ何も決まっていない」ということは、どんな方向にも進めるということ。
道も形も決まっていないからこそ、どんな方向にも進める。
「0」は常識にとらわれない自由な存在です。
自分の中にも、自分の外にも、枠も壁もない、そんな果てしない自由。
それが「0」のステージです。
📒大アルカナの世界〈0:愚者〉の解説はこちら
「1」|はじまり
「1」はじまりの数字です。
一番に何かを始める、トップバッター、率先して行動するイメージです。
「1」は、「自分の力を信じて、はじめてみよう」――そんな意志を持つ数字です。
「1」のステージでは、まだ何も形になっていません。
そこにあるのは「はじめる」という意識だけです。
でも、「はじめよう」と意識を向けた瞬間から、動き出す準備が整います。
「1」は「まずはやってみる」という能動的なエネルギーがあります。
自分が率先して行動するリーダーのような存在。
色で表現するなら「赤」です。
たとえばヒーロー戦隊の中央にいる「レッド」。
ヤル気、勇気、自信を胸にスタートを切る。
それが「1」のステージです。
📒大アルカナの世界〈1:魔術師〉の解説はこちら
「2」|対話
「2」は1と1が合わさった数字です。
「自分」と「自分以外の他者」、「自分」と「もうひとりの自分」など、1対1の関係性、対話。
あるいは、天秤に連想されるように、1と1がバランスよく釣り合っている状態。
もしくは、1と1のどちらかを選ぶ場面など。
「2」はこの世界の「陰と陽」「二極化」「二元性」といった意味もあります。
これは、たとえば太陽と月、白と黒、意識と無意識など、一つの事象に対して二つの原理があることをいいます。
相反するふたつのものはバランスをとりながら成り立っています。
この世界にはそんな「バランス」があるということ、そして世界には自分一人だけではないということ、それゆえに時にはどちらか一方を選ぶ場面があるということ。
そして、そのような世界に生きる自分の内面における自己対話。
それが「2」のステージです。
📒大アルカナの世界〈2:女教皇〉の解説はこちら
「3」|創造
1と1から1が生まれる。
「3」は「何かが生み出される」数字です。
生命の誕生、何かが形となること。
「3人寄れば文殊の知恵」というように、1人だけでは辿り着けなかった世界へ、2人でも気づかなかった問題に、3人合わさることで予想もしなかった素晴らしい知恵が見つかる。
新しいもの、新しい考え、新しい何かが誕生する。
「創造」の数字である「3」は、そこから生まれる「驚き」や「ワクワク」「喜び」の数字でもあります。
誰かと、誰かと、何かを生み出す喜び、楽しみ、期待感。
それが「3」のステージです。
📒大アルカナの世界〈3:女帝〉の解説はこちら
「4」|安定
テーブルの脚が4本で安定するように、「4」は「基盤」を築く数です。
「安定」は「安心感」の土台になります。
「安定」した「安心」できる場所があるからこそ、「自分らしく」いられる。
「安定」した「秩序」があるからこそ、「安心」して動ける世界が生まれます。
「心の安定」は想像力を豊かにします。
「安心感」は「自信」に繋がります。
「安定」した関係性の上に信頼関係は生まれます。
「安定」であることの大切さ、「安定」の必要性。
それが「4」のステージです。
📒大アルカナの世界〈4:皇帝〉の解説はこちら
「5」|挑戦
「4」で安定した世界は、やがて「変化」を求め始めます。
「このままでいいのか?」という問いが生まれてきます。
「5」はその揺れを引き受け、動き出す数字です。
「安定」から一歩出た先にある「社会」を表す数字でもあります。
「5」は「社会」の中で学びを得ていきます。
人が「変化の中にいるからこそ学べること」を体験していきます。
また、「安定」という囲われた環境から「自由」を求めて外へ出て行くということも「5」が象徴する状況です。
「家庭」を象徴する「安定」の「4」から歩き出した「5」は、身近な家族と離れ「他者」との関係性を構築するための学びを得ます。
そして、家族の元から独立して「私らしい」人生を歩むための準備を始めます。
それが「5」のステージです。
📒大アルカナの世界〈5:法王〉の解説はこちら
「6」|調和
「6」は「2」が3つ合わさった数字です。
あるいは「3」が2つ合わさった数字でもあります。
「2」はパートナーシップの数字です。
「3」は1と1から1が生まれた、2つから1が生まれた、という意味合いの数字。
つまり「6」とは夫婦や家族が集まった数字であり、それらが社会で「共生」している状態を表します。
社会で夫婦や家族が共生している状況の中では、大人が子供に何かを教えたり伝えたりするといったことが起こります。
これらのことから、「6」は「共生」「教養」の数字ということになります。
社会で他者との繋がりを持ち、良い関係性、パートナーシップを学ぶのが「6」です。
社会における他者との関係性を構築するためには、何かしら選択をする場面も出てくるでしょう。
「6」が象徴するのは「共生」のための「選択」です。
「5」ですでに社会に出ているため、その「選択」の基準は「自分」ではなく、「社会」です。
「社会」における他者との「共生」のために、調和を重視した「選択」が必要なのです。
「6」には「完全な美」というキーワードもあります。
「完全な美」とは、「外見の美」と「内面の美」が調和することで生まれます。
社会には自分と違う人が数多く存在しています。
異なる者どうしが美しく調和し、バランスがとれ、安定することで、愛のある関係性が構築できます。
それが「6」のステージです。
📒大アルカナの世界〈6:恋人たち〉の解説はこちら
「7」|探求
「7」はひとつの周期を表す数字です。
ひとつの周期が「完成」したことを表します。
ひとつの周期が「完成」すると、そこに疑問が生まれます。
「7」は「内なる問い」を抱きます。
「これでよかったのか」?
社会で他者との調和をとりながら、ふと感じるのは「本当の自分」の居場所です。
「7」は「自己探求」の数字でもあるのです。
家族から離れ、社会に出て、他者との関係性を一通り構築し終えて、
ここで一度自分自身を振り返る。
「私は本当はどうしたいのか」
そんな想いを胸にふと立ち止まる瞬間が「7」です。
いよいよ「自立」が始まります。
それが「7」のステージです。
📒大アルカナの世界〈7:戦車〉の解説はこちら
「8」|無限
「8」に似ている「∞」マークは「無限」や「循環」を表します。
「無限」のエネルギーはどこまでも広がっていきます。
このエネルギーをコントロールすることも「8」のテーマです。
広がる力と、抑える力、両方のバランスが重要なのです。
このバランス感覚は、人が自立して生きていく上でも大事な能力のひとつです。
理性と本能、そちらが暴走しても社会で生きていくことは難しい。
「自分らしい」選択をし、「自分らしい」行動をするために、精神的なバランス感覚は欠かせません。
その強固な精神的バランスを維持する、そのような学びを得ていくこと。
それが「8」のステージです。
📒大アルカナの世界〈8:力〉の解説はこちら
「9」|到達
「9」はここまでの「1」~「8」を内包する数字です。
物事が「完結」している数字です。
ここまでの歩みを振り返り、そこで得た「学び」や「経験」を「知恵」として自分の中に取り込む。
「9」では、そんな自分を見つめる時間です。
「ひとりで感じる豊かさ」
しかし、「1」~「8」を内包しているということは、数が多いからこその「不安定さ」を伴います。
また、「9」は「ひと桁の終わりの数字」です。
「9」は「今あるものを振り返り、手放す」時期を示します。
ここまでのすべてを「まとめ上げて、手放す」。
ここから先の、「次のわたし」への準備を始めます。
過去を整理し、智慧へと変える時間。
「9」では自分の内面に光を当て、自身を振り返り、心の声を聴く時期です。
「8」で培った「精神力」「信念」があるからこそ、至ることができたのです。
そして、次のステージへ進む準備のために、いわば「悟り」の状態に入ります。
それが「9」のステージです。
📒大アルカナの世界〈9:隠者〉の解説はこちら ※✏ただいま執筆中!
「10」|完成
「1」~「10」の最後の数字である「10」は、「完結」の数字です。
「節目」であると同時に「次のステージ」を暗示する数字でもあります。
「レベルアップ」や「再スタート」の数字です。
「1」〜「9」までの学びを経て、「10」では再び新しいサイクルがはじまります。
一つの物語が終われば、次の物語が始まるのです。
「10」は「一度終わって、また始まる」流れ。
「10」は、「1」(始まり)と「0」(無限)を抱える数字。
「0」から「1」へ、「ステップアップ」というところから、「チャンス」や「転機」といった意味合いもあります。
物事の「完結」を表すことから「統合」や、その先の「進化」といった意味もあります。
「9」で到達した「成熟した自分」があるからこそ、「転機」に乗り「チャンス」を掴むことができるのです。
ここまでの努力や自分と向き合う時間があってこそ掴んだ幸運。
それが「10」のステージです。
📒大アルカナの世界〈10:運命の輪〉の解説はこちら ※✏ただいま執筆中!
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