【タロットで自己対話】「小アルカナ」〈スート〉の世界観|《 ワンドの世界 》を徹底解説

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈小アルカナ編〉

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はじめに|小アルカナの世界へようこそ

タロットカードには、「大アルカナ」と「小アルカナ」というふたつの物語があります。
大アルカナが「魂の成長物語」「人生の大きなテーマ」を語るなら、
小アルカナは「日常の物語」「今ここで起きていること」を丁寧に映し出してくれます。

小アルカナには、ワンドカップソードペンタクルという四つの〈スート〉があります。
それぞれが異なるエネルギーを持ち、独自の世界を描き出していきます。
そしてそれらは、火・水・風・地の「四大元素」(=エレメント)と深くつながっていて、
カードに流れる雰囲気や展開の性質を感じるうえで、重要な鍵になります。

この記事では、タロットの世界を“体感する”ことを大切にする
『ito therapy』の視点から、小アルカナのスートが描く世界観をお届けします。

タロットの意味を単なる知識として覚えるのではなく、
それぞれのスートが紡ぐ物語を感じ取りながら、
その世界に流れる空気や温度を、じっくりと“体感”していきましょう。

小アルカナのスートに込められた、奥深いメッセージにそっと耳を澄ませて。

今回は「小アルカナの世界」第一弾、《 ワンドの世界 》です。


ワンドの世界をのぞいてみよう

こちらは小アルカナ〈ワンド〉のカードです。

〈ワンド〉は「火」のエレメントと関連しています。

📗各スートとエレメントの関係性はこちらの記事をごらんください
▶「四大元素」について確認する🔜📖

焚き火の火が、ふっと灯る瞬間。
暗闇のなかに光が差し、静かだった空気がじんわり熱を帯びていく。

《ワンドの世界》は、まさにそんな「火が生まれる」瞬間から始まります。

つまり、〈ワンド〉は「物事のはじまり」。

何かをスタートさせようとするときの、「情熱」、「直感」、「インスピレーション」、そして「行動力」を象徴するスートです。

新しいアイデアが湧いたとき、やってみたいことがふと浮かんだとき、
心の内側に「よし、やってみよう」という炎が灯ることはありませんか?

その“最初の火”こそが、〈ワンド〉のエネルギーなのです。


ワンドはなぜ「火」なのか?

人類の進化は「火」を起こすようになって飛躍的に進んだと言われています。

「火」は私たち人間にとって必要不可欠な存在です。

「火」は生命力の象徴であり、文化の象徴。

そして、様々なシーンにおいて生活の必需品でもありますね。

例えば、暖を取る、料理をする、あるいは外敵から身を守るためにも火を焚いたりしますね。

このように「火」は私たちの日常のあらゆるシーンで大事な役割を果たしています。

まだ電気がない時代、「火」は「行く先を照らす灯」でもありました。

太古の昔、人々は木の枝の先に「火」を灯して夜道を歩いていたことでしょう。

このことから、「火」は目標や目的の象徴でもあります。

また、「火」は私たちの中から込み上げる「激しい想い」を表現するときにも用いられます。

「火」は、

・物事を始めるときに必要な心のエネルギー

・上手に使えば生活の役に立つ

・使い方を誤ると危険う

こうした「火」の性質と深く結びついているのが《ワンドの世界》なのです。


ワンドの世界を感じる

ここでは、五感を通じて《ワンドの世界》を感じてみましょう。

時間の流れ|「今、ここ」

〈ワンド〉の時間は、「今この瞬間」に焦点を当てています。
「着火」という言葉のように、「火が着く瞬間」。
思いついたら、すぐ動く。考えるより、まずやってみる。
その場の直感やノリに乗って動き出す、スピーディーでエネルギッシュな時間感覚です。

「着火」から連想されるのは、「閃き」や「直感」という言葉。
物事が生まれる手前の「発想」、その「点」に位置するのが〈ワンド〉なのです。

感情|「熱い」・「まっすぐ」・「瞬間的」

〈ワンド〉の感情を「火」にまつわる言葉からイメージしてみましょう。

「電光石火」という言葉の通り、「火」にまつわる《ワンドの世界》はとてもスピーディーです。

一度「着火」したら、「火」は一気に燃え広がり、制御不能になることも。

また、

・「燃え上がる情熱」

・「烈火のごとく激しい怒り」

といった言葉があるように、〈ワンド〉は
「胸の奥から湧き上がる感情」や「抑えきれない衝動」を抱えています。

「やるぞ!」という気持ちも、「許せない!」という怒りも、
どちらもまっすぐに燃え上がります。

〈ワンド〉の感情は瞬間的・突発的で、率直さが際立ちます。

そんな激しい想いを携えている〈ワンド〉ですが、視点を変えると

「突発的」な発言力は「その場限り」でその後の展開につながらなかったり、「瞬時に燃える情熱」は「一過性」であることも。

「火」という性質上、「物事をはじまるきっかけ」にはなりますが、その勢いを持続させるためには「火」に薪をくべ続ける必要があります。

また、その薪をくべ続けた末に、力尽きるということもあるでしょう。

あるいは、時に、その「火」がなかなか「着火」しないことも。

一度燃え上がった勢いのある熱エネルギーは、その威力を取り扱うことも、保持することも困難を伴う一方で、最初の「点」となる「着火」するまでに時間がかかることもあるのです。

「火種」はあるのに、くすぶったままという状況は、本来の「火」がもつエネルギーを上手く使いこなせていないときに起こります。

何事にも必要不可欠な「火」の要素は、あるときは激しく、あるときは気まぐれに、けれど本気を出せば非常に頼りになる。

〈ワンド〉が象徴するのは、このようにいわゆる「男性的」で「能動的」な感情です。

人との関わり|「共鳴」と「衝突」

誰かと情熱を分かち合ったときの、一体感や高揚感。
逆に、考えの違いがぶつかったときに起きる、激しいぶつかり合い。
〈ワンド〉は、人との関係性にも「火」を持ち込みます。

互いに自身の「発想」から「ヤル気」をもってディスカッションに臨む人たちをイメージすると捉えやすいかもしれません。


おわりに|続きはあなたのイメージの世界で

いかがでしたか?
《ワンドの世界》は、情熱衝動、そして瞬間を生きる「火」の世界でした。

「火」の揺らめき、燃え広がる勢い、パッとひらめく直感――
そんなイメージを入り口に、あなた自身の中にある〈ワンド〉と「火」のつながりを、自由に感じ取ってみてください。

この記事の内容は、『ito therapy』の視点から見たワンドの世界の一例にすぎません。
ここから先は、あなた自身の感性で、【 ワンド×「火」】の世界を探究してみてくださいね。


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