【タロットで自己対話】「小アルカナ」カード解説〈ソード〉|9・10 ~限界の先にあるもの~

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈小アルカナ編〉

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はじめに|「心で感じるタロット」をあなたへ

ito therapy session【タロットで自己対話】では、タロットと誠実に向き合うことを大切にしています。

そして、カードのキーワードをなぞるだけではなく、そのカードが担う世界、放つ空気や温度、その場の雰囲気を感じ取ることで、実際のリーディングをより豊かに、実りある体験にしていきます。

「心で感じるタロット」は、ito therapy session におけるタロットリーディングの基本です。


小アルカナ|〈ソード〉の世界を探求しよう

小アルカナは、私たちの日常の中で生まれる感情や出来事を、豊かな象徴で映し出してくれるカードたちです。

〈ソード〉は「風」のエレメントに属し、「思考」や「言葉」、「決断の力」を象徴しています。

この記事では、〈ソード〉の「9」「10」のカードについて解説します。
カードそれぞれが描く「風」の物語に、ぜひ静かに耳を澄ませてみてください。


〈ソード〉の世界観を体感しよう

まずは、こちらの記事をご覧下さい👇

【タロットで自己対話】「小アルカナ」〈スート〉の世界観|《 ソードの世界 》を徹底解説

これからカード一枚一枚について見ていく前に、〈ソード〉という世界を体感しておくと、カードが伝えたいメッセージをよりスムーズに受け取ることができます。

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小アルカナ|〈ソード〉カード解説

こちらは「小アルカナ」〈ソード〉「1」~「10」のカードです。

この中から、今回はこちらの「9」「10」をご紹介します。

    


〈ソード〉「9」|絶望と落胆

小アルカナの世界において、数字は「魂の意図」を、エレメントはそれを実現させるための動力源です。

〈ソード〉の「9」は、「9」という「魂の意図」を「風」に象徴される「言葉」「分析」「情報」を動力源として実現させていくフェーズです。

これはどういうことでしょうか。

「9」は一桁の数字の最後であり、「1」~「8」を内包した数字です。

「9」は「1」~「8」のすべてを持っているということです。

しかし、それ故に「揺れやすい」「不安定さ」といった要素も持ち合わせているのです。

そんな「9」を実現したいという「魂の意図」を、「言葉」や「情報」で叶えようとした場合、どんな状況が浮かび上がってくるのでしょうか。

絵柄から〈ソード〉の「9」を深めてみよう

このカードから、どんな印象を受けますか。

このカードを見て、どんな感情を抱きますか。

黒い壁に飾られた「9」本の「剣」の前に、頭を抱える女性が描かれています。

この様子から、どんなことをイメージできますか。

ベッドの上で頭を抱える彼女の身に、一体何があったのでしょうか。

この状況から、〈ソード〉の「9」はどんなメッセージを伝えようとしているのでしょうか。

「女性」の心情を探ってみよう

まずは中央に描かれている女性に注目してみましょう。

両手で頭を抱える姿勢から、この女性はとても深刻な悩みを抱えているように見えます。

彼女の着ている服の色は「白」で描かれています。

「白」は「純粋」「無垢」を表す色でしたね。

つまり、この女性は自身が抱えている深刻な悩みに対して、「純粋」に向き合っているということです。

「9」本の「剣」が象徴することとは

続いて、女性の部屋に飾られている「9」本の「剣」を見ていきましょう。

これらの「剣」は、よく見ると先端が描かれていません。

つまり、この「9」本の「剣」は、すべて「長さが不明」なのです。

「剣」の本数は、一桁の数字の中で一番大きな「9」本。

その長さは、どれだけあるのか計り知れない。

このことは、女性が “とりとめの無い「思考」” や “多すぎる「情報」” に悩まされているということを表しています。

そして、それらの「思考」や「情報」は、「長さが分からない」、つまり彼女には「把握できない」、「手に負えない」ということなのでしょう。

「9」という「知っているが故の不安定さ」が漂うこのフェーズでは、

〈ソード〉の取り扱いに関わる「危うさ」や「責任」の重さをよく分かっているからこそ、

この規模の〈ソード〉との対峙は「悩み」になる。

その悩みが、さらなる「不安」や「恐れ」を生み出していく。

彼女の落胆の本質は、

多くの「思考」や「情報」によって生まれた余計な不安や根拠の無い恐れです。

「背景」の色が意味することとは

このカードの背景は「黒」で描かれています。

「黒」は「限界」「行き詰まり」「時間がかかる」といった意味合いをもつ色でしたね。

これは、女性の精神状態が「追い詰められている」ということを表すと同時に、

この状況から抜け出すまでには「時間がかかる」ということも表しています。

「ベッド」の装飾が意味することとは

この女性が使っている寝具にも注目してみましょう。

重厚な安定感のあるベッドには、豪華な彫刻が施されています。

布団にはカラフルな装飾が施されていますね。

そんな寝具に身を置いているこの女性は、不安や恐怖にさいなまれてはいるものの、

その身は安全・安心な状況です。

精神状態は非情に深刻である一方、危険なことはひとつも起こっていないのです。

このことからも、彼女が抱える悩みが取り越し苦労であることが覗えます。


〈ソード〉の「9」が伝えるメッセージとは

これまで見てきたように、〈ソード〉の「9」は、

多くの「思考」が余計な不安や根拠の無い恐れを生み出すということを伝えると同時に、

それらの「余計」な不安や「根拠の無い」恐れはの多くは「取り越し苦労」だということも伝えています。

また、「9」は「10」という「到達」の数字のひとつ手前の数字であることから、

余計な不安や根拠の無い恐れを抱え、思い悩んだ先には「10」が待っているということです。

「思考」や「情報」が多すぎるとどうなるかということを学んだ先に、「達成」がある。

ということは、その不安や恐れは単なる「取り越し苦労」ではなく、学ぶべきことのひとつだということです。


〈ソード〉「10」|苦悩の果て

〈ソード〉の「10」は、「10」という「魂の意図」を「風」に象徴される「言葉」「分析」「情報」を動力源として実現させていくフェーズです。

これはどういうことでしょうか。

「10」は「到達」「完成」を表す数字です。

「到達したい」「完成したい」という「魂の意図」を、「言葉」や「情報」「知識」を使って実現していくと、どんな現実が生まれるのでしょうか。

カードの絵柄を手がかりに、〈ソード〉の「10」が伝えるメッセージを読み解いていきましょう。

絵柄から〈ソード〉の「10」を深めてみよう

このカードを見て、あなたは何を感じますか。

この世界ではどのような物語が流れているのでしょうか。

うつ伏せに倒れている男性の背中に「10」本の「剣」が突き刺さっています。

彼は今、どんな状況なのでしょうか。

この男性は、絶命しています。

彼はなぜ、このようなことになったのでしょうか。

そこに〈ソード〉の「10」が担うメッセージが込められています。

「10」本の〈ソード〉が意味することとは

この男性の背中に突き立てられた「10」本の〈ソード〉は、何を象徴しているのでしょうか。

もし、この男性を絶命させるために「剣」を突き刺すなら、「10」本も必要ないですね。

つまり、これらの「剣」は、男性を絶命させるために突き立てられたのではないということです。

ということは、この男性は「結果的に」「終わりを迎えた」のでしょう。

〈ソード〉は「言葉」や「情報」「知識」の象徴ですね。

この〈ソード〉が、まるで男性を地面に張り付けるように「過剰」に突き刺さっています。

彼はこれらの〈ソード〉によって、「身動きが取れない」状態になっています。

「過剰」な「言葉」や「情報」によって、彼は追い詰められてしまったのです。

人を追い詰める〈ソード〉

〈ソード〉の世界において、「言葉」や「情報」の取り扱いには「責任」が伴います。

そして、そんな「言葉」や「情報」、「知識」が飛び交い、「思考」し「分析」を重ね、「選択」に「判断」していく、人と人の「コミュニケーション」は非常に複雑です。

そこには多くの「制限」が伴います。

〈ソード〉の世界は全体的に「制限」に支配された世界です。

この男性は、あまりにも「過剰」なそれらによって「敗北」しました。

あるいは「過剰」だったのだという彼の「苦しみ」や「被害妄想」が誇張された様子もここには含まれているかもしれません。

いずれにしても、彼は「多すぎる情報」によって「終わり」を迎えたのです。

「終焉」の先にある「希望」とは

祝福のサイン

既に絶命しているこの男性ですが、彼は右手にサインを遺しています。

この右手のサインは、「祝福」を表しています。

彼の命はここで尽きましたが、この先の未来へ「希望」を見出しているのです。

あるいは、この手が「左側」に向かっていることから、「過去」の自分への「賞賛」を表しているのかもしれません。

「背景」が物語ることとは

タロットカードにおいて、上半分は「現実」「顕在意識」を、下半分は「精神世界」「潜在意識」を表します。

このカードでは、上半分は「黒」で描かれています。

「黒」は「限界」「行き詰まり」「時間がかかる」ということを表す色ですね。

「現実」では、この男性は「絶命」している、つまり「限界」を向かえた状態です。

一方、背景の下半分、空と湖は「黄色」と「水色」で描かれています。

「黄色」の空は「希望」を、「水色」の湖は「精神性の高さ」を表しています。

つまり、彼の「潜在意識」の中では冷静に新しい展開へ向かおうとしている、そんな「希望」が既にあるということです。


〈ソード〉の「10」が伝えるメッセージとは

「10」は「到達」の数字であると同時に、「次のステージへ進む」といった意味合いもあります。

〈ソード〉の「10」に描かれている場面は、状況だけを見れば最悪です。

けれど、これが「限界」です。

つまり、これ以上悪くなることはありません。

「到達したい」という「魂の意図」を「言葉」や「情報」で実現した結果、

多すぎる「言葉」や「情報」によって「終焉」という「完成」を向かえた。

ここに描かれている男性は、やるだけのことはやって、そして「限界」を迎えました。

そして、その「限界」に「到達」した先には、希望があるとカードは伝えます。

「限界」を知ったからこそ「次のステージ」へ進める。

「10」という「魂の意図」は、いったん「終焉」を体験し、その経験を経てさらなるステージアップへ向かう「希望」に満ち溢れています。


おわりに

いかがでしたか。

〈ソード〉の「9」「10」では、葛藤の末に終わりを迎える瞬間までの物語が描かれていました。

しかし、それは決して暗いだけのものではなく、新しい可能性へ向かうための区切りでもあります。

カードたちが放つエネルギーや物語の雰囲気を、少しでも体感できたなら幸いです。

次回は〈ソード〉のコートカード(人物札)を見ていきます。
カードの世界がどのように展開していくのか、引き続き一緒に味わっていきましょう。


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