【タロットで自己対話】「小アルカナ」カード解説〈ソード〉|1・2・3~決断の先にある対峙~

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈小アルカナ編〉

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はじめに|「心で感じるタロット」をあなたへ

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そして、カードのキーワードをなぞるだけではなく、そのカードが担う世界、放つ空気や温度、その場の雰囲気を感じ取ることで、実際のリーディングをより豊かに、実りある体験にしていきます。

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小アルカナ|〈ソード〉の世界を探求しよう

小アルカナは、私たちの日常の中で生まれる感情や出来事を、豊かな象徴で映し出してくれるカードたちです。

〈ソード〉は「風」のエレメントに属し、「思考」や「言葉」、「決断の力」を象徴しています。

この記事では、〈ソード〉の「1」~「3」のカードについて解説します。
カードそれぞれが描く「風」の物語に、静かに耳を澄ませてみてください。


〈ソード〉の世界観を体感しよう

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これからカード一枚一枚について見ていく前に、〈ソード〉という世界を体感しておくと、カードが伝えたいメッセージをよりスムーズに受け取ることができます。

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小アルカナ|〈ソード〉カード解説

こちらは「小アルカナ」〈ソード〉「1」~「10」のカードです。

この中から、今回はこちらの「1」「2」「3」までをご紹介します。

     


〈ソード〉が象徴する「風」の世界とは

〈ソード〉のカードに描かれている「剣」は、「風」の象徴です。

「剣」を振り下ろすと、「風」が起きますね。

この〈ソード〉が象徴する物事は、「風」から連想されます。

「風」は時として、様々な様相を見せます。

穏やかな “そよ風” の場合もあれば、台風など被害を引き起こす原因になることも。

同じようなことが「剣」にもいえます。

ここでは、「風」を象徴する「剣」=〈ソード〉の世界のイメージを広げてみましょう。

〈ソードの世界〉は「諸刃の剣」

「剣」は人を守るための道具であると同時に、人を傷つける道具でもありますね。

人にとって有益でもあり、有害でもある「剣」。

「ソード」の世界はまさに、「諸刃の剣」という雰囲気が漂っています。

「使い方によって及ぼす影響が一変する」刃物のように、

〈ソード〉の世界が請け負う「情報」や「言葉」の使い方は注意が必要なのです。

「言葉の暴力」は時に人を追い詰め、

間違った「知識」や「情報」は、時に人を傷つける。

一度発してしまえば、二度と元には戻りません。

「情報」「知識」「言葉」には、

鋭さ、冷たさ、元に戻せない危うさがあるということです。

〈ソードの世界〉は「一刀両断」

「剣」は物を「スパッ」と切り分けることができます。

「単刀直入」という言葉があるように、

〈ソード〉は「即決」や「判断」を象徴します。

この「決断」はまさに「一刀両断」。

さらに、この「決断」には後戻りする余地のない厳しさが含まれています。

〈ソード〉の「判決」は、絶対的な「決定」です。

そこに「情」はいっさい介入しません。

〈ソード〉の世界に流れる時間

「風」が象徴する〈ソード〉の世界には、どんな「時間」が流れているのでしょうか。

どこかで生まれた「風」が、別のどこかへ届くまでには「時間」が必要です。

ゆるやかに、長時間吹き続ける「風」や、一瞬で巻き起こる「突風」があるように、

「風」が象徴する「情報」や「言葉」もまた、一瞬で世界を駆け巡る内容もあれば、特定の個人にのみ届いた後、人づてに広がっていく口コミのようなものもありますね。

〈ソード〉の世界に流れる時間も、瞬く間に広く遠くへ伝わっていく性質のものもあれば、じわじわとゆっくり進んでいくこともあるのです。

〈ソード〉の世界は「無味」「無臭」「無着色」

「風」が象徴するこれらの物事は、「風」のごとく無機質です。

あくまでも、対象となるのは「情報」という現象、「言葉」という現象。

「風」は、「感情」を請け負いません。

〈ソード〉=「剣」がそうであるように、〈ソード〉の世界で扱う物事は「情け容赦なく裁断」します。

〈ソード〉の世界は、

冷たく静かな世界に、取り扱い注意の「剣」が一振り、無音の中存在している。

そんなイメージです。

〈ソード〉の世界は「選択的思考」

世の中には「知識」が溢れています。

身近な人たちの噂話から始まり、インターネットなど国境を越えて飛び交う「情報」もありますね。

ぼんやりしていても、「情報」は有無を言わさず耳に入ってきます。

誰かが何気なく放った「言葉」を、意図せず受け取ってしまうこともありますよね。

ただし、「入手する意思がなく」飛んでくる「情報」や「知識」、「言葉」などを、

受け取るか受け取らないかの「判断」は自分次第です。

このように、〈ソード〉の世界は「選択」「決断」といった要素も含んでいます。

必要な「情報」か不要な「情報」か、決めるのは自分。

不要な「知識」を断ち切る「剣」を、自分自が身所持しているということです。

この「剣」は自分を守るための剣であり、「選択」した後、その先へ物事を進めていくための剣でもあります。

そして、その「剣」の取り扱いは、充分な注意と配慮が必要であり、その責任は自分にあります。

〈ソード〉「1」(Ace)|未来を切り開く選択

小アルカナの世界において、数字は「魂の意図」を、エレメントはそれを実現させるための動力源です。

〈ソード〉のAceは、「風」のエネルギーを帯びた世界の「はじまり」に位置するカードです。

物事を始める、スタートを切るという「魂の意図」が、「風」のエネルギーによって実現されようとしています。

ここで使われる「風」のエネルギーとは、「情報」「分析」によって得られる「選択」「判断」です。

これらの要素によって、〈ソード〉の世界は「切り開かれて」いきます。

では、その「要素」とは、どのようなものなのでしょうか。

絵柄から〈ソード〉のAceを深めてみよう

このカードで一番印象的な部分はどこですか。

まずは、中央に大きく描かれた「剣」でしょうか。

〈ソード〉の世界を象徴するこの大きな「剣」を見て、どんなイメージが浮かびますか。

まずは、この〈ソード〉が象徴する「情報」「分析」、そしてそこから得られる「選択」や「判断」の出所を探っていきましょう。

物事を「始めたい」という「魂の意図」が、実際に「始める」ために必要な〈ソード〉は、「左」から伸びた白い手に握られていますね。

タロットの世界では、左側が過去、右側が未来を表します。

このカードでは「白い手」は左側から伸びているので、この場合は「過去」から積み上げてきた「情報」や「分析」をもとに「判断」し、「始める」ということになります。

つまり、〈ソード〉の世界では「過去」の「情報」があってこそ動き出せるということです。

それは、〈ソード〉が「論理的思考」の世界だから。

「情報」を「分析」し、「判断」し「選択」した結果、行動に出る、それが〈ソード〉の世界です。

〈ソード〉の世界では、「合理的」なエネルギーに満ちています。

「感情」や「心境」で、あるいは「趣味嗜好」で動くことはありません。

あくまでも、「合理的」に「思考」していくのが〈ソード〉の世界なのです。

背景にも注目してみよう

〈ソード〉のAceの背景には、「灰色」の山や「氷山」が描かれています。

「灰色」は物事の途中、「氷山」は目標達成までの試練を表します。

つまり、始まったばかりの〈ソード〉の世界は、すでに「試練」が待ち受けているということです。

その「試練」とは何か、それはこれから〈ソード〉の物語を深めていくにつれて、解き明かされていくでしょう。

〈ソード〉の装飾にも注目してみよう

ここに描かれている〈ソード〉には、「王冠」と「オリーブの葉」、そして「ナツメヤシの葉」が飾られています。

「王冠」は「権力」や「権威」など、確固たる「力」の象徴です。

「オリーブ」は「平和」、「ナツメヤシ」は「勝利」や「成功」の象徴です。

さて、これらは何を訴えているのでしょうか。

すでに試練が待ち受けていることが決定されている〈ソード〉の世界。

その最初のカードに描かれた「勝利宣言」。

あるいは「征服力」の証。

「情報」「分析」「判断」「選択」といったことに対して、かなり自信たっぷりな雰囲気を漂わせているように見えませんか。

それもそのはず、この〈ソード〉の世界とは、単純に「情報」「分析」「判断」「選択」を象徴しているということではないからです。

これらの要素には、〈ソード〉が「左」から差し出されているように、

「情報」「分析」した結果は、「過去」から積み重ねてきたものです。

それらは「確固たる」ものであり、〈ソード〉の世界が重きを置いている概念です。

だからこそ、〈ソード〉の世界には「私利私欲」は介入しません。

「感情」は常に揺れ動くものであり、時に「判断力」を鈍らせます。

〈ソード〉の世界では、あくまでも「情報」や「分析」によって得られた「揺るぎないエビデンス、結果」をもとに、「選択」「行動」していきます。


〈ソード〉「2」|「思考」停止中

「2」は「調和」や「バランス」を象徴する数字です。

また、「2」という数字は、

人が2つの選択肢を目前にしたとき、どう行動するか、どんなことを体験するか、といった雰囲気を帯びています。

そんな「2」という「魂の意図」を実現するときに必要な動力源として、〈ソード〉の世界では

「情報」「分析」「思考」「判断」といったエネルギーを使うということです。

「2つの選択肢」に対して、〈ソード〉というこれらの要素を用いたとき、そこにはどんな状況が生まれるのでしょうか。

絵柄から〈ソード〉の「2」を深めてみよう

このカードを見たとき、第一印象はどんな感じがしましたか。

ここに描かれているのは、どんな世界でしょうか。

中央に座っている人物は、今どのような状況なのでしょうか。

この人物の心境はどうでしょうか。

おおよそ「水色」と「灰色」で描かれているこの世界は、どのようなことを訴えているのでしょうか。

順番に見ていきましょう。

「中央の人物」と「2本の剣」を掘り下げてみよう

2本の大きな剣を交差させている女性が描かれています。

女性の体型に対して極端に大きく長い剣を2本、しかもわざわざ交差させた形で所持しています。

また、女性は目隠しをしていることから、何も見えない状態です。

つまり、彼女は「何も見ない」と決めているのです。

では、「何も見ない」「何も決めない」と決めたのはなぜでしょうか

巨大な〈ソード〉が意味することとは

女性は「自分の体型には見合わないサイズの剣」を2本も持っています。

この〈ソード〉は何を象徴しているのでしょうか。

〈ソード〉は「情報」「分析」「判断」「選択」の象徴ですね。

その〈ソード〉が極端に大きく描かれてるということは、これらの要素がこの女性にとって「大きすぎる」「豊富すぎる」「内容が濃すぎる」といったことかもしれません。

あるいは、女性の「思考」では処理しきれないほどの「ハイレベル」な事柄なのかもしれません。

いずれにしても、彼女の「手に負えない」「量」や「質」の「情報」であったり、彼女の「扱いきれない」「事象」や「分野」の「判断」「選択」なのでしょう。

しかし、女性はそれに対して決して物怖じしていません。

その心の内側は、ここに描かれている凪のように穏やかで冷静です。

だからこそ、その「判断力」をもって、「何も見ない」「何も決めない」と決めることができたのでしょう。

背景にも注目してみよう

描かれているのは「海」、「岩山」、遠くには「山」、空には「月」が浮かんでいます。

これらは何を象徴しているのでしょうか。

タロットにおいて、絵柄の上半分は「顕在意識」を、下半分は「潜在意識」を表しています。

このカードでは、上半分に描かれた空が「顕在意識」を、下半分に描かれた「海」と「地面」が「潜在意識」に含まれています。

背景から「女性の心境」を読み解いてみよう

上半分が「水色」で描かれていることから、この女性の「精神性」が高い様子を表しています。

また、下半分に描かれている「海」は静かな「凪」の状態であることから、この女性の心境は穏やかで、冷静な感情であることを表しています。

そして、女性は「灰色」で描かれている地面に据えられた「灰色」の椅子に座っていることから、その「潜在意識」には「現実的思考」が備わっていることも見て取れます。

背景から「女性の現状」を読み解いてみよう

海の中に見える「岩山」は点在し、遠くの山に辿り着く術は描かれていません。

「現実的」で、「穏やか」な「冷静」さを保っているこの女性は、「目標」や「目的地」といったビジョンは持ちながら、しかしそこへ辿り着くための術はないのでしょう。

むしろ、今は「何も見ず」「何も決めず」「何も選ばず」の姿勢を「保っている」。

「目的地」への行き方は、今は考えていないのです。

つまり、〈ソード〉の「2」に描かれているのは、「思考停止」の状態です。

しかし、「思考停止」はしていても、彼女が着ている服の色が「灰色」であるように、「物事は発展途中の段階」にあります。

これらのことから、彼女は「今はまだ」何も考えないけれど、「その先の展開」を見据えてはいるということが分かります。

さらに、彼女はこの2本の巨大な剣を、「自ら下ろすことができる」のです。

もちろん、そうすれば目隠しも外すことができますね。

「今はまだ」、「何も考えない」。

しかし、「いずれ」この2本の巨大な〈ソード〉を使って動き出す時はくる。

その時を、「冷静」な精神でじっと待っている。

〈ソード〉の「2」には、そんな様子が描かれているのです。


〈ソード〉「3」|傷ついた「心」

「3」は「1」と「1」から何かを生み出す、「創造」の数字です。

また、「3」は「1」という個人が「3」つ集まって生まれる「コミュニケーション」の象徴でもあります。

〈ソード〉の「3」は、「創造したい」「育みたい」「コミュニケーションしたい」という「魂の意図」を、〈ソード〉のエネルギーが実現していくフェーズです。

では、〈ソード〉が象徴する「情報」や「思考」が動力源となって生み出されていくものとは何でしょうか。

絵柄から〈ソード〉の「3」を深めてみよう

このカードを見て、何を感じましたか。

この絵柄から、どんなことがイメージできるでしょうか。

3本の「剣」がハートに突き刺さっている様子が描かれています。

この3本の「剣」は、複雑な刺さり方をしていて、容易に抜けそうにありません。

そして、背景は「灰色」で描かれています。

「灰色」は白黒はっきりしていない状態を表す色です。

つまり、この状況はどっちつかずであるということです。

発展もしなければ、決着も付かない。

そんな状態を表しています。

さらに、背景に描かれた「雨雲」や「雨」は「悲しみ」を表しています。

この状態が「悲しむべき状況」ということです。

ただし、ここは〈ソード〉の世界ですから、「私情私意」「趣味嗜好」が介入した「悲しみ」とは違います。

あくまでも、「情報」や「分析」「論理的思考」が「上手く機能しなかった」結果、

困難な状況が生まれたという、その「状態」を表しています

そして、その「状態」に置かれている人の「心」を可視化したのがこのカードです。

〈ソード〉の「3」で生み出されたものとは、”上手くいかなかった”「コミュニケーション」の結果です。

つまり、「情報」や「思考」を持ち寄って「コミュニケーション」を繰り広げた結果、それらが複雑に絡み合い「苦境」が創造されたのです。

〈ソード〉の「3」には、そんな状況下に置かれた「心」が描かれているのです。


おわりに

いかがでしたか。

〈ソード〉の「1」〜「3」は、「強い意志決定」から始まり、「選択肢」への向き合い方に思考を巡らせてきました。
カードたちが放つエネルギーや物語の雰囲気を、少しでも体感できたなら幸いです。

次回は〈ソード〉の「4」~「6」を通して、「情報」や「言葉」の取り扱い方を学んでいきます。
カードの世界がどのように展開していくのか、引き続き一緒に味わっていきましょう。


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