【タロットで自己対話】「小アルカナ」カード解説〈ペンタクル〉|1・2・3~価値ある「経験」を活かすとき~

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈小アルカナ編〉

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はじめに|「心で感じるタロット」をあなたへ

ito therapy session【タロットで自己対話】では、タロットと誠実に向き合うことを大切にしています。

そして、カードのキーワードをなぞるだけではなく、そのカードが担う世界、放つ空気や温度、その場の雰囲気を感じ取ることで、実際のリーディングをより豊かに、実りある体験にしていきます。

「心で感じるタロット」は、ito therapy session におけるタロットリーディングの基本です。


小アルカナ|〈ペンタクル〉の世界を探求しよう

小アルカナは、私たちの日常の中で生まれる感情や出来事を、豊かな象徴で映し出してくれるカードたちです。

〈ペンタクル〉は「地」のエレメントに属し、
物質的な現実や価値観、時間をかけて積み上げていく経験や知恵、その先にある成長を表します。

この記事では、〈ペンタクル〉の「1」~「3」のカードについて解説します。
カードそれぞれが描く「地」の物語に、ぜひ静かに耳を澄ませてみてください。


〈ペンタクル〉の世界観を体感しよう

まずは、こちらの記事をご覧下さい👇

【タロットで自己対話】「小アルカナ」〈スート〉の世界観|《 ペンタクルの世界 》を徹底解説

これからカード一枚一枚について見ていく前に、〈ペンタクル〉という世界を体感しておくと、カードが伝えたいメッセージをよりスムーズに受け取ることができます。

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【タロットで自己対話】数字が伝えるメッセージを感じよう


小アルカナ|〈ペンタクル〉カード解説

こちらは「小アルカナ」〈ペンタクル〉「1」~「10」のカードです。

この中から、今回はこちらの「1」「2」「3」までをご紹介します。

 


〈ペンタクル〉「1」(Ace)|経験があるから踏み出せる

〈ペンタクル〉のAceは、「地」のエネルギーを帯びた世界の「はじまり」に位置するカードです。

「1」という数字がもつ、物事を始める、スタートを切るという「魂の意図」が、「地」のエネルギーによって実現されようとしています。

「物質」や「財産」、「現実的な考え方」や「堅実な行動」を象徴する「地」のエレメントが司る〈ペンタクル〉の世界は、目に見える物、手に取れる物、現実的なことがテーマです。

そんな世界の始まりである〈ペンタクル〉のAceには、

あるひとつの「成果」を手にしたことから物事が始まる様子が描かれています。

その「成果」の象徴として、大きなペンタクルが描かれています。

絵柄から〈ペンタクル〉のAceを深めてみよう

左側の雲から伸びた白い手に乗っているこのペンタクルは、「成果」の象徴。

何かしらの行動の末に現われた「良い結末」を「成果」といいます。

つまり、この大きな〈ペンタクル〉は、何か行動を起こした結果、良いものとして形になったこと。

結果的に「価値があるもの」になった状態ということです。

また、〈ワンド〉の回でもお伝えしましたが、

タロットの世界ではカードの左側が過去、右側が未来を表します

〈ペンタクル〉のAceでは「白い手」は左側から伸びているので、

この場合「過去」から未来へ向けて「成果」が差し伸べられているといった構図になります。

つまり、〈ペンタクル〉の世界の始まりは、

過去から積み重ねてきた努力や経験が形となって(価値のあるものになって)

それを基に一歩踏み出していくイメージです。

〈ペンタクル〉の世界は「地」のエレメントの象徴です。

すなわち、「コツコツ」「地道に」「時間をかけて」「積み上げる」といったエネルギーに満ちています。

そのような世界のスタートを切る〈ペンタクル〉のAceは、

過去の経験や知恵を活かして始めよう」ということを伝えているのです。

また、背景には黄色い道がアーチを抜けて遠くの山々へ通じています。

山は「目標」「目指すべきゴール」の象徴です。

つまり〈ペンタクル〉のAceは、ただ当てずっぽうに歩み始めるのではなく、

明確な「目標」や「ゴール」といったビジョンを掲げて進んで行くということです。

そして、その一歩を踏み出せるのは、過去の実績があればこそ、ということになります。


〈ペンタクル〉「2」|物事を器用にこなす時期

「2」は、「バランス」「両立」「2つあるものからどちらかを選択する」フェーズです。

〈ペンタクル〉の「2」では、「2つの価値観」、「現実的な何か」を柔軟にやりくりしている様子が描かれています。

絵柄から〈ペンタクル〉の「2」を深めてみよう

道化師のような衣装を身につけた男性が、2つの〈ペンタクル〉を∞の形のひもで操っています。

∞は「無限」「永遠」といった意味がある記号です。

このことから、〈ペンタクル〉の「2」では「現実的な何か」を二者択一する必要がなく、上手くバランスを取りながら無限にやりくりしていくということを表していることが分かります。

なのでこのカードがスプレッドに現われたときは、

・現状をバランス良く両立している状態

・物事に柔軟に対応している状態

・様々な事を器用にこなしている状態

を伝えているということになります。

ただし、ここにはひとつ「警告」が描かれています。

それはどのような「警告」でしょうか。

男性の足下の背景を見てください。

大波を進む船が描かれていますね。

船は今まさに、大波を超えようとしているところ。

油断できない状況です。

これは、柔軟性やバランスの使い方を間違え、あるいは自己の経験値を過信し、いたずらに物事に取り組むと失敗する、という「警告」を表しているのです。


〈ペンタクル〉「3」|長期的に努力をする

「3」は、「1」と「1」から何かが生まれる、「創造」の数字でしたね。

〈ペンタクル〉の「3」は、仲間と共に「何か」を創り上げるフェーズです。

さて、ここでは何が「創造」されているのでしょうか。

絵柄から〈ペンタクル〉の「3」を深めてみよう

このカードに描かれているシーンは、どのような状況でしょうか。

登場人物は3名。彼らはここで何をしているのでしょうか。

〈ペンタクル〉は「地道な努力」や「経験」「知恵」といった目に見えないけれど価値のある物と、「物質」や「財産」など目に見える「現実的なもの」を司る世界です。

〈ペンタクル〉の「3」では、

3人がこれまでに積み重ねてきた「経験」や「知恵」を出し合い、「物質」を生み出している場面が描かれています。

ここでの「物質」とは、建造物(教会)のこと。

そしてこの3人の専門家は、それぞれ彫刻家・牧師・芸術家とされています。

ここで、このカードの色にも注目してみましょう。

背景の「黒」と建物の「灰色」を見て、何を連想しますか。

「黒」は「行き止まり」や「停滞」を表し、「灰色」は「物事の途中」「中間点」を表す色でしたね。

ただし、「灰色」は建造物の色の場合、「現実的な物事」といった意味合いもあります。

では、この色が伝えることとは、一体どのようなことでしょうか。

〈ペンタクル〉の世界は「地」のエレメントが表すとおり、

「じっくり」「コツコツ」「時間をかけて」「経験を積む」といった雰囲気があります。

そこに、「黒」が表す「停滞」が合わさると・・・どうでしょうか。

今まさに建設中の教会ではありますが、すぐには出来上がらなそうですね。

「専門性」という「経験」「知恵」を練り合わせ、創り上げる「建造物」は努力が報われた「成果」の象徴です。

その「成果」を目指し、この3人は

まるで止っているかのようにゆっくりと、長い時間をかけて取り組んでいるところなのです。


おわりに

いかがでしたか。

〈ペンタクル〉の「1」~「3」は、これまでの経験値をもとに一歩踏み出し、自身の体験を現実に活かす様子が描かれていました。

カードたちが放つエネルギーや物語の雰囲気を、少しでも体感できたなら幸いです。

次回は〈ペンタクル〉の「4」~「6」を通して、さらなる「現実」にフォーカスしていきます。

カードの世界がどのように展開していくのか、引き続き一緒に味わっていきましょう。


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