はじめに
ヒヤシンスハウスという場所を、私はまだ訪れたことがありません。
それでもなぜか、ずっと心に残っている場所です。
はじめてその存在を知ったのは、テレビ番組でした。
たまたま取り上げられていた小さな家。
それまで建築に特別な興味があったわけではないのに、
その佇まいに、なぜか強く惹かれたのを覚えています。
「いつか見に行ってみたい」
そんなふうに、ぼんやりと思ったまま、
その気持ちは日常の中に溶けていきました。
この記事では、私の憧れに一番近い存在である
ヒヤシンスハウスについて書いていきます。

『ヒヤシンスハウス』とは
ヒヤシンスハウスは、
詩人であり建築家でもあった立原道造(1914-1939)が、
1930年代に構想した「小さな週末住宅」です。
実際に建てられることはなかったその家は、
彼の没後、長い年月を経て、
現在は埼玉県さいたま市の別所沼公園の中に再現されています。
広さはわずか14㎡ほど。
キッチンやお風呂といった生活の機能はなく、
ただ静かに過ごすための空間としてつくられた場所です。
でも、私が惹かれているのは、
この「小ささ」そのものではありません。
何かを削ぎ落とした先にある、静けさや余白のようなもの。
そこに身を置いたとき、自分がどう感じるのかを、
確かめてみたいと思っています。

『ヒヤシンスハウス』詳細
- 構想:1938年(昭和13年)
- 建設:2005年
- コンセプト:思索・読書・静かな時間のための最小住宅
「本人は住めなかった幻の家」を、現代に再現したものです。
🚌 場所・アクセス
- 所在地:埼玉県さいたま市南区
- 場所:別所沼公園内
- 最寄駅:JR埼京線 中浦和駅 徒歩約5分
🏠 建物の基本スペック
- 延床:約14㎡(約4.3坪)
- 平屋・木造
- キッチン・風呂なし
「生活する家」ではなく「過ごすための小屋」
🏠 空間構成
内部はたった一室ですが、設計思想がかなり明確。
► 空間は2つに分かれている
- 東側:開かれた空間(机・大きな窓)
- 西側:閉じた空間(ベッド・小さな窓)
外へ開く自分/内にこもる自分の両方を一室で成立させている
► 窓が主役
立原の言葉:「僕は、窓がひとつ欲しい。」
- 大きなコーナー窓
- 横長の連続窓建築=景色を切り取る装置 という思想
► 小さいのに広く感じる理由
- 視線が外へ抜ける
- 光が均一に入る
- 内外の境界が曖昧現代建築でいう「開放性の設計」をすでに体現している
ヒヤシンスハウスは単に観光地としてではなく、
あるいは建築という作品ということでもなく、
何もしない時間を成立させる場所。
時間を過ごす思想空間として存在しています。
単なる再現ではなく、
個人の夢を市民が引き継ぎ、実体化した建築です。
「未完の夢の継承」という物語そのものであり、
たった14㎡の空間に「理想の暮らし方」を詰め込んだ詩のような建築なのです。
► 施設情報
- 開放日:水・土・日・祝
- 時間:10:00〜15:00(中に入れる時間帯)
※常時開いているわけではないので要注意
森の中の小さな家で、ito therapy セッションを
森の中の小さな家に住みたい。
猫と暮らす、静かな生活。
そしてその場所で、
ito therapy のセッションを届けていく。
そんな未来を、ここ数年で自然と思い描くようになっていました。
そしてある日、本屋で一冊の雑誌に出会います。
何気なく手に取ったそのページに、
「こんな家に住んでみたい」と思う一軒の家が載っていました。
普段ならそこまで細かく読まないのに、
その家の持ち主の言葉が、なぜか気になって目に入ってきたのです。
そこには、
「ヒヤシンスハウスのような家をイメージして建てました」
と書かれていました。
その瞬間、記憶の中にあったものと、
今の自分の感覚が、一本に繋がったような気がしました。
あのとき惹かれた小さな家と、
今、自分が思い描いている暮らしは、
まったく別のものではなかったのだと。
ヒヤシンスハウスは、
私の中にあったものを、
かたちとして見せてくれた存在だったのだと思います。

ヒヤシンスハウス&【森リトリート】|最高の自己対話体験を計画中
この春、
ヒヤシンスハウスという憧れの場所に、
実際に触れに行くことに決めました。
まだ見たことのない場所。
でもきっと、
ただの「建物」では終わらない気がしています。
ヒヤシンスハウスがある付近には、緑豊かな場所がたくさんあります。
そこで、【森リトリート】も計画することにしました。
このひとり旅は、私にとって特別な体験になる予感がしています。
旅の計画と体験レポートは、またこのブログでお伝えします。
ぜひお楽しみに🍃

おわりに
これまでたくさんの場所を訪れながら【森リトリート】を体験してきました。
そのたびに、行き先を決め、スケジューリングをし、旅のしおりを作成していました。
そして、体験したことはしおりのMemo覧に走り書きしていました。
また、持ち帰ったパンフレットやチラシはまとめてしまってあります。
今まではそんな旅のはじまり~おわりだったのですが、
ここへきて私は閃きました。
旅のしおりと体験をひとつにまとめた冊子を作ろう!
そこで始まったのが「Aarni Time”Forest”」の制作です。
今年の【森リトリート】は、これまでよりもさらに充実した体験になりそうです。

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