はじめに|「神様に呼ばれていない」予感は当たる?
2025年5月に参拝に上がった『天河大辨財天社』は、「神様に呼ばれないと辿り着けない神社」と言われています。
この記事は「神様に呼ばれていない」と感じながらも神社に足を運んだ日の体験レポートです。
いつもの「旅のしおり」を作らなかった理由
半年ほど前からずっと気になっていた『蛇窪神社』。
様々なメディアで取り上げられるほど、金運アップのご利益で人気を集める神社です。
私も「2025年は巳年!」「金運アップの神社巡りをするぞ!」と決め、必ず参拝しておきたいと思っていた神社。
実は、事前の情報で7~8時間待ちの行列ができると知っていたので、気合いを入れて始発で出かけるつもりでした。
しかも、参拝日は「令和7年7月7日」の7並び、「七」が3つの喜びの日に決めていました。
ところが先月頃から、どこか「金運アップ参拝」に気持ちが向かない。
数日前から、「参拝はやめようか」と思い始めていました。
「今回は呼ばれてないかもしれない」──そんな感覚がじわじわと湧いてきて、前日になっても最寄り駅さえ調べる気が起きません。
こんな心情のため、旅のしおりを制作することもなく当日を迎えました。
出発は予定よりずっと遅れて
令和7年7月7日の今日は、Kindle出版を完了させる日。
その作業を済ませてから出かけたいということ、その他の在宅仕事も気になっていたこともあり、
気がつけば、家を出たのは11時すぎ。
「混雑を避ける意味でもこれくらいの時間がちょうどいいか」
「行くだけ行ってみよう」
そのくらいの気持ちで電車に揺られ、目的地へと向かいました。
まさかの事実|11時で入場打ち切り
『蛇窪神社』に着いた瞬間、目に飛び込んできたのは驚くような光景。
アナウンスでは「本日は神社内への入場が制限されています」とのこと。
道路には、境内に入れなかった人々が溢れ、写真を撮っている人、入場規制の事実を受け入れられない人、名残惜しそうに境内を見つめる人など、なかなかその場を離れられない様子でした。
そして境内の中はというと、まさに「蛇」のように蛇行する長い行列で埋め尽くされていました。
『蛇窪神社』|有名になりすぎた都会の神社
「神様に呼ばれていない」と感じていたのは、このことだったのか・・
不思議と参拝できない残念感はなく、むしろ納得した瞬間でした。
「やっぱり、今日は来なくてよかったのかもしれない」
私は鳥居の外からそっと境内を見つめただけで、静かにその場を離れました。
巳年の「金運神社めぐり」|これで最後と決めていた通りの結末に
2025年が始まるとすぐに、月に一度の金運・開運神社巡りの計画を立てていました。
けれど、実はここ最近、そんな「金運アップ」を目的にした神社巡りへの熱も、自分の中で冷めつつありました。
それまでは、「せっかくの巳年だから」というだけで、
“金運のご利益がある”と聞けば足を運び、祈り、願ってきました。
でも、先月の新潟の旅をきっかけに、何かが変わったのです。
端的に言えば、これまでの私は神社に対していわゆる「ミーハー心」があったのでしょう。
でも、新潟旅行の体験によって、
「もっと自分自身の感覚や流れに忠実でありたい」
「ご利益のための参拝ではなく、感謝と対話の参拝にしたい」
「神社で感じる心を大事にしたい」
明確な自覚はなかったにせよ、きっと私の心にそんな変化が起きていたのでしょう。
今日の『蛇窪神社』での出来事は、いつの間にか私の心に芽生えていた「本当の心」に気づかせてくれました。
2025年6月 新潟リトリート旅
◇ 1日目『彌彦神社』
◇ 2日目『白山神社』
◇ 3日目『高龍神社』
神社との向き合い方を、もう一度見つめ直す
「神社に行く」という行為が、いつのまにか「やらなきゃいけないこと」になっていたり、以前の私のように、イベントやアトラクションに行くような心持ちになっている人は多いのではないでしょうか。
今日訪れた『蛇窪神社』の境内の様子は、今となってはまるでテーマパークの行列を思い起こさせます。
もちろん、それが悪いと言いたいわけではありません。
私の心にある神社への想いに、今日、改めて気づいたということです。
当たり前のことですが、神社という場所は神様のお住まいです。
私にとっては「静かに自分と向き合う時間をもつ聖域」です。
神様を敬う気持ちは忘れたくない、あの光景を眺めながら、そう感じました。
おわりに|“呼ばれない”ことも、大切な導き
結局、私は今日、『蛇窪神社』の鳥居をくぐることはありませんでした。
でも、不思議と残念な気持ちはなく、むしろスッと肩の力が抜けるような感覚がありました。
「参拝できなかった」ではなく、「参拝しなくてよい日だった」──
そんな自分の感覚を、今日は体感しました。
そして、「呼ばれていないかもしれない」という直感。
このところ、立て続けに神社参拝をしていたせいか、「呼ばれていない」という「もやもや」した感覚は、私の心に「違和感」を際立てました。
これからも神社に行くことはあるでしょう。
でもそれは「お願いするため」ではなく、「感謝を伝えるため」。
神様に会いに行くと同時に、自分に会いに行く時間として、
神社という場所と関わっていけたらと、そう感じています。
アクセス
所在地:東京都品川区二葉四丁目四番十二号
電話:03-3782-1711
参拝時間:9:00~17:00迄
🚋電車で行くならこちらの最寄り駅から
・都営浅草線「中延」駅から徒歩5分
・東急大井町線「中延」駅から徒歩6分
・JR横須賀線「西大井」駅から徒歩8分
📒参拝に上がるなら早朝に⏰
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