【タロットで自己対話】「大アルカナ」完全解説|〈20:審判〉大いなる目覚を告げる音

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈大アルカナ編〉

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はじめに|ito therapy【タロットで自己対話】タロットカード解説

「タロットカードの意味をもっとわかりやすく知りたい」「暗記ではなく、感覚的にカードを読めるようになりたい」──そんな方のために、このシリーズでは「ito therapy」の視点からタロットカードを一枚ずつ解説していきます。
「ito therapy」では、イメージの世界を大切にしています。
カードの意味を丸暗記しようとせず、描かれたシンボルや世界観を自分なりのイメージで感じ取ってみてください。
難しく考えなくても大丈夫。
タロットは、あなたの心の内側と自然に響き合いながらメッセージを届けてくれるツールです。
ぜひ、セルフリーディングの時間にお役立てください。

これまでの〈大アルカナ〉カード解説記事『目次』はこちらから🔜📖


ステージアップへ向かう「魂」の目覚め

「魂の旅」の終盤、今回ご紹介する〈20:審判〉は、「再誕」や「覚醒」を象徴するカードです。

「大アルカナの世界」の、これまでに通ってきたすべての経験が統合され、ひとつの答えとして浮かび上がってきます。

ここでの学びは、「今の自分だからこそ受け取れる答え」による再スタート

新しい人生が、ここから始まっていくのです。


20:審判|復活と再生のファンファーレ

まずはこのカードをじっくり眺めてみましょう。

このカードから、どんな印象を受けますか。

あなたの心には、どんな気持ちが生まれますか。

ここに描かれているのは、どんなシーンなのでしょうか。

このカードの世界では、どのようなことが繰り広げられているのでしょうか。

この世界に生きる人々は、どんな状況におかれているのでしょうか。

この世界を、五感で体感してみましょう。

この世界の季節感はどうでしょうか。

温度感はいかがですか。

この世界にはどんな音が響いていますか。

あなたがこのカードの世界に入ったとしたら、ここはあなたにとってどんな場所でしょうか。

このカードの一部になったあなたは、ここでどんな体験をするでしょうか。


20:審判|イメージを広げてみましょう

カード全体の世界感をじっくり体感したら、次は「審判」というカードのタイトルや絵柄、数字をヒントに、〈20:審判〉を探求していきましょう。

〈20:審判〉|タイトルからカードのイメージを広げてみよう

このカードのタイトルは「審判」です。

「審判」とは、どのような意味でしょうか。

たとえば「審判」とは、

・神が人間や社会に罪を裁くこと。

・物事の是非・適否・優劣などを判定すること。

こんなふうに解説されます。

「これは善か」「これは悪か」、「優勢なのはどちらか」「劣勢なのはどちらか」

「審判」という言葉の意味は、簡単にいえば、

人や社会や物事を、「良いこと」か、「悪いこと」か、判断することです。

では、このカードが、「良い」「悪い」の判断と関連しているということは、

どういうことなのでしょうか。

このカードの世界は、何についての「良し」「悪し」を「判断」しているのでしょうか。

〈20:審判〉|絵柄からカードのイメージを広げてみよう

続いて、〈20:審判〉の世界に描かれたモチーフのひとつひとつを見ていきましょう。

描かれているのは、

・ラッパを吹く天使

・灰色の肌の人々

・灰色の四角い箱

それに、箱が浮かんでいる海と、遠くの背景には白い山々が見えます。

これらを順番に掘り下げてみることにしましょう。

ラッパを吹く「天使」は何者なのか

まずは、このカードの上部半分を占める「天使」を見ていきましょう。

この「天使」はラッパを吹いていますね。

そして、「天使」が持っているラッパには「赤十字の旗」が着いています。

このラッパの音は、何を奏でているのでしょうか。

どんな音が聞こえてきそうですか。

赤十字の旗は、「救済」を表しています。

つまり、このラッパが「救済」を知らせていることを表しています。

「天使」が「救済」の音を奏でるとは、一体どういうことなのでしょうか。

「灰色の肌の人々」と、「灰色の四角い箱」が意味することとは

続いて、「灰色の四角い箱」の上に立つ「灰色の肌の人々」を見ていきましょう。

彼らは「天使」のラッパに向けて両手を広げています。

彼らは今、どんな状況にあるのでしょうか。

何をしているのでしょうか。

この「灰色の人々」は、今、どんな気持ちでいるのでしょうか。

「天使」が奏でる「救済」の音は、彼らにとってどのような音なのでしょうか。

どんな音が彼らの耳に届いているのでしょうか。

〈20:審判〉|色からカードのイメージを広げてみよう

ここで、〈20:審判〉の世界で使われている「色」について深めていきましょう。

「灰色」が意味することとは

人々が「灰色」で描かれているのはなぜでしょうか。

「灰色」が意味する事柄を覚えていますか。

「灰色」は、「物事の途中」とか、「白黒はっきりしない状況」を表す色でしたね。

彼らはいわゆる「肌色」の人間としては描かれていません。

それはなぜでしょうか。

彼らが「まだ」人間になりきれていないからでしょうか。

あるいは、「かつて」人間だったけれど、今は人間ではないということかもしれません。

いずれにしても、彼らは「普通の人間」とは違う存在なのでしょう。

では、彼らは一体何者なのでしょうか。

「水色」が意味することとは

次は背景の「水色」です。

「水色」はどのような意味合いが込められていたか、覚えていますか。

「水色」は「潜在意識」を表す色でしたね。

〈20:審判〉の背景は「水色」なので、このカードの世界自体が「精神世界」を描いていることが分かります。

「精神世界」で「灰色の人々」に「救済」のラッパを鳴らす「天使」が描かれている〈20:審判〉は、どんなメッセージを担うカードなのでしょうか。

〈20:審判〉|カードの「構図」からイメージを広げてみよう

タロットカードにおいて、上半分は「顕在意識」、下半分は「潜在意識」を表します。

このカードでは、上半分を「天使」が占め、下半分を「灰色の人々」が占めています。

つまり、〈20:審判〉において「天使」は「顕在意識」に存在し、

「灰色の人々」は「潜在意識」に存在しているということです。

また、「灰色の人々」がいるのは「海」上です。

つまり、「水」に浮かんでいます。

「水」は「潜在意識」の象徴でしたね。

これらのことから、〈20:審判〉に描かれているシーンは、

「顕在意識」である「天使」から、「潜在意識」である「灰色の人々」へ、「救済」の知らせを伝えているところです。

その「救済」のラッパの音で「目覚めた」人々ですが、

彼らにとっての「救済」とはどういうことでしょうか。

彼らはこのラッパの音によって、何から「救済」されるというのでしょうか。

〈20:審判〉|数字からイメージを広げてみよう

「20」は「2」と「10」あるいは「10」が「2」つ合わさった数字です。

「2」は「調和」や「バランス」を表す数字でしたね。

「10」は「統合」や「完成形」、「次のステージへのレベルアップ」を表す数字でした。

「完成」したものが「2」つ合わさって、「次のステージ」を目指すとき、

ただ前に進めばそれが成し遂げられるわけではありません。

「レベルアップ」のエネルギーが2倍になった状態で次のステージへ進むとき、必要なことは何でしょうか。

ここで、「10」を担う大アルカナのカードを思い出してみましょう。

「10」を担うカードは何だったか覚えていますか。

「魂の成長物語」の「10」番目のステップは、〈10:運命の輪〉でしたね。

📖〈10:運命の輪〉を復習する

〈10:運命の輪〉では、次のステージへ進むエネルギーは

「チャンス」や「好転」、「タイミング」といったことでした。

これらは、自分の外側からもたらされることです。

「チャンスは寝て待て」とか「物事が好転する」といった言葉があるように、

「チャンス」や「好転」、「タイミング」は「現状」にもたらされる「状況の変化」といえます。

もちろん、これまでの自身の経験や学びがこれらを引き寄せたとも言えますが、
あくまでもこれらは「思いがけない出来事」であり、「ある日突然」やってくる出来事です。

一方、〈20:審判〉で体験する「ステージアップ」は、「状況」に頼るものではありません。

「大アルカナの世界」も終盤に差し掛かったこのステップでは、

自分自身が「その時」だと気づくことを問われるタイミングです。


大アルカナにおける〈20:審判〉の意義とは

「大アルカナの世界」は「魂の成長物語」です。

大アルカナにおいてそれぞれのカードがもつ意味は単に日常的に起こる些細な出来事を表すものではありません。

ここで、今一度「大アルカナの世界が担う役割」について考えてみましょう。

「大アルカナ」|〈20:審判〉が告げる “気づき” とは

「天使」のラッパに向かって両手を広げている「灰色の人々」。

彼らが入っている四角い箱は、恐らくこのシーンの少し前までは閉じていたでしょう。

彼らはずっと、この箱の中に閉じ込められていたのです。

そこへ、天からラッパの音が降りてきて、その音に気がつき、箱から出てきたのです。

ここでひとつ、大切な点をお伝えします。

それは、「ここにいる全員がラッパの音に気づいて出てきているわけではない」ということです。

カードには描かれていませんが、恐らく箱から出てきていない人もいるでしょう。

つまり、〈20:審判〉の世界においては、

ラッパの音が聞こえたかどうか」「ラッパの音に気づくかどうか

ということが、非常に重要なポイントなのです。

あるいは、

ラッパの音で箱から出ようとするかどうか

がこの後のステージアップに繋がるかどうかの分かれ道になるのです。

「大アルカナ」〈20:審判〉が担うメッセージを体感してみよう

「大アルカナ」の世界観については、別の記事で詳しく解説していますので、ぜひ、そちらをごらん下さい。

〈20:審判〉で「天使」が奏でるラッパの音は、人々への「救済」の意味がありました。

これはつまり、ラッパの音に気づいて箱から出てきた人だけが、「救済」されるということです。

では、何から「救済」されるというのでしょうか。

人々は何から「救済」されるのか

〈20:審判〉では、「ラッパの音に気づくこと」それ自体が「救済」に繋がるということが描かれています。

これはどういうことでしょうか。

「大アルカナ」が訴えるメッセージの壮大さ、抱え込む重要性、影響が及ぶ範囲を鑑みたとき、

さらに、「大アルカナ」の物語の終盤であるこのカードの存在の奥深さ、スケール感を加味した場合、

〈20:審判〉の世界における「気づき」の存在感を想像してみてください。

〈20:審判〉が司る「気づき」がその後の人生に与える影響、それがどれだけのものか、想像してみてください。

「大アルカナ」はその人の人生レベルで影響を与え得るメッセージを伝えてきます。

〈20:審判〉の世界における「気づき」とは、単に「あ、音がする」というような軽々しいことではないのです。

それはひとことで表すなら「覚醒」です。

「まるで生まれ変わるかのような目覚め」です。

四角い箱に閉じ込められていた人々(=潜在意識)が「天使」のラッパで目覚めた。

この「覚醒」は、精神的な「生まれ変わり」です。

では、「まるで生まれ変わるかのような精神的な覚醒」とは、どのようなことを指すのでしょうか。

生まれ変わった先で得るものは、「新しい価値観」です。

箱に閉じ込められたままでは目覚めることのなかった、「新しい価値観」。

その「新しい価値観」に目覚めた人々は、新たに変化を遂げるチャンスを得たのです。

「新しい価値観」に目覚めた先にあるものとは

人々は「天使」のラッパによって、これまで囚われていた(四角い箱の中)ことから救済され、これまで抱えていた古い価値観から解放されました。

彼らにとって、

・古い価値観を脱ぎ捨て、新しい価値観を得ること

・そこから新たな可能性に繋がるチャンスを得ること

この一連の出来事が「救済」なのです。

では、「救済」され「生まれ変わるような覚醒」を果たした人々はどこへ向かうのでしょうか。

ステージアップを果たすための「気づき」とは

私たちは、「魂」様々な体験を経て、磨いていきます。

「魂」は常にレベルアップを望んでいるのです。

〈20:審判〉は、私たちの「潜在意識」=「魂」に向けて、「今まさに目覚の時」と告げています。

「魂」がさらにステージを上げていく、そのために必要な「新たな価値観」に目覚めること。

「今、さらなる高次元へ意識的な改革を遂げる時」

その「気づき」を得る時だと、〈20:審判〉は伝えているのです。

ラッパの音に気づく人、気づかない人

「天使」の「救済」の音に気づくかどうかは、本人次第です。

天から「救済」の知らせが届いても、それを受けとらなければ、何の意味もありません。

「救済」を受けた人のその後とは

さて、〈20:審判〉の世界において、一番最初に「天使」のラッパの音で目覚めたのは誰でしょうか。

右側に描かれている「灰色の人」をよく見てみましょう。

彼女の髪の色は「黄色」ですね。

他の人々の髪は「黒」で描かれています。

「灰色」の人々が「これから人間になっていく途中」だとしたら、髪の色が「黄色」の彼女が一番先に「目覚めた」人なのでしょう。

また、「黄色」が意味することとは何でしょうか。

「黄色」は「祝福」を象徴する色でしたね。

つまり、この中で一番最初に「ラッパの音」に気づき、箱の中から立ち上がり、

「救済」という「価値観の生まれ変わり」を受け入れたのは、この人でしょう。

そして、そんな彼女を大いなる存在が「祝福」しているのです。

彼女を含め、「救済」を受け取った人々は、この後「新たなステージ」へ向かって歩き始めることでしょう。

「救済」を受け取らなかった人のその後とは

先ほども少し触れましたが、恐らくここには描かれていないけれども、まだ開いていない箱もあるでしょう。

ラッパの音に気づかずに「救済」を受けることのなかった人々は、「新たな価値観」に目覚めることはできません。

つまり、過去に囚われたまま、そのこだわりを手放すことができないということです。

そのような人たちは、新たなチャンスが訪れたにもかかわらず、「起こるべき変化」を遂げられないないということになります。

本来成し遂げるはずだったことが成し遂げられずに終わるということは、

「魂」の意図とは真逆の行動です。

そうなると、「魂」にとっては文字通り「救いが無い」ということになります。

これでは「新しい次のステージへのレベルアップ」を果たせません。

「魂の成長物語」は、ここでストップしてしまうのです。

「大アルカナ」|〈20:審判〉がもたらす「自己信頼」とは

先ほど、このカードの構図についてお伝えしました。

天使のラッパは「顕在意識」の中に、人々は「潜在意識」の中に存在していましたね。

「意識」から「無意識」へのアプローチは、私たちの心にとって非常に重要です。

自分自身の「潜在意識」に耳を傾け、「真の私らしさ」と共同でこの人生を歩んでいくことが、「魂の意図」の実現に繋がるからです。

もし、「気づき」を得たいという心の声を無視し、そんな声は無いものとしてやりすごすようなことが続くと、どうなるでしょうか。

「潜在意識」は自分の声を受け止めてもらえないとして、「顕在意識」に対して良くない行いをするでしょう。

つまり、「顕在意識」が望まない「現実」を見せてくるのです。

すると、結果的に「本当に自分が望んでいること」を実現していくという道から逸れてしまうことになります。

こういうわけで、〈20:審判〉には、自分の心の奥に潜む真実の声を大切にするというメッセージも込められているのです。

そして、自分の心の奥に潜む真実の声を大切にするということは、「自己信頼」の構築に繋がっていくのです。


〈20:審判〉|次なるステージアップができるか否か、判決の時

このカードに描かれている「四角い箱」は棺桶と見る場合もあります。

ラッパの音に気づかずに、この棺桶に入ったままでいるか、あるいはそこから出ることで「生まれ変わった自分で新しいステージへステップアップ」していくか。

「今」が「審判」の時

ここでの「選択」と「行動」次第で、その後の人生が大きく変わる。

〈20:審判〉が実際のリーディングでスプレッドに登場したなら、そんな段階にきています。

その変化は、自分でも想像が及ばない程のスケールであり、その気づきは間違いなく成功への第一歩です。

だからこの「覚醒」はしっかりと受け入れていくべきことなのです。

これまでの自分をすっかり手放すことで新たな価値観へ目覚めるという現実は、とても大きなインパクトのある出来事でしょう。

その大いなる「覚醒」に怖じ気づかないために、ここまでの学びに対してひとつひとつ誠実に向き合っていくことが真に大切であるということを、改めて念頭に置いておきましょう。


おわりに

いかがでしたか。

〈20:審判〉の世界観を深めることができたでしょうか。

この記事はあくまでも「ito therapy session」の視点から解説したものです。

次はぜひ、ご自身なりの〈20:審判〉の世界を探求してみてください。


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