【タロットで自己対話】「大アルカナ」完全解説|〈11:正義〉宇宙の正義を司る裁判官

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈大アルカナ編〉

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はじめに|ito therapy【タロットで自己対話】タロットカード解説

「タロットカードの意味をもっとわかりやすく知りたい」「暗記ではなく、感覚的にカードを読めるようになりたい」──そんな方のために、このシリーズでは「ito therapy」の視点からタロットカードを一枚ずつ解説していきます。
「ito therapy」では、イメージの世界を大切にしています。
カードの意味を丸暗記しようとせず、描かれたシンボルや世界観を自分なりのイメージで感じ取ってみてください。
難しく考えなくても大丈夫。
タロットは、あなたの心の内側と自然に響き合いながらメッセージを届けてくれるツールです。
ぜひ、セルフリーディングの時間にお役立てください。


タロットの基礎が分かる|ito therapy 【タロットで自己対話】の記事

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11:正義|

こちらは〈11:正義〉のカードです。

まずはこの絵柄をじっくり眺めてみましょう。

どんな印象を受けますか。

あなたが最初に気になった部分はどこでしょうか。


11:正義|イメージを広げてみましょう

あなたはこのカードからどんな印象を受けましたか。

今、あなたの胸の内にどんな感情がありますか。


〈11:正義〉の世界を読み解いてみよう

さて、それでは一緒に〈正義〉の世界を感じていくことにしましょう。

「正義」|絵柄からイメージを広げてみよう

タロットカードには一枚一枚、意味が込められています。
その絵柄やモチーフは、それぞれのカードが持つ世界観やメッセージを「象徴」として伝えてくれています。

けれど、実際にリーディングを行うときにまず大切なのは、「第一印象」です。

並べられたカードを細かく一枚ずつ読む前に、まずは全体を眺めてみます。

ito therapy sessionにおけるタロットリーディングでは、その場に偶然そろったカードたちが、どんな物語を描いているのか、その世界全体を大事にします。

そこに出ているカード全体が醸し出す空気感や流れ、そこから感じとれる「全体像」にこそ、気づきのヒントが隠されています。

カードに描かれたモチーフや意味は、あくまでその世界観を深めるための「道しるべ」。
先に意味を覚えてから読もうとするのではなく、自分がそのカードから何を感じ取ったか、イメージを広げることが大切です。

この【タロットで自己対話】シリーズでは、大アルカナのカードを一枚ずつ取り上げ、カードの世界を丁寧に見つめていきます。

全体から感じてみよう

まずはこの絵柄をじっくり眺めてみましょう。

細かい部分をひとつずつ見つめるというよりは、全体的に捉えてみましょう。

パっと見て、このカードからどんな印象を受けますか。

気になる箇所は?

次に、最初に気になった部分を見てみましょう。

一番心に留まる部分はどこでしょうか。

このカードを見て、どの部分に一番気持ちが寄せられますか。

中央に座る人物でしょうか。

その人物がもつアイテムでしょうか。

それともこの人物の表情でしょうか。

気になる色は?

次は色です。

このカードの中で、何色が気になりますか。

その「色」からどんなことを感じますか、

その「色」にどんなイメージがありますか。

次はストーリー。

ここはどこでしょうか。

そこにいる人物は何をしているのでしょうか。

この絵から、どんな雰囲気を感じますか。

たとえばあなたがこのカードの世界に入り込んだとしたら。

この世界で、あなたはどんな感情をもつでしょうか。

「正義」|タイトルからイメージを広げてみよう

このカードには『正義』というタイトルがついています。

この人物が手に持っているのは「剣」と「天秤」です。

このことからイメージできることは何でしょうか。

ここに描かれているのは「正義を司る裁判官」です。

ただし、この裁判官が掲げる「正義」については改めて理解する必要があります。

魂の成長物語は〈宇宙とのつながり〉のステージへ

前回お伝えした〈10:運命の輪〉は、「神」「神聖」「宇宙」と繋がりがあるカードでしたね。

〈10:運命の輪〉で、「魂」は転機を迎え、チャンスに乗るタイミングを学びました。

そして、〈10:運命の輪〉の次の段階に位置する〈11:正義〉から、「魂の学び」は”宇宙と自分との統合”のステージへ入っていきます。

宇宙と自分との統合とは

宇宙との統合という考え方については、いくつかの視点があります。

たとえば、自分が宇宙の一部だと実感することも、その一つです。

これは、外の世界と内なる世界に境界がないと気づく感覚

私たちは宇宙の一部であり、宇宙そのものでもある、という考え方です。

これは、星や自然、空気、音、時間…そうした「大いなる存在」と自分の中の命や感情がつながっているという捉え方です。

あるいは、本当の自分に戻る」ことを、=「宇宙と調和する」ことへ繋げる考え方もあります。

たとえば、月の満ち欠けや季節の移り変わりなど、宇宙には独自のリズムや流れがあります。
「宇宙との統合」とは、そのリズムに逆らわず、自分の本質(魂や心の声)と調和して生きるということ、という捉え方です。

  • 無理をせず、自然なタイミングで行動する

  • 頭ではなく、直感や感覚を信じて選ぶ

  • 外の価値観ではなく、内なる声を大切にする

これらはすべて、自分の「魂の道=宇宙の流れ」に乗る行為であり、このようなことを「宇宙との統合」とする、という考え方です。

「宇宙との統合」は、魂の目的に目覚め、それに沿って生きるということでもあるということです。

自分の人生に意味を見出し、

  • 恐れよりも愛を選び

  • コントロールではなく信頼を選び

  • 外側の評価より、内側の歓びに従って生きる

そんな生き方の先に、「宇宙との統合感覚」が芽生えるというものです。

これらをまとめると、

「宇宙との統合」とは、内なる自己(魂)とつながり、すべての存在との一体感の中で調和的に生きること。

これはなにも特別な生き方というわけではなく、呼吸をするようにごく自然なことなのです。


ここから先のステップは、「魂」が「宇宙との調和」の中で学んでいきます。

大アルカナの17以降は、月・星・太陽と天体が続きます。

そんな「宇宙との統合」を目指す新たなステージの始まりを〈11:正義〉が担っているのです、

では、この裁判官はどのような正義の基に裁きを下すのでしょうか。

11:正義|この女神が司る正義とは

宇宙のリズムに逆らうことなく、宇宙の一部である自分として生きる世界では、
他者の価値観が介入する隙はありません。

唯一基準があるとするならば、それは「宇宙」です。

この裁判官は、「宇宙の正義」を基準に判定を下します。

彼女が守るものは、「神や宇宙に対する正義」です。

それは同時に、「宇宙の一部である個人」に対する正義ともいえます。

〈11:正義〉は宇宙の一部である『個人の価値観』を重んじ、その尊厳を守る存在なのです。

この裁判官は、個々人、各々の『価値観』に則って、それぞれに訪れる「チャンス」に対して決断を下していくのです。

正義|個人の数だけ「正解」が存在する世界

『個人の価値観』が尊重される世界では、それぞれの決断がそれぞれの正解ということになります。

『個人の価値観』を基準にしているため、〈11:正義〉が持ち合わせる「判断」「決断」には、
「自分らしい心地よさのバランス」ということも含まれます。

ただし、この裁判官が持つ視点はあくまでも「客観的」です。
かつ、偏りのない「公平」な立場にあります。
そこに「感情」の介入はありません

正義|この世界の「自分らしい心地よさ」とは

この世界における「自分らしい心地よさ」とは、決して独りよがりでわがままを押し通すことに固執するということではありません。

ここでいう「自分らしい」「心地よさ」とは、

「その人の価値観を基本とした公平な判断」によって獲得する、「居心地の良い結果、結論」のことを指します。

『個人の価値観』を基に、客観的な視点をもって、

“その人にとって「ちょうどいい」判断をする”ことが、〈11:正義〉の役割なのです。

実際のリーディングにおける〈11:正義〉の「判決」とは

基準が『個人の価値観』であるため、このカードが判断基準とするものはその時々で変わります。

しかし、いずれにしてもその物事が「ちょうどいい場所」に収まるようなアドバイスとして盤面に登場します。

また、興味深いのは星座との関連性です。

このカードは絵柄からも分かるように、「天秤座」と関わりのあるカードです。

「天秤座」という星座の性質などを加味してリーディングをすると、非常に深い趣のあるメッセージを受け取ることがあるのです。

星座とタロットカードの関係性や、それを活かした自己対話用のリーディングについては、後ほど記事にする予定です。どうぞお楽しみに!

絵柄を読み解いてみよう

さてここで、もう一度このカード全体を見渡してみましょう。

赤い衣が意味することとは

この人物は女性ですが、一見すると男性か女性か分からない表情にも見えます。

それは、身に纏っている衣が「赤」という「能動的」で「男性性」な意味合いを持つ色で描かれているせいかもしれません。

ここから、この裁判官は「男性でも女性でもない中性的な人物」であり、「性差を超えた存在」ということが覗えます。

剣と天秤が意味することとは

裁判官が右手に持っている「剣」の色は「水色」です。

「水色」は「高い精神性」の色でしたね。

また、「剣」は「決断」や「判断」、「知性」「知恵」を象徴するアイテムです。

つまりこの裁判官は、「高い精神性に基づいた判断」を「積極的に行っていく」人物ということです。

さらに、左手に持つ天秤は「釣り合い」「平等」「バランス」を象徴します。

つまり、この裁判官が下す判決は「いかなるときでも平等」であり、かつ「当人は中立の立場を守る」ということを象徴しています。

台座が意味することとは

続いてこの裁判官が座る台座に注目してみましょう。

この台座は「灰色」で描かれています。

「灰色」の物や建造物は「現実的」なこと、「世俗的」なことを象徴しています。

少し前の大アルカナの解説記事で、灰色の台座に座る構図で描かれた大アルカナがありましたね。

どのカードだったか覚えていますか。

石造りの玉座に鎮座している王様。

〈4:皇帝〉の玉座も「灰色」でしたね。

裁判官の背後に立つ2本の柱もまた、「現実世界」「この世」の象徴です。

これは、「2つの相反するものの間で公平である」ということを表しています。

このような裁判官が下す判決は、単なる精神論ではなく、現実的で実質的であることを重視したものということです。

〈11:正義〉|数字からイメージを広げてみよう

「11」は「1」と「1」で成り立っています。

「11」は「1」と「2」の性質を併せ持つ数字です。

「1」は始まりの数字、「2」はバランス・対の数字です。

魂の成長物語は、ここから「宇宙との統合」へ歩み始めます。

『個人の価値観』という基準と、客観的な視点から決断を下すこと、両者のバランス感覚。

『個人の価値観』を尊重しながらも、偏りのない視点で感情を介さず中立的な立場を取ること。

「その人にとっての心地よさ」を判定する判断力と、「その人にとっての正しい判決」を下す決断力。

それらが無数に集まる宇宙は、自分自身でありあなた自身。

そんな世界観の中で、魂は成長の学びを続けていきます。


おわりに|タロットリーディングにおいて大切なこと

前回も、〈10:運命の輪〉を境に、今回の〈11:正義〉、〈12:吊された男〉、〈13:死神〉と進むにつれて、より「宇宙との繋がり」が強くなっていくとお伝えしました。

その分、カードの世界観が捉えにくくなることがあるかもしれません。

ですが、これからもこちらのシリーズでは「タロットカードの世界観」を大切にしながら、一枚一枚丁寧に解説をしていきます。

ぜひ、この先もカードの世界を体感しながら、大アルカナの世界観を「宇宙規模」で捉えるという基本的なスタンスに慣れていきましょう。

ウェイト版タロットならば、カード一枚ごとのキーワードを覚えようとしなくても、絵柄がすべてを語ってくれています。

「宇宙との統合」へ進む先でも、これまでと変らず「カードから受け取る印象」「カードの世界観をイメージで膨らませる」ということを大切に、「感じるタロット」を目指しましょう。

そして、自分自身にそのカードの世界を染みこませていきましょう。

次回は〈12:吊された男〉を体感します。

タロットの本質である「自由な発想」と「無限の真理」を思う存分活かしたリーディングができるよう、一緒にカードとの対話を楽しんでいきましょう。

📖次の記事を読む▶〈12:吊された男〉※ただいま執筆中!


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