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はじめに|ito therapy【タロットで自己対話】タロットカード解説
このシリーズでは、「ito therapy的視点」でタロットカードを一枚ずつ解説します。
ご自身のセルフリーディングにお役立てください。
2:女教皇|二元性の視点でこの世を見つめる女性
こちらは〈2:女教皇〉のカードです。
大アルカナの世界を旅する「魂」が訪れる2番目のステップです。
〈2:女教皇〉とはどのような人物なのでしょうか。
彼女は「魂」にどんな学びを与える役割を担っているのでしょうか。
2:女教皇|イメージを広げてみましょう
あなたはこのカードからどんな印象を受けましたか。
あなたが最初に気になったのは、このカードのどの部分でしょうか。
教皇という神聖な職務に就いているこの女性から、あなたはどんな印象を受けますか。
さて、それでは一緒に〈女教皇〉の世界を感じていくことにしましょう。
〈女教皇〉はどこにいるのか
教皇という名前の通り、ここは教会です。
黒い柱と灰色の柱、2本の柱の間に〈女教皇〉は座っています。
背後にあるタペストリーに描かれているのはザクロと椰子の柄がです。
このザクロと椰子は何を意味するのでしょうか。
〈女教皇〉が身につけているもの
〈女教皇〉は白い衣に水色のローブを身に纏っています、
そして足下には黄色い三日月が描かれています。
彼女の手には巻物が見えますね。
これは「TORA」(トーラ)という書物です。
この書物には神様からの言葉が書かれているとか、何かの法律が書かれているともいわれています。
〈女教皇〉とはどのような人物なのか
彼女の職務が教皇であることから、高い精神性をもつ女性であることは間違いないでしょう。
書物を手にしていることから、聡明で知的な女性であるという想像もできます。
また、高い精神性をもつ女性であるなら、判断力にも優れているでしょう。
そして、聡明で知的である彼女は、物事を冷静に見つめる力もまた持ち合わせているでしょう。
聖職に就き、聡明で知的、冷静沈着で思慮深い。
さらに直感力にも優れ、真実を見出すことができる。
このような女性が目の前にいるとしたら、あなたはどう感じますか。
〈女教皇〉が頭に乗せている冠の装飾と、足下のオブジェは三日月の形をも模しています。
この「月」というモチーフは彼女の「もう一つの一面」を表しています。
「月」が象徴するものとは
「月」というモチーフから〈女教皇〉の内面をイメージしてみましょう。
あなたは「月」から何を連想しますか。
月は満ち欠けを繰り返しています。
そんな「月」の日々の変化を、女性の心と結びつけると、どんなイメージが広がりますか。
〈女教皇〉の象徴的なモチーフである「月」は、女性の心の揺れ動く様子を示しています。
つまり、〈女教皇〉は聖職に就き、高い精神性をもつ冷静沈着な思慮深い人物であると同時に、女性ならではの不安定な感情や神経質な面も併せ持っているということです。
〈女教皇〉は何をしているのか
教会の2本の柱の間で、〈女教皇〉は何をしているのでしょうか。
ここに描かれている2本の柱は「物事の二元性」を象徴しています。
二元性とは、一つの事象に対して二つの原理があることを指します。
この世界は相反する要素で構成されています。
たとえば光と闇、善と悪、正義と悪など。
私たちは時に一方を肯定的に、もう一方を否定的に捉えがちです。
〈女教皇〉は物事の対立する原理の間で冷静にバランスをとりながら考えを巡らせているのです。
〈女教皇〉は何を考えているのか
続いて、彼女の思考について深掘りしていきましょう。
彼女のこの表情を見て、あなたはどんな印象を受けますか。
〈女教皇〉は何を想っているのでしょうか。
普段は知恵や知識を活かし、冷静な判断力で物事を見つめる〈女教皇〉ですが、
心の揺れを表す「月」が象徴するように、彼女の心は揺れ動きます。
聖職者である自分とひとりの女性である自分という二極性の間でも考えを巡らせているかも。
この世界はふたつのものによって均衡が保たれています。
この世界の「二元性」と、自分自身の中にある「二元性」の間で、彼女はその事実や必要性について日々考えを巡らせているのです。
〈女教皇〉の情緒
「月」が満ち欠けを繰り返すことから、〈女教皇〉は女性ならではの感情の揺れを持ち合わせているとお伝えしました。
ここでもう少し〈女教皇〉の感情の部分を眺めていきましょう。
彼女が羽織っている衣の裾に注目してみましょう。
よく見ると、波のように見えませんか。
波、つまり「水」は「四大元素」のひとつです。
📒「四大元素」についてはこちら
「水」は感情を象徴します。
「水」は液体・気体・固体というように形を変える物質です。
〈女教皇〉の冠の装飾と足下のオブジェに描かれた三日月と同様、心の揺らぎの象徴です。
また、背景に描かれている絵柄も見てみましょう。
この実はザクロです。
ザクロは「女性性」の象徴です。
このカードには「女性」を象徴するモチーフがいくつも描き混まれているのです。
女性特有の「心」の変化とは
女性ならではの「心」が描かれている〈2:女教皇〉のカード。
もし、そんな心の揺れや神秘性、冷静で聡明な思考や知性に優れていることなどが裏目に出ると、どんな感情が湧いてくるのでしょうか。
たとえば思考に偏りすぎて情緒不安定になると、潔癖さや疑い深さが出てきます。
あるいは冷静な賢さは時にとっつきにくく冷淡な印象を与えることもありますね。
直感力は優れすぎると疑い深くなり、融通が利かない、人を信じられなくなる、といった弊害も。
思慮深さは閉鎖的な態度や独りよがりの思考に偏ることがあるかもしれません。
なぜ〈女教皇〉なのか
このカードで「魂」が学ぶべきは「二元性」というこの世の均衡を成立させている概念です。
その「二元性」を体現しているのが「教皇」という職種であり「女性」という性別なのでしょう。
さらに旅の準備が整った「魂」が次に出会う人物は、「直感」や「洞察力」といった能力をもっていることが必須なのでしょう。
「魂」はこのステージでは「まだ何も体験していない」ので、自分が前のステージまでに培った経験でしか判断・行動できません。
そんな「魂」が便りにできるのは「これまで旅を続けてきた自分自身」です。
〈女教皇〉は「内なる自分の心」に日々思考を巡らせている人です。
この先の旅を続けていく「魂」は、そんな「内省」する姿勢や「知恵」「知識」の必要性をここで学ぶのでしょう。
◆「大アルカナの世界観」はこちら
2:女教皇|カードナンバーと名称
みなさんは「2」という数字から何を連想しますか。
1+1=2
1の次の数字
パートナーシップ
対立関係
など。
このカードの中で「2」に関わる部分は左右に描かれた2本の柱。
そしてタペストリーに描かれたザクロと椰子。
ザクロは「女性性」を、椰子は「男性性」を象徴します。
これらが表すものは、この世界の「二元性」です。
「二元性」とは、「光と闇」「静と動」など、陰と陽の概念です。
この世界は2つのものによって均衡が保たれているということを示しています。
「2」は左右に揺れる天秤のように、バランスをとるといった意味合いの数字です。
そのようなことから、〈女教皇〉はバランス感覚にも優れていると想像できます。
また、〈女教皇〉は聖職者、つまり「精神世界」の住人です。
「内なる心の声を聴く」彼女は、潜在意識と顕在意識をつなぐ存在でもあります。
〈1:魔術師〉で「1から物事を想像する」準備が整った「魂」は、〈2:女教皇〉のステップで「二元性」という世界観に出会います。
「二元性」という視点に加え、必要な知識と知恵を携えて、「創造」の旅は進んで行きます。
2:女教皇|カードナンバーとイメージカラー
「2」=「二元性」「二元論」「均衡」「バランス」
〈2:女教皇〉のイメージカラーは「水色」です。
ここでは「2」という数字と「水色」の関係性について掘り下げてみましょう。
「水色」は「青」+「白」の2色で生成される色ですね。
「青」は高い精神性や人の内面を表す色です。
また、静的・冷静・心情・潜在意識といった意味合いもあります。
「白」は純粋無垢や汚れのなさを表す色です。
また、霊的なエネルギーや高次元の存在、神聖・高潔といった意味合いもあります。
この2つの色が合わさった「水色」はまさに〈女教皇〉を象徴しています。
そして「2」という数字を担う〈女教皇〉の「二元性」と伝える役割と合致していますね。
2:女教皇|この世界の「二元性」を体現する人
いかがでしたか。
〈2:女教皇〉の世界観を深めることができましたか。
〈女教皇〉のイメージがあなたの中に広がったでしょうか。
今回ご紹介した〈2:女教皇〉の世界観はito therapy的な視点で眺めた世界です。
これが正解ということではありません。
この解説にこだわることなく、ぜひあなたの視点で見る〈2:女教皇〉の世界観をあなた自身の感じ方で深めてください。
おわりに|タロットはイメージで捉えていこう
今回は〈2:女教皇〉を取り上げて解説しました。
タロットはそのカードの意味を一生懸命覚えようとしなくても大丈夫です。
カードのもつ背景やストーリーを知ることで、自分の中でその世界のイメージを膨らませていく。
そしてそのカードの存在を、自分の感じた印象で定着させていく。
こんな風に捉えていくことで、自然とカードが伝えるメッセージを受け取れるようになります。
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