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「大アルカナの世界観」を復習する▶
【タロットで自己対話】「大アルカナ」完全解説|大アルカナの世界を理解しよう
はじめに|ito therapy【タロットで自己対話】タロットカード解説
「タロットカードの意味をもっとわかりやすく知りたい」「暗記ではなく、感覚的にカードを読めるようになりたい」──そんな方のために、このシリーズでは「ito therapy」の視点からタロットカードを一枚ずつ解説していきます。
「ito therapy」では、イメージの世界を大切にしています。
カードの意味を丸暗記しようとせず、描かれたシンボルや世界観を自分なりのイメージで感じ取ってみてください。
難しく考えなくても大丈夫。
タロットは、あなたの心の内側と自然に響き合いながらメッセージを届けてくれるツールです。
ぜひ、セルフリーディングの時間にお役立てください。
📒ito therapyについてはこちらの記事をごらんください
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4:皇帝|「思考」を「実現」する男
こちらは〈4:皇帝〉のカードです。
まずはこの絵柄をじっくり眺めてみましょう。
このカードと対面したとき、あなたの心の中にどんな気持ちがありますか。
4:皇帝|イメージを広げてみましょう
あなたはこのカードからどんな印象を受けましたか。
あなたが最初に気になったのは、このカードのどの部分でしょうか。
〈皇帝〉の世界を読み解いてみよう
さて、それでは一緒に〈皇帝〉の世界を感じていくことにしましょう。
ここに鎮座しているのは、〈皇帝〉。つまり王様です。
彼は真っ赤なマントを身にまとい、石造りの王座に座っています。
皇帝とは
〈皇帝〉は、一国を納める王。
王様の役目はなんでしょうか。
王様には国を守るという使命があります。
国を守るということは、民を守るということです。
王様は、国を守り、民を守り、民を率いるリーダーでもあります。
〈皇帝〉にふさわしい性質とは
国を守る〈皇帝〉になるには、どんな素質が必要でしょうか。
〈皇帝〉は国を、民を守るため、時には外敵と戦う必要があります。
〈皇帝〉として国の頂点に君臨するためには、外敵との戦いや民を率いるリーダー的な素質が必要です。
では、そんな人物の性質には、どんな特徴があるでしょうか。
一国を治める能力がある人はどんな力をもっているでしょうか。
民を率いるリーダーとしての能力がある人は、どんな想いを持ち合わせているのでしょうか。
国を治めるために必要な力
王様はその国で一番の「決定権」をもつ人物です。
「決定」し、それを「実現する」のが王様の仕事です。
そんな王様には、国内の法律や他国との貿易等に関わる際の判断力があるでしょう。
そして、判断した結果を実行する行動力もあるはずです。
さらに、その実行部隊を率いる統率力・支配力もあるでしょう。
そんな彼は、すべての物事の責任は自分にあるとばかりに、責任感が強い人物です。
〈皇帝〉はどこにいるのか
ところで、〈皇帝〉が鎮座するこの場所はいったいどこなのでしょうか。
背景には岩山が描かれています。
これは何を象徴しているのでしょうか。
あなたは「岩山」と聞いて、どんな印象を受けますか。
木々が生い茂る「山」ではなく、植物をはじめとする生命がまったく育まれていない「岩山」は、昇にしてもかなり険しく、そこで生存していくのはさらに難しそうですね。
そんな「岩山」は、〈皇帝〉の世界では「現実社会の厳しさ」を象徴しています。
「人間の試練」を「岩山」で表現されているのです。
ただ、そんな「岩山」を背景に、それよりも「上」に描かれた〈皇帝〉は、そんな試練を乗り越えてきた成功者であることが分かります。
彼は文字通り「国の頂点」に君臨しているのです。
〈皇帝〉は何をしているのか
〈皇帝〉が鎮座しているのは「石造りの王座」です。
この王座には牡羊の頭があしらわれています。
この王座の座り心地はどうでしょうか。
四角くて、角張っていて、硬そうに見えませんか。
彼はこの王座に腰掛け、一体何をしているのでしょうか。
〈皇帝〉が身につけているもの
〈皇帝〉が身にまとっている赤いマント。
「赤」は〈皇帝〉のイメージカラーです。
「赤」は、情熱・意欲・熱意・自主性・男性性・闘争・本能・欲望・・といった意味合いがあります。
闘牛士がもっている赤い布を想像すると、この色の意味が繋がっていきますね。
さらに、〈皇帝〉はマントの下に甲冑を身につけています。
このことは、彼がいつでも戦場へ赴くことができる「臨戦態勢」でいることが分かります。
〈皇帝〉は何を考えているのか
皇帝の表情から、彼が何を考えているか想像してみましょう。
眉根を寄せて、険しい表情をしていますね。
〈皇帝〉は赤いマントが象徴するように、情熱や欲望、野心に満ちて、今すぐにでも敵国に攻め込むことも辞さない覚悟をもっています。
そんな一面は、まるで闘牛のようですね。
ですが、〈皇帝〉の役割は戦うだけではありませんね。
国を守ること、民を守ることもまた、彼の仕事のひとつです。
国を、民を守るためには、国を繁栄させていく必要があります。
彼の心にはそんな野心もあるでしょう。
そして、「人の上に立つ者」としての意欲や熱意にも燃えていることでしょう。
ここまでをまとめると、
皇帝には、国を守るためにいつでも戦闘する覚悟がある。
皇帝には、国を繁栄させる野心がある。
皇帝には、「人の上に立つ」人格がある。
そして、これらを実行する行動力がある。
けれど、それだけでは実際に国を守り繁栄させていくことはできません。
では、最後に必要な能力とはどのような力でしょうか。
〈皇帝〉最も重要な能力とは
ここまでに挙げてきた〈皇帝〉の能力は、
判断力・行動力・統率力・支配力
そして、彼の心には野心・責任感・戦う覚悟があります。
〈皇帝〉がこれらの能力や心持ちを持ち合わせている人物であることは分かりました。
でも、ただ持ち合わせているだけでは国を守り繁栄させていくことはできません。
彼が〈皇帝〉として、一国の主たる所以は、
想い描いたものを「実現する力」です。
能力を持っているだけでなく、その能力を声高らかに掲げるだけでなく、実際に現実化していく。
口だけではなく、「具体的に」「実行」し、想いを現実にしていくことができる。
だからこそ、彼には人望があり、国民を統率する力を培うことができたのです。
〈皇帝〉はこの「実行力」をもって、「国を守る」「他国に勝利する」「国を豊かにする」といった物質的な成功を収めてきた人物なのです。
4:皇帝|カードナンバー「4」
「4」という数字はどんな意味があるでしょうか。
あなたは「4」という数字から何を連想しますか。
「4」という数字からどんなイメージが浮かぶでしょうか。
4は一般的に「安定」の数字といわれます。
机の脚が4本で安定、というイメージです。
このカードでは、石造りの王座がまさに「安定」の象徴です。
「4」の安定感は「家」を連想させます。
また、一家の大黒柱は、昔は稼ぎ頭の父親であることが一般的でした。
このようなことから、「4」は「一家を守る」といった意味合いもあります。
4本の柱に囲われた「手の届く範囲内の幸福を守る」。
それが数字の「4」がもつスケールです。
「4」を担う〈皇帝〉は、そのエネルギーは外へ向かい、国外の敵と戦いながら、
意欲的に情熱をもって国をより豊かに繁栄させることを意識しています。
けれど、その国を守る意思はあくまでも「国という囲いの中」に向けられています。
4:皇帝|カードナンバーとイメージカラー
「4」という数字に象徴される「家」、転じて「国」という囲いの中で、
〈皇帝〉が外側へ向けるエネルギーは「守るための戦い」であり、内側へ向けるエネルギーは「栄えるための野心」です。
また、〈皇帝〉のイメージカラーである「赤」は、情熱・意欲・熱意・自主性・男性性・闘争・本能・欲望といった意味合いがあります。
これらのキーワードをもつ「赤」は、男性原理の象徴です。
外へ向かうエネルギー、エネルギッシュさが彼の赤いマントに現れているのです。
橙の背景の意味とは
赤(情熱)と黄色(良い変化)が混ざってできる橙色は、動き出す・動いている・バイタリティといった意味合いをもつ色です。
橙色の背景は、「動的なエネルギー」や「アクティブさ」、「高揚感」といったパワフルなイメージを象徴しています。
4:皇帝|牡羊座との関わり
〈皇帝〉の王座に彫られた「牡羊」の頭は何を象徴しているのでしょうか。
これは12星座の内のひとつである「牡羊座」と関わりがあるといわれています。
ここで、「牡羊座」の特徴について見てみましょう。
♈牡羊座の特徴
「牡羊座」は12星座のトップバッターの星座です。
新たな始まり、情熱、行動力、リーダーシップを象徴します。
迷いなく前に進む決断力、自ら道を切り拓こうとするエネルギーにあふれ、「挑戦」や「即行動」といった言葉がぴったり。
時に強引さや自己主張の強さもありますが、それは「自分の信じる道を貫く力」の表れです。
このように、「牡羊座」はまさに〈皇帝〉が持つ支配力・統率力・行動の力強さと重なる星座です。
また、「牡羊座」は男性星座であり、守護星は火星です。
火星は「外へ向かうエネルギー」です。
火星は夢や目標を実現するためのヤル気やモチベーション、行動力に関わります。
このことからも〈皇帝〉のカードが「男性性」や「能動的」なエネルギーを象徴していることが分かります。
4:皇帝|王も人の子
一国を引きる長、国王であっても、その「王としての素質」が時に行きすぎてしまうことがあります。
たとえばリーダーシップが行きすぎてしまい、過剰に支配的になってしまったり、
責任感が強く出過ぎてしまい、厳し過ぎる指導をしてしまったり。
あるいは「国を統一している」という自負から自信過剰になったり、
もしくは責任感が強いがゆえにプレッシャーを感じ自信喪失してしまうこともあるかもしれません。
また、リーダーというのは孤独な立ち位置でもあります。
ワンマンな態度をとりやすかったり、強引で頑固になったり、自暴自棄になって無責任な態度に出ることも。
権威に執着して周りが見えなくなることもあるかもしれません。
〈皇帝〉のカードがスプレッド上に「逆位置」で出るとき、こんな要素が読み取れることがあります。
4:皇帝|現実を生きる男性の象徴
〈皇帝〉は王様です。
彼は国の頂点に君臨する人物であり、「現実を生きる男性の生きづらさ」も併せ持っています。
そうして改めて眺めてみると、最初にこのカードに出会ったときの印象とは、また違った見方ができませんか。
もう一度彼の表情に注目してみましょう。
眉根を寄せた表情は、国を思う苦悩の顔にも見えてきます。
あるいはいかに繁栄させるかという国策を練っているのでしょうか。
それとも次の戦いに備えて戦略を考えているのかもしれません。
冷たく堅い石造りの王座に腰掛けている皇帝は、
国の秩序を維持するために常に「安全・安定」を守ることを使命としています。
彼の背景に描かれた岩山は現実社会の厳しさや試練を象徴しています。
〈皇帝〉は「国を守る」「民を守る」「国を繁栄させる」それを実現していくというプレッシャーに耐えながら、今日も大勢の命をその背中に背負っているのです。
おわりに|タロットはイメージで捉えていこう
いかがでしたか。
今回は〈4:皇帝〉を取り上げて解説しました。
〈4:皇帝〉の世界観を深めることができましたか。
〈皇帝〉のイメージがあなたの中に広がったでしょうか。
タロットはそのカードの意味を一生懸命覚えようとしなくても大丈夫です。
こんな風に、カードのもつ背景やストーリーを知り、自分の中でそのイメージを膨らませていく。
そしてそのカードの存在を、自分の感じた印象で定着させていく。
このような捉え方をしていくことで、自然とカードが伝えるメッセージを受け取れるようになります。
今回の解説はあくまでも「ito therapy的視点」によるものです。
これに限らず、ぜひあなたなりの「カードからのメッセージ」を捉えてみてください。
そしてあなたらしいタロットリーディングを実現してください。
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