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はじめに|ito therapy【タロットで自己対話】タロットカード解説
このシリーズでは、「ito therapy的視点」でタロットカードを一枚ずつ解説します。
ご自身のセルフリーディングにお役立てください。
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3:女帝|人間界の最高位に鎮座する女性
こちらは〈3:女帝〉の大アルカナの世界大アルカナの世界
【大アルカナの世界】は「魂」の成長物語でしたね。
「魂」はこの〈3:女帝〉のカードで何を学ぶのでしょうか。
3:女帝|イメージを広げてみましょう
まずはこのカードをじっくりと眺めてみましょう。
あなたはこのカードからどんな印象を受けましたか。
あなたが最初に気になったのは、このカードのどの部分でしょうか。
〈女帝〉の世界観に触れてみよう
さて、それでは一緒に〈女帝〉の世界を感じていくことにしましょう。
〈女帝〉とはどのような人物で、どんな学びを与える存在なのでしょうか。
〈女帝〉はどこにいるのか
ここはどこでしょうか。
女帝の足下に茂るのは麦です。
左足の辺りには流れる川が描かれています。
背景には森が広がっています。
〈女帝〉は大自然の真ん中に鎮座しているのです。
では、これらの「大自然」は何を象徴しているのでしょうか。
麦は穀物ですね。
食の実りをもたらす植物です。
さらに川、水は生命をもたらします。
こちらも食に実りをもたらしますね。
「母なる大地」という言葉があるように、
このカードは生み、育てるといった意味合いもあります。
〈女帝〉は何をしているのか
〈女帝〉はここで何をしているのでしょうか。
彼女が座っている赤い玉座はゆったりとして柔らかそうですね。
この大きくてゆったりとしたサイズは、豊かさと繁栄を象徴しています。
その玉座に、彼女は寄りかかることもなく、背筋を伸ばしてこちらを見据えています。
大自然を背景に、彼女は何を訴えているのでしょうか。
〈女帝〉が身につけているもの
まずは〈女帝〉が身に纏っているドレスに注目してみましょう。
白いドレスに描かれているのは「柘榴」です。
〈女帝〉とは、皇帝の妃です。
彼女が着ているドレスはゆったりとして、一般的な「王妃」のドレスのイメージとはやや外れているように思えませんか。
実は彼女は妊娠しています。
女帝は母親そのものです。
母親から連想される物事をイメージしてみると、自然とこのカードがもつキーワードが挙げられるでしょう。
母親と言えば「母性」、子供への「愛情」、「優しさ」「包容力」「受容力」など、これらは〈女帝〉のカードが伝えるメッセージの一部です。
では、続いて彼女が身につけている装飾を見てみましょう。
頭には冠、首には真珠のネックレスを付けています。
金属の冠は、よく見ると花冠の上に乗っています。
王冠には12の星があしらわれています。
この12の星は、12の太陽星座が並ぶ「獣帯」を意味しているといわれています。
ここで、玉座のマークも見てみましょう。
ハート型の中央に描かれた「♀」は、「女性」や「金星」を表すマークです。
占星術的に、「金星」は「女性性」を象徴する惑星です。
ホロスコープにおいて「金星星座」は”トキメキ”や”ワクワク”、好きな人の好みなどを表します。
まさに「女の子らしい」惑星ですね。
〈女帝〉は何を考えているのか
続いて、〈女帝〉の表情を見ていきましょう。
こちらをじっと見つめる彼女の表情から、その心にはどんな想いがあるとイメージできますか。
球体が乗った笏(しゃく:世俗世界の支配者としての地位を表す象徴)、凜とした姿勢。
足下を見てみると、ドレスの裾から片足だけ足先が出ています。
この姿にあなたは何を感じますか。
なぜ〈女帝〉なのか
〈女帝〉は王様の妃です。
王妃という人物像について、どんなことが連想されるでしょうか。
一国の主、国を動かす権力者の妻、城、財力、豊かな暮らし・・
女性であり、王の妃という地位にある、そんな人物が「魂」の成長物語の3番目に登場するのはなぜでしょうか。
また、そのような「高貴」な人物が大自然の真ん中に描かれているのはなぜでしょうか。
3:女帝|カードナンバー「3」とイメージカラー
さて、次は〈女帝〉が担う「3」という数字に焦点を当ててみましょう。
あなたは「3」という数字からどんなことを連想しますか。
また、「赤」や「白」という色からどんなイメージを感じますか。
「3」|どんな数字か考えてみよう
3という数字から何を連想するでしょうか。
「3」を分解すると
「3」=「1」+「1」+「1」
となります。
このことから、
●「1」と「1」から「1」が生まれる
●「三人寄れば文殊の知恵」:3つ集まると何かが生まれる
「3」は「結合による生産」「新しいもの(命)の誕生」を象徴する数字です。
これは、〈女帝〉のもつ「生み出す」といったキーワードに繋がります。
また、「3」は「子供らしさ」や「素直さ」といった意味をもつ数字です。
これは、女性の一側面としての無邪気さや喜びに繋がります。
冠の星の数|12はどんな意味があるのか
女帝が頭に乗せている王冠は12個の星のモチーフで飾られています。
12は3が4つ集まった数字です。
机の脚が4本で安定するように、4は安定の数字です。
女帝は国家権力の最高位に鎮座する存在です。
国家の繁栄を象徴するのにふさわしいデザインの冠と言えるでしょう。
「赤」|「視覚的イメージ」と「メッセージ的意味合い」から考えてみよう
〈3:女帝〉のイメージカラーは「赤」と「白」です。
まずは「赤」からイメージを広げてみましょう。
「赤」という色からは、「火」や「太陽」のイメージから「穏やかさ」や「温かみ」を感じますね。
これは〈女帝〉がもつ「母」の優しさや温もりといったイメージと合致します。
一方、「赤」が伝えるメッセージとしては「情熱」・「意欲」・「自主的」といった能動的な意味合いがあります。
さらに「赤」は闘争・欲望といったエネルギッシュな意味もあります。
〈女帝〉のカードに描かれる「赤」は母性の包容力や繁栄の意味合いと、男性の能動的に活動する強い想いの両方が秘められています。
「女性性」を表現するキーワードは「包容力」や「受容力」が挙げられますが、〈女帝〉は単に「女性らしさ」を象徴しているのではない、ということが「赤」という色からも想像できます。
つまり〈女帝〉のもつ「女性性」とは、「母は強し」という言葉があるように、「母親ならではの力強さ」や「底力」といった一面も含まれるのでしょう。
「白」|「視覚的イメージ」と「メッセージ的意味合い」から考えてみよう
続いて「白」のイメージを広げてみましょう。
「白」は何もない、まだ何色にも染まっていない、純粋・無垢といったイメージがありますね。
ウェディングドレスのイメージもあります。
そんな何色でもない色、”無”というところから、「白」は「物事の始まり」といった意味合いもあります。
〈女帝〉は「母体」の象徴でもあるので、「生み育てる」といった観点から「始まり」を表す「白」に繋がると考えられます。
「3」と「赤」「白」の関連性まとめ
では、〈女帝〉のカードにおける「3」と、「赤」・「白」の繋がりを見ていきましょう。
●「3」・・「生み出す」「子供らしさ」
●「赤」・・「優しさ」「温かさ」「情熱」「欲望」「力強さ」
●「白」・・「純真」「無垢」「物事の始まり」
以上を見ると、これらは「女性性」を言い換えたキーワードに見えてきませんか。
「女性」とは、無邪気な一面がある一方で欲望も秘めている。
「女性性」とは優しくで穏やかなイメージがありながら、熱い情熱も併せ持つ。
「女性」は子供を生み育てるという物質的な豊かさを体現している。
こうして見ていくと、「女性」とは実にあらゆる側面をもつ存在だということが分かります。
全体的な「暖色」が意味することとは
全体的に暖色で描かれているこのカードは、「豊かさ」や「繁栄」の象徴です。
先にお伝えした背景の自然(生み育てる・豊穣)の絵柄とも通じる〈女帝〉のテーマです。
3:女帝|「現実世界の女性」を代表する存在
高貴な立場でありながら、現実のリアルな「女性性」や「母親」の象徴として大アルカナの世界に鎮座する女性。
〈女帝〉は「女性」の性質のすべてを内包した人物像の、お手本のようなカードです。
〈2:女教皇〉が「精神世界の女性」であるならば、〈3:女帝〉は「現実的な女性」を象徴しています。
「女性」であり「母親」でもある〈女帝〉が伝えることとは
〈女帝〉が担う「リアルな女性」としての性質や特徴をまとめておきましょう。
まずは「母親」としての役割。
誰もが理想とする「母親像」の特徴は、
「母性」「愛情」「優しさ」「包容力」「受容力」
そして、「母親」の物理的な能力は「産む」「育む」などが挙げられます。
けれど、母親といえども女性。
「母親」とは、普段は家事に子育てに仕事にと大忙し。
けれど、「母親」である前に「ひとりの女性」でもあるのです。
外見の美しさにもこだわりがありますし、物質的な豊かさに満足したい気持ちもあるでしょう。
そんな「女性」の性質を象徴しているのが、〈女帝〉が腰掛けている王座に描かれた♀マークです。
先ほどお伝えしたように、「♀」は女性のシンボルマークでもあり、金星の記号でもあります。
金星は牡牛座の守護星(ルーラー)です。
金星は「ワクワク」「ドキドキ」「うれしい」「楽しい」といった弾むような心に関わる惑星です。
愛・調和・優美・魅力・自己愛などがキーワードです。
また、牡牛座は自分自身の居心地の良さを大切にする星座です。
五感に優れ、自分にとって心地よいもの、きれいなもの、美しいものに囲まれていたい星座です。
これらの惑星や牡牛座に関連のある〈女帝〉のカードは、まさに「女性性」の象徴なのです。
〈3:女帝〉逆位置|「女性性」をこじらせた〈女帝〉が伝えることとは
「女性性」、いわゆる「女女している」人物を想像したとき、
そんな「女」の部分があまり良い方向に働かなかったとき、
その人はどんな風に見えるでしょうか。
「女」の性質をこじらせている人の特徴は、このカードがスプレッド上に「逆位置」で現われたときの解読に繋がります。
あなたは「この人女性性をこじらせてるな」と感じた経験はありますか。
「女性性」が素直に、ストレートに出ているときは、「優しさ」「気配り」「無邪気さ」「聞き上手」など、相手に対して「居心地の良さ」を提供できる能力が発揮されているでしょう。
しかし、この性質が歪んでしまうとき、
たとえば「女性特有のわがまま」や「他人への配慮が怠惰な面」が出たり、あるいは「ヒステリックな物言い」になることもあるでしょう。
もしくは、「女王気質が行きすぎて人を見下す」、「無邪気さが裏目に出て理不尽な言動をする」など、総じて相手の「居心地の良さ」を無視して自分本位になるでしょう。
また、自分自身に対しては、受容する心の欠如によって「自分の魅力を受け入れられなくなる」とか「心地よさを感じることができなくなる」こともあるでしょう。
あるいは「女性性を武器にして無茶をする」といったこともあるかもしれません。
〈女帝〉は「現実世界の豊かさ」を司る一方で、こうした「現実的な女性性」も兼ね備えているのです。
おわりに|タロットはイメージで捉えていこう
いかがでしたか。
今回は〈3:女帝〉を取り上げて解説しました。
〈3:女帝〉の世界観を深めることができましたか。
〈女帝〉のイメージがあなたの中に広がったでしょうか。
タロットはそのカードの意味を一生懸命覚えようとしなくても大丈夫です。
こんな風に、カードのもつ背景やストーリーを知り、自分の中でそのイメージを膨らませていく。
そしてそのカードの存在を、自分の感じた印象で定着させていく、
そうした捉え方をしていくことで、自然とカードが伝えるメッセージを受け取れるようになります。
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