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はじめに
「自己対話」のためのタロットリーディングは、心で感じるもの。
その基本となるのがタロットへの「問い立て」です。
タロットリーディングを行うときは、はじめにタロットに対して「問い立て」をします。
この「問い立て」はとても重要なリーディングの第一歩です。
タロットは、問い立てが漠然としていれば漠然とした答えしか返してくれません。
この記事では、タロットと「問い立て」の結びつきや、「問い」の立て方についてやさしく解説しています。
また、記事の最後では5種類の「ito therapy session」オリジナルのスプレッドもご紹介します。
ぜひ、最後までじっくりごらんください。
「ito therapy session」におけるタロットの立ち位置とは
まずは、セルフリーディングにおいてタロットとはどんな存在なのか、確認しておきましょう。
「良き相棒」
自分の『深層心理(潜在意識)』を可視化してくれるタロットは、「相棒」です。
「心の友」と呼んでもよいかもしれません。
ただし、”親しき仲にも礼儀あり” という言葉があるように、
タロットが「良き相棒」としていてくれるためには、こちらもタロットに対して誠意をもって対応することが大切です。
タロットに対して誠意をもって対応するということは、すなわち自分自身に対して誠意をもって対応すること。
タロットに対する姿勢は、そのまま「自分自身の心の扱い方」に繋がります。
もしタロットに対して粗雑な対応をしたなら、タロットはあなたの「真の願い」を見せてはくれないでしょう。
タロットはこちらの対応をしっかりと見透かしています。
もしこちらがタロットに対して信用できなかったり、真摯に向き合わなかった場合には、
タロットは “それなりの” 対応しか返してきません。
たとえば擬人化するとしたら、タロットに「そっぽを向かれる」ようなイメージです。
いい加減な気持ちでリーディングをしようとすれば、驚くほど見事に、適当なカードがいたずらに並んだりします。
リーディングセッションの参加者【第2の視点】
【タロットで自己対話】は自分一人で行うセッションですが、実はその場に「4つの視点」があります。
タロットはセルフセッションの参加者のひとりなのです。
また、セルフリーディングでは、こちらの「4つの視点」を意識します。
🌟 第1の視点:「自分」
🌟 第2の視点:タロット
🌟 第3の視点:「自分」とタロットを繋ぐ自分
🌟 第4の視点:その場を俯瞰する自分
タロットは二人目の参加者として、「これはこういうことなんじゃない?」と伝えてくれる役割あをします。
「読み手が自分自身では気づくことができない意識」を可視化することで、そのメッセージを届けてくれます。
【タロットで自己対話】における「問い立て」のイメージ
タロットへの「問い立て」は、たとえるなら「海底探査機の機能」のようなものです。
大海原で海底を探査するならば、事前に探査機自体の調整をしておくことが重要です。
沈める深さの設定や照明の光、そのピントや強さ、照らす範囲を調整してから、いよいよ海底へ。
けれどもし、潜水艇を沈める深さが浅すぎたら、海底まで光が届かず、必要なものを見つけられないでしょう。
また、光の範囲が広すぎると、重要な部分が見えにくくなります。
ほどよい深さまで沈めても、光が弱すぎれば海底をくっきりと照らし出すことはできません。
同じように、「問い立て」にも適切な深さと範囲、適度な明度が必要です。
タロットは、「問い立て」が漠然としていれば漠然とした答えしか返してくれません。
「問い」の範囲が広すぎると、カードが伝えたいメッセージを受け取ることは難しいでしょう。
タロットリーディングをイメージで捉えていく感覚はこちらで解説しています
やさしい解説シリーズ〈3〉|イメージで捉える「タロットリーディング」の仕組み
意外と難しい「問い立て」の設定と「タロット」の反応
リーディングにおいて、タロットはこのような「性質」をもっています。
🌟 今必要なメッセージを選別してくれる
・的確に、「今」気づいて欲しいこと、「今」だから必要なことを汲み上げて見せてくれる
・常に「必要充分」な情報で伝えてくれる
🌟 「問い立て」の範囲内で伝えてくれる
・適当な問い立てには適当にしか返さない
・問い立てが適切だと、思いも寄らない気づきをくれる
先ほどの例で言うと、あらかじめ海に沈める深さや照明の調整をしておいた潜水艇の「乗組員」がタロットです。
そして、潜水艇の場所を動かし、照明を当てる部分を選ぶのがタロットの役目です。
「潜在意識」という深くて広すぎる海底の、「ここ」という場所を、タロットは的確に選別してきます。
言い換えれば、あらかじめ設定した「潜水艇の機能」の範囲内でしか、タロットは「ここ」を選べないということです。
だからこそ、最初の「問い立て」が重要になってくるのです。
「問い立て」を設定してみよう
では、「問い立て」とはどのように設定していくのでしょうか。
「問い立て」には、「大きな問い」と「ポジションごとの問い」の2つあります。
「大きな問い」とは、スプレッド全体の「テーマ」です。
「ポジションごとの問い」とは、その「大きな問い」をより細分化した「探求すべきテーマ」です。
「ポジションごとの問い」を深めれば深めるほど、「大きな問い」に対するひとつの答えが導き出されていきます。
スプレッドの構造についてはこちらの記事をごらんください。
やさしい解説シリーズ〈1〉|『スプレッドの構造』と『問い立ての設定』
タロットへの「問い」の立て方
スプレッドの「テーマ」を決める
まずは、「大きな問い」から考えます。
「大きな問い」はセルフリーディングの「テーマ」です。
たとえば、ふと、「私が私らしく生きていくとどんな未来が待っているのだろう」、「私らしい自分がいる未来ってどんな感じなんだろう」と思いついたとしましょう。
そんな想いを「問い」に結びつけるとしたら、『今の私が実現できる未来』というタイトルが付けられそうです。
ここでひとつポイントがあります。
タロットへの「問い立て」は、「問い」だから疑問形にすると思われがちですが、
「ito therapy session」【タロットで自己対話】におけるリーディングでは、
「問い立ては言い切りの一文にする」ということをおすすめします。
それは、読み手とタロットの関係性が「質問者」と「回答者」ではないからです。
タロットに対しては、「質問」をして「答えをもらう」ということではなく、
伝えたいメッセージを「感じていく」「受け取っていく」というイメージです。
また、「言い切り」にする理由は、展開したスプレッドが「すでに自分の心の中にある世界」だから。
自分の心の一部を切り取った写し絵のようなスプレッドは、そのセッションで掲げたテーマに沿った「タロットが今あなたに伝えたい世界」です。
質問する姿勢で「これはどういうこと?」と尋ねるのではなく、「このメッセージを伝えたいということは、こういうことかな」という姿勢で、能動的にリーディングを進めていきましょう。
ポジションごとの「問い」を決める
続いて、『今の私が実現できる未来』について探求するために、ポジションごとに「問い」を設定します。
「大きな問い」を、最終的にはひとつの答えとして浮かび上がらせることができそうな「テーマ」を考えます。
たとえば、『現状』『顕在意識』『潜在意識』『きっかけとなること』『未来』といった具合です。
左の図のように3枚で設定した場合と、5枚で設定した場合では、情報量が違う分リーディングの視野や深まり方も変わってきます。
その時のご自身の心が必要なテーマを自由に設定してみてください。
オリジナルスプレッドのご紹介
自分で「問い立て」を設定し、スプレッドを作ることに慣れるまでは、
「ito therapy オリジナルスプレッド」の活用をおすすめしています。
ここではその中から “最初のスプレッド” である【No.0】を詳しくご紹介します。
実際のリーディング手順はこちらの記事を参考にしてください。
【スプレッド№0】「私らしさが花開く」きらめき発掘スプレッド
~“私らしさ”ってなんだろう。ふとそう思い浮かんだ時に~
🔑Key word:#現状把握 #気づき #現状整理 #今ここ
このスプレッドは「私らしさを見つけ、花開かせる」ことをテーマにしています。
カードを通して、大切な過去や本当の願いに焦点を当てながら、今の自分の中に眠る “未だ見ぬ輝き” を掘り起こしていくリーディングです。
スプレッドの形
スプレッド№0は、「私らしさの花」の形です。
ここには、あなたの「私らしさ」が鏤められています。
ポジションと問い立て
このスプレッドの各ポジションに設定した「問い」はこちらです。
① 現状
… 今の私の状態はどんな姿?「私らしさ」を探求する上で、「今」の自分を見つめてみましょう。
② 「私らしさ」に関わる過去
… これまでの経験の中で、今回探求する「私らしさ」に関わる出来事や出会った人、感じた心について思い起こしてみましょう。
③ 既に気づいているはずのこと(顕在意識)
… 頭では分かっているけれど、改めて意識したいことは?
④ 「私の真の願い」
… 私の心の奥が本当に求めていることは?「私らしさ」の花が咲き誇る世界は、どんな景色が広がっているのでしょうか。
⑤ 「私らしさ」のヒント(潜在意識)
… 無意識の中に隠れている、「私らしさ」の鍵とは?「今」気づいて欲しい、「私らしさ」の種。
こんな花を咲かせようとしている「私らしさ」の小さな声です。
⑥ タロットからのメッセージ
… このセッションでタロットが一番伝えたいこと。
セッション全体の総括や、特に強調したいポイントを示してくれるキーカードです。
このカードを最後に読むことで、このセッションの真意が浮かび上がってきます。
【スプレッド№0】は、「今の自分」を見つめ直し、心の中に眠っている「私らしさ」を見つけるサポートをしてくれます。
初めての方でも扱いやすく、自己対話を深める入り口としてぴったりです。
このスプレッドをリーディングする実例解説はこちらでごらんください。
【タロットで自己対話】実践編〈3〉►ただいま執筆中
「ito therapy オリジナルスプレッド」をご紹介
「ito therapy オリジナルスプレッド」は、No.0~5までご用意しています。
これらはひとつの物語になっており、「このタイトルが気になる」と感じることからすでに「自己対話」は始まっています。
この記事でご紹介した【スプレッド№0】の他、No.1~5の詳細や実例解説はkindleでご紹介する予定です。
ここではタイトルとどんな時におすすめのスプレッドかということを簡単にお伝えします。
スプレッド№1「私の道が光り輝く」ココロ晴れ晴れスプレッド
~”私らしい道”とは何か?”モヤモヤ”を晴らしたい!ココロをスッキリ整えたい時に~
🔑 Key word:#私の道#迷い解除#進むべき道#モヤモヤスッキリ
スプレッド№2「私の願いが “ここ” にある」夢の果実スプレッド
考えがまとまらない・・思考が溢れそう・・モチベーションが上がらない・・
自分が本当に望んでいることは何か?
~一番大切なことが何か分からない時に~
🔑 Key word:#思考整理#モチベアップ#一番大切なこと
スプレッド№3「”新たな私” の芽生えを迎える」ハッピーシードスプレッド
私っていつまでこのままなの?もっとできることがあるはず・・
~今よりワンランクアップしたいけど、どうしたらいいか分からない時に~
🔑 Key word:#ステージアップ#現状把握#“私”を持て余す#もっと何かできるはず
スプレッド№4「 “私の心” を呼び醒ます」閃きのエールスプレッド
~”このままじゃだめた”と思い立った時に~
🔑 Key word:#私にしかできないこと#私だからできること#もう一人の私
スプレッド№5「 “真の私” が微笑む世界」宇宙とつながるスプレッド
“今”の私が見る、” 宇宙に生まれた真の私の姿 ”
~”今”のレベルを知りたい・客観視したい時に~
🔑 Key word:#ステージアップ#視座が上がる#価値観の変化
オリジナルのスプレッドを作りましょう
“予想外の心の声を聴く” という意味では、誰かが作ったスプレッドや問い立ては役に立ちます。
ただ、本来ならば、スプレッドも問い立ても、両方とも自分で作るのがベストです。
なぜなら、【タロットで自己対話】は自分の心の声を聴くセッションだから。
自分以外の誰かが立てた「問い」よりも、自分の心が必要としている「問い」こそが、真の自己対話に繋がるセッションの鍵となるでしょう。
おわりに
いかがでしたか。
今回は「問い立て」にフォーカスして解説しました。
タロットへの「問い立て」は、「自分の心の奥へスポットを当てる光」のようなものです。
ただし、カードは「答え」を押しつけるものではなく、あなたが自分と向き合うきっかけをくれる存在です。
「問い立て」の重要さを念頭におきながら、自分の心の声に耳を傾けてみてくださいね。
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