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はじめに
タロットは自由度の高いツールです。
タロットカードのもつ意味に、「正解」「不正解」はありません。
カードの解釈は、カードを引くあなた自身の状況や、心境によっても左右されます。
あなたの「心が感じたままに受け止める」のが、
「ito therapy session」における【タロットで自己対話】のワークです。
この記事では、タロットカードの数字札(ヌーメラルカード)の「逆位置」をどのように捉えるか、そのアプローチのコツをご紹介します。
あなたのタロットリーディングに少しでもお役に立てれば幸いです。
「小アルカナ」についてざっくり知りたい方はこちらをご参照ください👇
【タロットで自己対話】『小アルカナとは』|日常を映す〈4つのスート)と〈構成〉をやさしく解説
〈ソード〉を含む四大元素(エレメント)についてはこちらをご覧下さい👇
【タロットで自己対話】|この世界を創る「四大元素」概要を徹底解説!
数字についてはこちらで詳しく解説しています👇
【タロットで自己対話】数字が伝えるメッセージを感じよう
「正位置」の捉え方については、「小アルカナ」各カードの解説記事で確認してください。
📖小アルカナ記事一覧「目次」
タロットは「自分の心」
逆位置とは何か
タロットカードの「逆位置」とは、スプレッドを展開した際にカードが逆向きで出ることを指します。
上の図の中で、「逆位置」なのは②③に置かれたカードです。
逆位置をとらない考え方もある
リーディングの際、スプレッドに並んだカードをすべて「正位置」として捉えていく方法もあります。
つまり、タロットカードが「逆位置」で出ても、それを「正位置」として読むということです。
しかし、「ito therapy session」における【タロットで自己対話】の基本的な姿勢として、
「タロットのメッセージをそのまま受け取る」ということがあります。
また、タロットは「卜術(ぼくじゅつ)」に分類され、
「偶然に現れる兆候」からカードのメッセージを読んでいくツールであることから、
「ito therapy session」においても「偶然」現われた「逆位置」は大事なメッセージとして受け取っていきます。
「ito therapy session」は”タロットと誠実に向き合うこと”を大切にする
「逆位置」についてもうひとつお伝えしたいことは、
タロットが “あえて” そのカードで、”あえて”「逆位置」で出してきたことに意味があるということです。
タロットリーディングにおいて、
タロットが「そのポジション」に対するメッセージを「そのカード」で伝えてくるということを
真摯に受け取ることは非常に大事なポイントです。
それは「逆位置」であっても同様。
むしろ、「あえての逆位置」ということにもフォーカスしたいところです。
また、「逆位置」はそのカードの意味が変化するということだけでなく、
「逆位置」であることによって、タロットが「ここに注目!」と伝えている場合もあります。
だからこそ、「逆位置」は「逆位置」として、素直に捉えていくことが大切です。
そして、このようなリーディングの姿勢は、タロットと誠実に向き合うことに繋がります。
さらに、タロットと誠実に向き合うということは、自分自身の心と誠実に向き合うということです。
これは、自己対話のためのタロットリーディングにおいて、最も重要な心持ちです。
逆位置の解釈へのアプローチ
「逆位置」は、そのカードがもつ意味の真逆を意味するわけではありません。
「ある人物」が逆立ちをしても「別人」にはならないように、
カードが「逆位置」で出ても、そのカードが別のカードに変わることはありません。
「りんご」を逆さまに置いても、「りんご」は「りんご」ですね。
ただ、「ベッド」を逆向きにして使おうとしたらどうでしょうか。
本来の使い方とは逆向きに置かれた「ベッド」では、快眠のための「ベッド」として充分な役割を果たせませんね。
あるいは「食卓」を逆向きにして置いたらどうでしょう。
「食卓」であることには変わりませんが、食事をするための「テーブル」としては、機能しません。
こんなふうに、「逆位置」を解釈する際は、
そのカードがもつ本質的な要素はあるが、
そのカードの【本来の要素を発揮しきれていない】状態だと捉えます。
このような「逆位置」のカードの解釈は、そのカードの性質によって様々なアプローチの仕方があります。
ここからは、「逆位置」の解釈をする際の考え方について、カードを例に挙げて紹介していきます。
ただし、これらは「逆位置」を捉えるための一例に過ぎません。
ここでご紹介した解釈だけが「正解」ではないこと、
そして、タロットのリーディングにおいて、カードの解釈は無限にあるという「基本」を
どうぞご承知置きください。
「逆位置」解釈の鉄則|あるはずの要素「正位置」から読む
すべてのタロットカードにおいて、「逆位置」を解釈する基本は「正位置」です。
本来あるべきそのカードの要素が、100%満たされていない状態が「逆位置」なので、
まずは「正位置」をしっかり捉えるということが大切です。
「逆位置」を解釈する際は、タロットが「正位置」で伝えるメッセージを踏まえた上で、
「逆位置」の「過剰」や「不足」、あるいは「偏り」「揺らぎ」といった「本来の性質を発揮しきれていない状態」を捉えていきます。
「逆位置」はイメージで掴もう
「逆位置」を捉えるために、イメージとして「りんご」のイラストを載せています。
たとえば、こちらの「りんご」。
“甘さと酸味のバランスがベスト” の状態で、まさに “今が食べ頃” の “完熟状態” です。
この「りんご」が、たとえば「食べるにはまだ早い」状態だったり、「数が多すぎて食べきれない」状況であったり、「せっかく熟しているのに食べる機会を逃す」など、
同じ「りんご」であっても、その「りんご」の食べ頃の完熟にありつけないような状態が、
タロットカードの「逆位置」です。
どうぞ、「逆位置」のイメージを掴む参考にしてください。
それでは、順番に見ていきましょう。
1⃣「読み手」の感覚
その要素はあるが、その【要素を発揮し切れていない】ため、”満たされない” 状態と解釈する。
感じきれていない
こちらの絵のように、「完熟して食べ頃のりんご」がすぐそこにあるのに、
その存在に気づかない・喜びを感じられていないといったイメージです。
● 例)・・〈カップ〉「9」【逆】
►満足感を得られるはずなのに、満たされない
「正位置」では、「満足感」や「成功」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、この「満足感」を感じることができる環境にいるのに、あるいはいたのに、それを実感しきれないといった意味合いになります。
〈カップ〉「9」の「逆位置」は、この後にも出てきますのでそちらも参考にしてください。
📖〈カップ〉「9」【正】解説はこちら
● 例)・・〈カップ〉「10」【逆】
►幸福感を感じられる環境にあるのに、意識が向いていない
「正位置」では、「幸福感」や「充実感」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、この「幸福感」や「充実感」がうまく受け取れない、そこにあるはずなのに「幸せ」を見出せないといった満たされない感情を意味します。
📖〈カップ〉「10」【正】解説はこちら
軽んじる・固執する
● 例)・・〈ワンド〉「4」【逆】
►上辺だけの安らぎ・安心感にあぐらをかく
「正位置」では、「安全な場所」や「安らげる居場所」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、その状況に満足しすぎてかえって軽んじてしまう、あるいは形だけ、上辺だけの居場所といった意味合いになります。
📖〈ワンド〉「4」【正】解説はこちら
● 例)・・〈カップ〉「6」【逆】
►昔に囚われすぎる・幼稚な発想
「正位置」では、「ノスタルジックな想い」や「純粋な心温まる感情」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、そんな昔を懐かしむ心が募りすぎて、固執するといった意味合いになります。
📖〈カップ〉「6」【正】解説はこちら
足りない(その要素が不足している)
こちらの「りんご」のように、「不完全さ」や「要素不足」といったイメージです。
● 例)・・各〈スート〉Ace
「正位置」では、その〈スート〉のエネルギーによって始めるといった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、物事を始めるにはその〈スート〉のエネルギーが不足している、
物事を始める段階ではないといった意味合いになります。
📖〈ワンド〉Ace【正】解説はこちら
📖〈ペンタクル〉Ace【正】解説はこちら
📖〈カップ〉Ace【正】解説はこちら
📖〈ソード〉Ace【正】解説はこちら
2⃣ アンバランス
その要素はあるが、その【要素を発揮し切れていない】ため、”バランスが崩れている” 状態と解釈する。
こちらの絵のように、「量が多すぎる」せいでたべきれず、「完熟期」を逃すようなイメージ。
あるいは、「もっと数が欲しくなる」とか、「もっと高級なものを望む」など。
もしくは、「完璧に完熟したりんご」があることに「思い上がる」といったイメージも。
過剰/不足
● 例)・・〈ワンド〉「5」【逆】
►不毛なやりとり・切磋琢磨が対立/話し合いに発展しない
「正位置」では、「発展に向けたやりとり」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、そのやりとりがうまくいかず発展に繋がらない、あるいは対立の方向へ勢いがついてしまうといった意味合いになります。
📖〈ワンド〉「5」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ペンタクル〉「4」【逆】
►安心感があるのにそれ以上に強欲になる/手にした物を手放す
「正位置」では、「安心」「安定」に執着するといった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、「安定」が物足りなくて「欲」が出る、あるいは「執着」を手放すといった意味合いになります。
📖〈ペンタクル〉「4」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ペンタクル〉「6」【逆】
►ギブアンドテイクのバランスが崩れる、ギブが行き過ぎてお節介になる、見返りを求める
「正位置」では、「対等な関係性」「物質面における人と人の共生」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、対等な関係性が崩れ、「与え過ぎる」あるいは「利己的」なギブ/テイクに傾くといった意味合いになります。
📖〈ペンタクル〉「6」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ペンタクル〉「8」【逆】
►コツコツ努力することに欲が混ざる/放棄したくなる・集中力が途切れる
「正位置」では、「勤勉」「鍛錬」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、この努力がマンネリ化し、「根気がなくなる」、「手抜きをする」、この活動自体を「放棄する」といった意味合いになります。
📖〈ペンタクル〉「8」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ペンタクル〉「9」【逆】►豊かであるが故の浪費
「正位置」では、「経済的な安定」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、この安定した経済生活に気が大きくなり、「無駄な出費」をしたり、そのせいで「信用を失う」といった意味合いになります。
📖〈ペンタクル〉「9」【正】解説はこちら
● 例)・・〈カップ〉「3」【逆】►馴れ合いな関係・人間関係のトラブル
「正位置」では、「仲間と分かち合う喜び」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、この関係性に歪みが生じて「おざなりになる」、「仲の良さが裏目に出る」といった意味合いになります。
📖〈カップ〉「3」【正】解説はこちら
● 例)・・〈カップ〉「9」【逆】
►満足感が傲慢さに変わる、満たされすぎて自分に甘くなる/満たされるまでには至っていない
「正位置」では、「満足感」や「成功」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、「満足感」が「自信過剰」や「思い上がり」に、あるいは「満足」を感じるまであと一歩、その条件が満たされないといった意味合いになります。
📖〈カップ〉「9」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ソード〉「7」【逆】
►機転の効かせすぎ・良き行いのはずが結果的に裏切りだった
「正位置」では、「策略」や「要領の良さ」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、この「要領の良さ」が裏目に出て失敗する、あるいは思いがけない策略で「ちゃっかり上手くいった」というような意味合いになります。
ただし、この「上手くいった」結果が、実は人を傷つけることになった、けれど実際はこれが「上手くいく」ためには必要だった・・というように、視点によっては受け取り方が変わってきます。
📖〈ソード〉「7」【正】解説はこちら
うまくいかない
● 例)・・〈ワンド〉「6」【逆】
►チャンスを活かせず結果を残せない・この状況に不信を抱く
「正位置」では、「とりあえずの勝利」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、このせっかく手に入れた「機会を逃す」「チャンスに乗りそびれる」といった意味合いになります。
あるいは、この機会に「気後れする」「心配や不安、恐れが出てくる」といった捉え方もできます。
📖〈ワンド〉「6」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ワンド〉「7」【逆】
►立ち場を活かせない・この状況を放棄する
「正位置」では、「優位な立場」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、この「優位な立場」を活かせない、あるいは「優位な立場」であるがゆえの「しんどさ」や、「プレッシャー」といった意味合いになります。
📖〈ワンド〉「7」【正】解説はこちら
● 例)・・〈カップ〉「2」【逆】►心がすれ違う
「正位置」では、「パートナーシップ」や「精神的な結びつき」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、「精神的な結びつき」が「すれ違う」とか、「形だけの関係性」「お互いの感情に温度差がある」といった意味合いになります。
📖〈カップ〉「2」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ペンタクル〉「10」【逆】►経済がうまく回らない
「正位置」では、「家族の繁栄」や「経済のサイクル」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、成果を得続けるシステムが「不安定になる」、その不安定さを「調整することが面倒になる」といった意味合いになります。
📖〈ペンタクル〉「10」【正】解説はこちら
3⃣ 時間の経過
その要素はあるが、その【要素を発揮し切れていない】ため “「今」はその時ではない”
あるいは、”やがてその状況から抜け出していく” と解釈する。
進まない
例)・・〈ペンタクル〉「3」【逆】►未完成に終わる・物事が停滞する
「正位置」では、「取り組んでいる仕事が報われる」とか「長期的に取り組む時期」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、取り組んでいる仕事が「停滞する」、「未完成に終わる」、その仕事に何かしらの「トラブルが発生する」といった意味合いになります。
📖〈ペンタクル〉「3」【正】解説はこちら
進み出す そこから出て行く
● 例)・・〈ワンド〉「3」【逆】►準備不足で具体化するのはもう少し先になる
「正位置」では、目的へ向かうための「準備が整う」「協力者が現われる」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、目的へ向かう手段や協力者はいるものの、「先へ進むことに躊躇する」、「目的の実現はもう少し先になる」といった意味合いになります。
あるいは、「正位置」を「準備ができた状態」(岸辺で立ち止まっている)であるならば、「逆位置」はいよいよ先へ進む時(立ち止まっていたが動き出す)、といった意味に捉えるともできるでしょう。
📖〈ワンド〉「3」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ワンド〉「9」【逆】►そろそろ行動を起こしていく
「正位置」では、「積極的な避難」や「理想を叶えるための準備を整える」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、あえての避難から「外へ出る」「動き出す」、あるいは時間が経過しすぎて「動けなくなる」といった意味合いになります。
📖〈ワンド〉「9」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ペンタクル〉「7」【逆】►これまでの成果を現実に出していく
「正位置」では、「ひとつの節目」や「振り返り」「思案中」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、思案している状況が進み、「そろそろ現実に成果を発揮していく」といった意味合いになります。
📖〈ペンタクル〉「7」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ソード〉「4」【逆】►「休憩終了」「充電完了」
「正位置」では、第一線からいったん退き、休養を取るといった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、「休養」を終えて動き出すといった意味合いになります。
📖〈ソード〉「4」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ソード〉「8」【逆】►「問題解決」「そこから抜け出す」
「正位置」では、「制限に囲われた状態」「しがらみ」「八方ふさがり」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、この「制限」は自分が作り出したものだと気づき、そこから出て行くといった意味合いになります。
その結果、問題だと思い込んでいた物事が解決するといったイメージです。
📖〈ソード〉「8」【正】解説はこちら
選ぶ
主に「2」のカードが「逆位置」で出た場合、どちらかひとつを選ぶといった解釈をする場合があります。
● 例)・・各スート「2」【逆】►2つの物事のうち、どちらかを選んで進んで行く
・〈ワンド〉「2」【逆】►方向性が決まって動き出す
「方向性」にこだわり過ぎて迷う・決まらないという捉え方もあります。
・〈ペンタクル〉「2」【逆】►この2つのどちらかを選ぶことになる
バランスを崩してうまくいかなくなるという捉え方もあります。
・〈ソード〉「2」【逆】►どちらかを選ぶ
均衡が崩れて思考が動き出すという捉え方もあります。
📖〈ワンド〉「2」【正】解説はこちら
📖〈ペンタクル〉「2」【正】解説はこちら
📖〈ソード〉「2」【正】解説はこちら
気がつく
● 例)・・〈カップ〉「4」【逆】
►動かない心が動き出すことで、チャンスを掴む、悩みが解消する
「正位置」では、「あるはずの心に気づかない」「心が動かない」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、心があることに気づき、「新しいチャンスを掴む」、「悩みが解消する」といった意味合いになります。
📖〈カップ〉「4」【正】解説はこちら
● 例)・・〈カップ〉「5」【逆】
►残されている感情の存在に気づき、新しい展開を迎える
「正位置」では、まだそこにある感情を見失う、見逃すといった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、残されていた感情に気づき、現状を乗り越えていくことができるといった意味合いになります。
📖〈カップ〉「5」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ペンタクル〉「5」【逆】►救いの手があることに気づく
「正位置」では、経済的にも身体的にもどうすることもできない「行き詰まり」や「困難」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、その「行き詰まり」が解消されていくといった意味合いになります。
〈ペンタクル〉の要素が薄まる=現実的なことよりも精神的な部分に影響が出てくるとも捉えることができます。
📖〈ペンタクル〉「5」【正】解説はこちら
その後(かつてそうだった)
● 例)・・〈カップ〉「7」【逆】►カップがひっくり返って我に返る
「正位置」では、「幻想に浸る」「現実逃避」「地に足が着いていない精神状況」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、地に足が付く考え方になる、空想の世界から現実へ出ていく、精神的なことばかりでなく行動に出るといった意味合いになります。
📖〈カップ〉「7」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ソード〉「3」【逆】►「混乱の後」
「正位置」では、思考が複雑に絡まった状態、そこに制限が生じた結果の「孤独」や「喪失」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、複雑な思考がエスカレートして混乱する、あるいは時間経過によって混乱が落ち着く、といった意味合いになります。
📖〈ソード〉「3」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ソード〉「9」【逆】►時間の経過とともに心の整理がつく
「正位置」では、「失望」「喪失」「根拠のない恐れ」といった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、時間が経って思考が整理されて落ち着く、余計な心配事を考えなくなるといった意味合いになります。
📖〈ソード〉「9」【正】解説はこちら
● 例)・・〈ソード〉「10」【逆】►「敗者復活」
「正位置」では、言葉や情報による制限が限界に達し、破滅したといった意味合いがあります。
ただし、黄色い空が垣間見えていることから、この先には希望があるという意味も含まれます。
「逆位置」の場合は、黄色い空の意味合いが強まります。
やるだけのことはやったという限界から、時を経て自体が好転するといった意味合いになります。
📖〈ソード〉「10」【正】解説はこちら
4⃣ 絵柄から読み取る
カードに描かれた登場人物の動きからも、「逆位置」を捉えることができます。
戻ってくる
● 例)・・〈カップ〉「8」【逆】►新しい喜びが見つかる
「正位置」では、心境の変化によって次の目的地へ向かうといった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、カードに描かれた赤いマントの男性がこちら側に戻ってくるといったイメージです。
一度は置き去りにした過去の感情を取り戻す、過去に体験した心から新たな気づきを見つけるといった意味合いになります。
📖〈カップ〉「8」【正】解説はこちら
ぐるぐる廻る
● 例)・・〈ソード〉「6」【逆】►「堂々巡り」
「正位置」では、協力者が現われ、新たな旅立ちを迎えるといった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、カードに描かれた船が同じ場所で回るだけで前へ進まないといったイメージです。
物事が未解決のまま、あるいは感情が思考を邪魔して前へ進んでいかないといった意味合いになります。
また、このカードのように登場人物に「向こう岸へ渡す人」と「渡される人」といった関係性がある場合、「正位置」と「逆位置」で読み手の視点が変わると捉えることもできます。
たとえば「正位置」では読み手は「渡す人」、「逆位置」では「渡される人」として読むといったイメージです。
📖〈ソード〉「6」【正】解説はこちら
手放す
● 例)・・〈ワンド〉「10」【逆】►プレッシャーからの解放、しんどさを手放す
「正位置」では、プレッシャーを背負い、限界を超えながらも目的地を目指すといった意味合いがあります。
「逆位置」の場合は、このプレッシャーがさらにしんどさを増して重荷になる、あるいはこの重荷を下ろすといった意味合いになります。
📖〈ワンド〉「10」【正】解説はこちら
遅くなる、展開が遅れる
● 例)・・〈ワンド〉「8」【逆】►進展しない、物事が遅れる、邪魔が入る
「正位置」では、思いがけないチャンス急展開といったスピード感のあるカードです。
「逆位置」の場合は、スピード感が落ちる、進展が期待できないといった意味合いになります。
また、〈ワンド〉の要素が薄れることから、退屈さも出てきます。
📖〈ワンド〉「8」【正】解説はこちら
5⃣「正位置」と「逆位置」で意味合いが曖昧なカードもある
カードによっては、その要素が強まろうが弱まろうが、時間が経とうが、
どうなってもそのカードの意図するメッセージが大きく変化しないものがあります。
● 例)・・〈ソード〉「5」は、「正位置」の状態ではこの結果に「虚しさ」が残るカードです。
このカードが伝える「虚しさ」は、「勝ったのに心から喜べない」という、そこはかとない喪失感です。
そのため、カードが「逆位置」で出たとしても、この雰囲気はさほど変わりません。
なにせ、ここは〈ソード〉の世界なので、時間が経過し、その「虚しさ」が和らいでくるといった感情論もないでしょう。
ただ、このカードが「逆位置」で出たときは、自分が手前の男性なのか、あるいは奥の二人の男性のうちの一人なのか、といった視点の変化にフォーカスしてもよいでしょう。
おわりに|あなたなりの「逆位置」で大丈夫
いかがでしたか。
「逆位置」の捉え方の参考になったでしょうか。
今回ご紹介したのは、あくまでも「ひとつの捉え方」として挙げた、ほんの一例です。
タロットカードの解釈に「これ」という決まった答えはありません。
実際のリーディングでは、「問いかけ」の内容やスプレッド上の他のカードとの兼ね合いによって、カードの解釈はテーマの数だけあります。
その都度、ご自身の心の内側に語りかけ、タロットが伝えるメッセージにと向き合ってください。
そして、あなたなりの「ito therapy session」【タロットで自己対話】を楽しんでください。
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