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はじめに|「心で感じるタロット」をあなたへ
ito therapy session【タロットで自己対話】では、タロットと誠実に向き合うことを大切にしています。
そして、カードのキーワードをなぞるだけではなく、そのカードが担う世界、放つ空気や温度、その場の雰囲気を感じ取ることで、実際のリーディングをより豊かに、実りある体験にしていきます。
「心で感じるタロット」は、ito therapy session におけるタロットリーディングの基本です。
小アルカナ|〈ソード〉の世界を探求しよう
小アルカナは、私たちの日常の中で生まれる感情や出来事を、豊かな象徴で映し出してくれるカードたちです。
〈ソード〉は「風」のエレメントに属し、「思考」や「言葉」、「決断の力」を象徴しています。
この記事では、〈ソード〉の「7」~「10」のカードについて解説します。
カードそれぞれが描く「風」の物語に、ぜひ静かに耳を澄ませてみてください。
〈ソード〉の世界観を体感しよう
まずは、こちらの記事をご覧下さい👇
【タロットで自己対話】「小アルカナ」〈スート〉の世界観|《 ソードの世界 》を徹底解説
これからカード一枚一枚について見ていく前に、〈ソード〉という世界を体感しておくと、カードが伝えたいメッセージをよりスムーズに受け取ることができます。
「小アルカナ」についてざっくり知りたい方はこちらをご参照ください👇
【タロットで自己対話】『小アルカナとは』|日常を映す〈4つのスート)と〈構成〉をやさしく解説
〈ソード〉を含む四大元素(エレメント)についてはこちらをご覧下さい👇
【タロットで自己対話】|この世界を創る「四大元素」概要を徹底解説!
数字についてはこちらで詳しく解説しています👇
【タロットで自己対話】数字が伝えるメッセージを感じよう
📖小アルカナの記事一覧「目次」
小アルカナ|〈ソード〉カード解説
こちらは「小アルカナ」〈ソード〉「1」~「10」のカードです。
この中から、今回はこちらの「7」「8」をご紹介します。
〈ソード〉「7」|うまく「立ち回る」
小アルカナの世界において、数字は「魂の意図」を、エレメントはそれを実現させるための動力源です。
〈ソード〉の「7」は、「7」という「魂の意図」を「風」に象徴される「言葉」「分析」「情報」を動力源として実現させていくフェーズです。
これはどういうことでしょうか。
「7」は「3」と「4」が合わさった数字です。
「4」という「安定」の上に、「3」という「創造」の数字が乗っているイメージです。
「安定した土台」があるからこそ、その上に「創造」していくことができる。
「創造」は更なる発展を重ね、より高い所へ進んでいく。
これが「7」の「探求」のエネルギーです。
その「探求」が高まれば高まるほど、飛躍・向上へと繋がっていきます。
この「探求したい」という「魂の意図」を、「言葉」や「情報」「分析」を使って実現していくと、どんな現実が生まれるのでしょうか。
カードの絵柄を手がかりに、〈ソード〉の「7」が伝えるメッセージを読み解いていきましょう。
絵柄から〈ソード〉の「7」を深めてみよう
まずは、このカードをじっくり眺めてみましょう。
このカードからどんな印象を受けますか。
このカードを見て、どんなことをイメージしますか。
ここにはどのようなシーンが描かれているのでしょうか。
このカードから、どんな物語が想像できますか。
ここには「剣」を「5」本抱えて歩いている男性が描かれています。
後ろには「2」本の「剣」立っています。
背景にはどこかの国の民族が張ったテントと、その民族らしき人影が描かれています。
さて、この「剣」を抱えている男性は、ここで何をしているのでしょうか。
「男性」の行動を掘り下げてみよう
〈ソード〉を素手で抱えているこの男性が「何をしているのか」。
それがこのカードのポイントになりそうです。
ここからは、男性の行動についてじっくりみていきましょう。
「黄色」の背景が意味することとは
この男性は、一体何をしているのでしょうか。
「7」本あった「剣」の中から、「5」本を持ち去ろうとしているのか、
それとも「7」本持っていた「剣」を数本ずつ配り歩いているのか。
あるいは「2」本の「剣」はもともとここにあったもので、
男性が持っている「5」本の「剣」はどこかから持ち出したものなのか。
見方によっては幾通りも予測を立てることができそうです。
しかし、最初に注目したいのは、このカードの背景が「黄色」で描かれているということです。
「黄色」はどんな意味合いの色だったか、覚えているでしょうか。
「黄色」は「希望」や「祝福」を表す色でしたね。
いずれにしても、この男性の行動は「祝福」されているということです。
つまり、何をしているにせよ、この行動は「良い行い」ということです。
ただし、それよりも根本的なことがありますね。
ここは〈ソード〉の世界です。
この男性が運んでいるのは、「言葉」や「情報」、「知識」といった「取り扱い注意」なものたちです。
つまり、この男性の行いがたとえ「祝福されている」ようなことだとしても、
そこには淡々と「危うさ」が漂っているのです。
「〈ソード〉の持ち方」が意味することとは
続いて、この男性の手に注目してみましょう。
淡々とした「危うさ」、冷淡な「厳しさ」が漂う〈ソード〉の世界で、
本来「取り扱い注意」であるはずの〈ソード〉を、この男性は素手で持っています。
しかも、彼の手は「刃」を掴んでいます。
このことは、彼が〈ソード〉の取り扱いに「長けている」ということを表しています。
「取り扱い注意」な物を、最も危険な部分を掴んで運ぶことができるのですから、
彼は〈ソード〉を巧みに操ることができる人物なのでしょう。
また、このカードが担う「探求」という「魂の意図」を踏まえると、
「言葉」や「情報」、「知識」を使って「探求」を重ねた結果、
更に〈ソード〉の扱いを極めていくことになったともいえるでしょう。
では、〈ソード〉を巧みに操れるということは、どんなことが可能になるのでしょうか。
〈ソード〉の世界で唯一○○なカード
ここで、一度〈ソード〉のカードを振り返ってみましょう。
こちらは10枚全ての〈ソード〉のカードです。
これら全てのカードの中で、「7」が唯一であることをいくつ発見できますか。
「7」が他のカードと違う点に気づくことで、この男性が
淡々とした「危うさ」が漂う〈ソード〉の世界で、本来「取り扱い注意」であるはずの〈ソード〉を巧みに操ることができる人物
であることを実感できるかもしれません。
もっとも「危うい」のは誰か
この男性は、〈ソード〉を巧みに操ることができる人物のようですが、それはどういうことでしょうか。
〈ソード〉という「言葉」や「情報」、「知識」を操れる人とはどんな人なのか、このカードに描かれたシーンを元に、イメージを膨らませていきましょう。
注目したいポイントは、
・男性の動き
・男性の衣装
・運んでいる「5」本の「剣」
・後ろに刺さっている「2」本の「剣」
これらが何を象徴しているかということです。
順番に見ていきましょう。
男性の「動き」に注目
この男性の動きを見てみると、視線(顔)は後ろ、足は前に向いています。
この「目線」と「足の向き」が別の方向を向いているという描写は、
男性が「裏と表」を使い分けることができる人物であることを表しています。
また、彼の足下に注目してみると、その足取りは「こっそり」「そっと」動いているように見えますね。
つまり、これは彼の「後ろめたさ」の現われです。
この男性は、「5」本の〈ソード〉を運ぶという行動に対して、何かしらの「後ろめたさ」があるということでしょう。
男性の「衣装」に注目
続いて、男性の衣装を見ていきましょう。
特に、「赤」の帽子と「赤」のブーツに着目してみます。
「赤」はどんな色だったか覚えていますか。
「赤」は「情熱」を表す色でしたね。
つまり、彼はこの行動に対して「情熱」を注いでいるということです。
彼は「5」本の「剣」を運ぶことにワクワクと胸を躍らせているのです。
「5」本の「剣」に注目
「5」は「自由」や「変化」といった意味合いがある数字でしたね。
ここで、〈ソード〉の「5」を思い出してみましょう。
〈ソード〉の「5」が伝えるメッセージはどのようなことだったか、覚えていますか。
また、そこに描かれていた男性の姿も思い出してみましょう。
〈ソード〉の「7」に登場する「5」本の「剣」について深掘りするとき、
〈ソード〉の「5」がヒントになります。
この2枚を見比べて、何か気が付く点はありますか。
これらのカードについて、あなたなりに探求してみましょう。
注目ポイントは、それぞれのカードに描かれている「剣」と、「剣」を持った男性です。
・男性たちの「剣」の持ち方
・男性たちが持つ「剣」の本数
・男性たちの姿
・持っていない「剣」の状態
これらについて、あなたなりに思考を巡らせてみましょう。
「2」本の「剣」に注目
男性の後ろに刺さっている「2」本の「剣」。
「2」は「バランス」や「調和」を象徴する数字でしたね。
ここに描かれている「2」本の「剣」は、地面と垂直に、真っ直ぐ突き立てられています。
「2」という数字を体現したような描き方ですね。
この「2」本の剣を、こんな風に「バランス」よく、真っ直ぐに突き立てたことには何か意味があるのでしょうか。
「2」は「バランス」という意味合いがありますが、同じような意味合いで「均衡」や「公平」といったことの象徴でもあります。
ちょうど、天秤を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。
そうすると、この「2」本の「剣」が示すことは何なのか。
どんなことがイメージできますか。
〈ソード〉の「7」が伝えるメッセージとは
ここまで、このカードについて深掘りしてきました。
あなたはこのカードからどんなメッセージを受け取りましたか。
ここに描かれている男性は、〈ソード〉という「取り扱い注意」な物を巧みに操れる人物です。
ただし、彼は「取り扱う」ということに何かしらの「後ろめたさ」を抱えています。
その一方で、この行動には「ワクワクと胸を躍らせている」。
さらに、彼の行動は「祝福されている」。
これらを踏まえて、結局このカードにはどんなメッセージが込められているのでしょうか。
〈ソード〉は扱い方次第
ここに描かれているのは「取り扱い注意」の〈ソード〉を巧みに操ることができる人物である。
この見方を変えると、
「取り扱い注意」の〈ソード〉を不注意に持ち歩く人物である。
とも言えます。
そもそも、「刃物」の「刃」の部分を素手で持つような人物は、危機管理の概念が欠けた不用意な性質の持ち主でしょう。
しかし、「2」本の「剣」を真っ直ぐに刺して立ち去ろうとしている辺りは、
「この行いは公平である」と自身の正当さを誇示しているようにも見て取れます。
そんな「自己防衛」も上手くできる人物と解釈することもできそうです。
つまりこのカードは、視点によって様々な捉え方ができるのです。
また、〈ソード〉を巧みに操れるものの、そこに「後ろめたさ」があるということは、
この男性は何かを企んだり、話術を用いて要領よく立ち回ることができる人物なのかもしれません。
あるいは、〈ソード〉を扱う上で危機管理が欠如しているならば、
「言葉」の使い方を誤り大惨事を招いたり、「情報」の漏洩、「伝達」のミスなどに繋がるでしょう。
ただし、彼の「行い」はなんにせよ「祝福」されています。
ということは、結果的には「祝福」されるべき行いであるとしても、
「行動」そのものは「正攻法」ではない方法をとっているのでしょう。
先ほど取り上げた〈ソード〉の「5」が伝える教訓にもあるように、
彼の行動の先には「虚しさ」が残る、そんな方法なのかもしれません。
とはいえ、〈ソード〉の「5」に描かれている男性は、「剣」の持ち手の部分を掴んでいたのに対し、〈ソード〉の「7」に描かれている男性は、「剣」の「刃」の部分を掴んでいます。
これも、様々な捉え方ができそうです。
たとえば、
前者に比べて後者はよほど「巧み」で、「虚しさ」が残らないくらい「要領よく」やってのける人物なのか。
それとも、後者は「剣」の「刃」を素手で掴むほど「不注意」で「粗雑」な人物なために、「虚しさ」など感じないのか。
このように、〈ソード〉の「7」は数字の通り、いくらでも「探求」のし甲斐があるカードなのです。
〈ソード〉「8」|あえての「しがらみ」
〈ソード〉の「8」は、「8」という「魂の意図」を、〈ソード〉が象徴する「風」の動力源を使って実現していきます。
「8」は「力」や「支配」といった意味合いや、
「物質界」「現実世界」と「霊界」「精神世界」のバランスをとる、大きな力をもつ数字でしたね。
あるいは、「∞」の形に似ていることから、「無限大」「永遠」といった意味合いもあります。
「8」という「見える世界」と「見えない世界」のバランスをとりたい、
「力」や「支配」を実現したい、
「無限大」を体感したい、
といった「魂の意図」を「言葉」や「情報」や「知識」を用いて現実化すると、
どんな世界ができあがるのでしょうか。
絵柄から〈ソード〉の「8」を深めてみよう
このカードの第一印象はどうでしょうか。
この絵柄から、どんな感情を持ちましたか。
この世界は今、どんな状況なのでしょうか。
目隠しをした女性が、「8」本の「剣」に囲われています。
彼女は紐で拘束されていますが、その紐はそれほどきつくなさそうです。
恐らくその気になれば、自分でほどくことができるでしょう。
また、足下は何も拘束されていません。
彼女はいつでもここから別の場所へ移動することができる状態です。
しかし、この女性はここにいます。
彼女はここで何をしているのでしょうか。
「8」本の「剣」が意味することとは
「8」という数字が示すように、ここに描かれている「剣」は
「無限」の「情報」量を象徴しています。
「無限大」を実現したいという「魂の意図」を「情報」で実現しようとしたら、
周囲を囲われて身動きが取れなくなってしまったのです。
あるいは、「力」や「支配」といった「魂の意図」を「言葉」や「情報」で実現した結果、
「情報」や「言葉」が「力」を持ちすぎてしまい、しがらみとなってしまったのです。
「情報」の量が多すぎるし、「言葉」の威力が大きすぎて、女性はこの現状から目を背けています。
彼女の着ている服の色が「赤」なので、この行動制限も自ら率先して行っているのでしょう。
赤い服の女性の心情とは
周囲に群がる情報のせいで、身動きがとれずにいるこの女性。
足下をよく見てみると、片足は水たまりに、もう片方は地面に着いています。
これは何を意味するのでしょうか。
「水」は「潜在意識」を、「地」は「顕在意識」を表します。
つまり、この女性の意識は「潜在意識」と「顕在意識」のバランスがとれているということです。
今は自ら拘束されていますが、心の中は至って「平穏」ということでしょう。
〈情報〉を「選択」する〈ソード〉の世界とは
「情報」は、多すぎると行動に「制限」を与える。
これは、〈ソード〉の世界におけるテーマのひとつです。
〈ソード〉の「8」では、その「制限」されている様子が描かれています。
ただし、これは個人の「意思決定」によるものです。
この状況は、決して「受動的」なだけではないということです。
「情報」や「知識」は、「風」のようにどこからともなくもたらされるものですが、
けれど、その「風」を受けるか受けないかは、個々人の責任に委ねられています。
〈ソード〉の世界では、「情報」の取り扱いには個人の「責任」が伴うのです。
もちろん発信者側にも、「情報」を発することに対する「責任」があります。
そして、受信者側はその「情報」を受け取る・受け取らないという「判断」「責任」があるのです。
これも、〈ソード〉の世界におけるテーマのひとつです。
「選択」に伴う「責任」の世界とは
大量に飛び交う「情報」を「選別」して、受け取っていくのは自分自身の「責任」です。
〈ソード〉の「8」で描かれている人物は、
大量の「力をもった」「情報」を、「受け取らない」という「選択」をしたのです。
しかし、〈ソード〉の「8」が担うメッセージは、単純に「大量の情報は受け取らない」といったことではありません。
このカードは、「情報が多すぎると行動に制限がかかる」ということ自体に焦点を当てているのです。
多すぎる「情報」の中には、「正しいもの」と「正しくないもの」が混ざっていて、その中から「自己責任」でどれかを「選択」するのは難しいでしょう。
もしかしたら、ここでいうところの「力のある」「情報」とは、「誹謗中傷」かもしれません。
「風評被害」を招く内容かもしれないし、「生命に関わる危険」をもたらす「知識」かもしれません。
たくさんありすぎて、どれが正解でどれが間違いか「判断」できない。
だから、「見ない」「動かない」。つまり、「選択」すること自体を自ら拒否しているのです。
このような「情報」や「知識」の在り方はどうでしょうか。
ここは〈ソード〉の世界ですから、これが良いとか悪いとか、そういう「私情私意」は介入しません。
〈ソード〉の世界では、淡々と「状況」を訴え、差し出します。
つまり、〈ソード〉の「8」は、
「情報が多すぎると行動に制限がかかる」、「情報自体がしがらみになる」
このような「情報」や「言葉」の関わり方、この状況は、ゆゆしき事態である。
そんなことを伝えているのです。
「魂」の性質を知っておこう
「魂」は「意図」を実現したがる性質があります。
しかも、「実際にやってみて初めて学ぶことができる」タイプです。
その学ぶ姿勢は、常に「実践型」であり、後先考えない「結果オーライ」なスタンスです。
ですから、その「意図」は必ずしも「ポジティブな物事」に繋がるとは限りません。
「意図」を実現した結果、このカードのように「八方塞がり」になることもあります。
しかし、どれも紛れもない「魂の意図」のうちのひとつ。
体験すべき現実。必要な経験です。
「魂」は、その時々で、各スート、各数字での体験を経て、ポジティブ・ネガティブに関係なく、
「これはこうするとこうなる」といういくつもの経験を積み、学びとしていくのです。
おわりに
いかがでしたか。
〈ソード〉の「7」「8」では、「言葉」や「情報」を扱う危うさ、葛藤や迷いが描かれていました。
数字が進むにつれて、〈ソード〉という世界の奥深さが見えてきますね。
現代にも通じるこれらの学びを、少しでも体感できたなら幸いです。
次回は〈ソード〉の「9」「10」を見ていきます。
カードの世界がどのように展開していくのか、引き続き一緒に味わっていきましょう。
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