【タロットで自己対話】「小アルカナ」カード解説〈ソード〉|4・5・6~「言葉」の扱い方と向き合う~

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈小アルカナ編〉

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はじめに|「心で感じるタロット」をあなたへ

ito therapy session【タロットで自己対話】では、タロットと誠実に向き合うことを大切にしています。

そして、カードのキーワードをなぞるだけではなく、そのカードが担う世界、放つ空気や温度、その場の雰囲気を感じ取ることで、実際のリーディングをより豊かに、実りある体験にしていきます。

「心で感じるタロット」は、ito therapy session におけるタロットリーディングの基本です。


小アルカナ|〈ソード〉の世界を探求しよう

小アルカナは、私たちの日常の中で生まれる感情や出来事を、豊かな象徴で映し出してくれるカードたちです。

〈ソード〉は「風」のエレメントに属し、「思考」や「言葉」、「決断の力」を象徴しています。

この記事では、〈ソード〉の「4」~「6」のカードについて解説します。
カードそれぞれが描く「風」の物語に、ぜひ静かに耳を澄ませてみてください。


〈ソード〉の世界観を体感しよう

まずは、こちらの記事をご覧下さい👇

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これからカード一枚一枚について見ていく前に、〈ソード〉という世界を体感しておくと、カードが伝えたいメッセージをよりスムーズに受け取ることができます。

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小アルカナ|〈ソード〉カード解説

こちらは「小アルカナ」〈ソード〉「1」~「10」のカードです。

この中から、今回はこちらの「4」「5」「6」までをご紹介します。


〈ソード〉「4」|一時休戦

小アルカナの世界において、数字は「魂の意図」を、エレメントはそれを実現させるための動力源です。

〈ソード〉の「4」は、「4」という「魂の意図」を「風」という動力源で実現していきます。

「4」は「安心」「安全」を表す数字でしたね。

「4」は「この世界を創造する土台」です。

この「安定した土台」を実現するために、「情報」や「論理的思考」を用いるということです。

さて、それはどのようなことなのでしょうか。

絵柄から〈ソード〉の「4」を深めてみよう

このカードを見て、どんな印象を受けますか。

ここに描かれている世界から、どのようなことがイメージできるでしょうか。

〈ソード〉の「4」には、兵士が横たわっている様子が描かれています。

そして、色鮮やかなステンドグラスが、ここが教会の中であることを示しています。

教会は「安心」「安全」な場所ですね。

兵士はこの「安心」「安全」な場所で何をしているのでしょうか。

「剣」が象徴することを掘り下げてみよう

右上の壁には3本の「剣」がまるで装飾品のように並んでいます。

一方、横たわる兵士の隣には1本の「剣」が置いてあります。

まずは右上の3本の「剣」を見ていきましょう。

これらの「剣」は兵士から遠い位置に描かれています。

また、タロットにおいて、「右側」は「未来」を意味しますね。

つまり、これらの「剣」は、

今すぐに利用できる状態ではないということです。

一方で、兵士の隣に置かれている「剣」は、

今すぐにでも手に取り使える状態だといえます。

3本の「剣」は「いずれ」使うことになる「剣」であり、

兵士の隣に置かれた「剣」は「すぐに」使うことができるものの、兵士は横になった状態です。

これは一体、どういう状況でしょうか。

〈ソード〉の「4」に描かれている兵士は、「一時休戦中」なのです。

つまり、「今はまだ」どの「剣」も使わないということ。

ただし、「その時」がきたなら、隣に置いてある「剣」を取り、次なる発展に向かって行く準備は整っています。

なぜ、「準備が整っている」ことが分かるのでしょうか。

それは、4本全ての「剣」が兵士の体型にピッタリのサイズに仕上がっているからです。

彼の「次なる発展」のために用いる「剣」は、4本もあります。

その全てを彼は取り扱うことができます。

しかし、それらを使うのは「今」ではないのです。

兵士は今、いわば「充電中」なのでしょう。

「4」の次にくる「5」は、「変化」や「自由」の数字です。

「4」の一時休戦は、「5」の「変化」や「自由」のためのお休み期間です。

兵士は次の変化を迎える「タイミング」がくるのを待っているのです。


〈ソード〉「5」|戒め

「5」は、「4」の「安定」の先にある「不安定さ」や「変化」「自由」を象徴する数字です。

〈ソード〉の「5」は、「変化したい」「自由でいたい」という「魂の意図」を「言葉」や「情報」「思考」が実現していくフェーズです。

それはどのようなことなのでしょうか。

絵柄から〈ソード〉の「5」を深めてみよう

このカードから、何を感じますか。

このカードに描かれている場面は、どんな状況でしょうか。

この絵柄から想像できることはありますか。

これは一体どんなシーンなのでしょうか。

〈ソード〉の「5」が伝える教訓とは

「3」人の男性が描かれているこのカードで〈ソード〉が象徴するものは、

「言葉」や「コミュニケーション」です。

手前に描かれている男性は「剣」を3本持っています。

そして、遠くに描かれた二人の間に2本「剣」が置いてあります。

この2本の「剣」は、立ち去る二人が持っていた「剣」かもしれません。

そして、手前の男性が持っている複数の「剣」は、この二人以外の誰か、別の人から奪った「剣」かもしれません。

ここに描かれているのは、「勝利した者」と「敗北した者」です。

それ以上でも、以下でもありません。

〈ソード〉の世界に、「情」はないのです。

とはいえ、この「勝利者」と「敗北者」の図にも、メッセージはあるはずです。

では、〈ソード〉の「5」はどのようなメッセージをもったカードなのでしょうか。

〈ソード〉で傷つけ合った末に残ったものとは

背景に描かれた雲を見て、どんなことが想像できますか。

この雲の形は、空で強風が吹き荒れている状況を表しています。

また、一見穏やかに見える海ですが、所々小さく波立っています。

これらの景色は、「敗北者」たちの屈辱感や絶望感、傷つけられたプライドなどを表しています。

しかし、ここは〈ソード〉の世界ですから、「屈辱」や「絶望」に対して「悔しい」とか「悲しい」といった「情」は含まれません。

プライドが傷つけられたとしても、そこにあるのは「傷つけられた心」。

その「心」に対して「後悔」や「復讐」といった「情念」はありません。

ここには、”いかにも〈ソード〉らしい” 殺伐とした雰囲気が流れているだけです。

このカードには、

〈ソード〉という「言葉」や「コミュニケーション」で「自由」や「変化」を実現しようとした結果、「勝者」と「敗者」が生まれたというシーンが描かれています。

そして、「勝者」と「敗者」が生まれたということは、「誠実な言葉」や「建設的なコミュニケーション」が成立しなかったことがうかがえます。

つまり、「言葉」の乱用によって「コミュニケーション」が破綻し、結果的に「敗北感」を味わう人が出たということです。

そんな「コミュニケーション」の中では、「敗北者」だけが傷ついたとは言い切れませんね。

たとえ結果的には「勝利者」になったとしても、プライドが傷つく言葉を受けることもあったでしょう。

要するに、〈ソード〉の「5」は「言葉」による「傷つけ合い」の結果を描いたカードなのです。

「5」というステージで体験する〈ソード〉のテーマとは

「5」という数字は、「変化」や「自由」といった性質があります。

そのような雰囲気から、「勝敗のその先」について考える余地がありそうです。

「変化」や「自由」といった要素をもつ「5」というフェーズで、

あえて「勝敗が決まった後のシーン」が描かれているということを掘り下げてみましょう。

「勝利者」の気持ちを想像してみよう

「言葉」や「情報」を交わし合い、その先の「変化」や「自由」を目指したのはいいけれど、

「勝った者」と「負けた者」という「結果」だけが残った。

本来ならば、誠実なやりとりやお互いに尊重し合う情報交換によって、勝ち負けのない有意義なコミュニケーションが成立したはずです。

けれど、「勝敗」という結果が残った原因は、

・「言葉」や「情報」の乱用

・「言葉」や「情報」を扱う者の無責任さ

・競争にこだわった幼稚さ

など、総じてこの「コミュニケーション」に参加した人たちの「未熟」さでしょう。

このような「コミュニケーション」で勝利しても、残るのは「虚しさ」だけです。

でも、手前に描かれている男性は「一人勝ち」に優越感を抱いているように見えます。

つまり、彼は「虚しさ」を感じるだけの精神性を持ち合わせていないのでしょう。

だからこそ、この「コミュニケーション」に勝敗がついてしまったのです。

〈ソード〉の「5」は、

「一人勝ちでハッピー!」という単純な結果を伝えるカードではありません

この状況から読み解くべきことは、

「言葉」や「情報」を乱用し、使い方を誤ると、

たとえその場では勝者となり、優越感に浸れるとしても、勝ったという事実を心から喜べない。

そんな〈ソード〉の取り扱いに対する注意喚起、扱う際の覚悟や戒めなのでしょう。


〈ソード〉「6」|協力者の登場

「6」は、「完全な調和」がとれた数字です。

その「調和」の上で更に何かを育み、共生していくことを表す数字です。

〈ソード〉の「6」は、「調和して育みたい」「共生したい」という「魂の意図」を、「情報」や「思考」が実現していくフェーズです。

絵柄から〈ソード〉の「6」を深めてみよう

このカードで一番印象的な部分はどこですか。

ここにはどんなシーンが描かれているのでしょうか。

このカードから、どんなことが想像できますか。

〈ソード〉の「6」には、船に乗った「船頭」と「母」「子」が描かれています。

この船に刺さっている「剣」は、帆の役割を果たしています。

また、船は水面を進んでいます。

「水」は「感情」の象徴でしたね。

〈ソード〉は「風」の象徴であり、「風」は「思考」の象徴です。

このカードには「感情」の上を進む「思考」の船に乗っている3人の人物が描かれているのです。

3人の人物を掘り下げてみよう

船頭はこの母子を向こう岸へ渡す役割があります。

この母子のすぐ下に描かれている水面は、よく見ると波が立っています。

これはこの母子の「不安感」の現れです。

この船の行き先に「不安」や「心配事」があるのかもしれません。

けれど、母親が身に纏った「黄色」の布は「希望」の証です。

それに、船の向こう側の「水面」は穏やかです。

この「水面」の状態から、母子は船出自体に「不安」はあるものの、向こう岸にある目的地への「期待感」はある、そんな心境なのでしょう。

さらに、この母子は船に荷物を乗せていません。

きっと、所持品をすべて手放して、この船に乗ったのでしょう。

このことから、この旅立ちに対する母子の覚悟が覗えます。

そして、所持品を持たずに旅立つということは、この船が到着した先である母子の目的地で、新たに必要な物を手に入れようとしているということです。

この母子の心構えもまた、〈ソード〉の「6」が担うメッセージに深く関わっているのでしょう。

〈ソード〉の「6」が伝えるメッセージとは

「思考」を使って「何かを育む」という〈ソード〉の「6」。

乗っているのは「向こう岸に渡るための船」です。

しかも、この船には「思考」の「剣」が6本刺さっています。

この「思考の船」に乗って渡った先で「何かを育む」ために、船頭は船を進めます。

では、一体何を育むのでしょうか。

この船は「思考の船」ですから、乗っている母子は向こう岸に渡るまでの間に様々な思考を巡らせることでしょう。

この状況をじっくり考え、また向こう岸に着いた先でのことにも「思考」を働かせているはずです。

もと居た場所から、「何もかも手放した上で」、「別の土地」へ渡る。

そうした先で起こる事とは、これまでの「考え方」や「価値観」の変化です。

船の上の母子は、そのことに対する「不安」や「心配事」はあるものの、同時に「期待」や「希望」も抱いています。

そして、着いた先で生まれる社会との「共生」に胸を躍らせているのかもしれません。

そんな母子が育もうとしていることに、船頭は協力しているのです。

つまり、〈ソード〉の「6」ではそんな「協力者」の登場も示唆しています。

「3」で生まれたものを育む「6」の世界

このカードには3人の人物が描かれています。

「3」という数字は「創造」の象徴でしたね。

では、彼らの間で「創造」されるものとは何でしょうか。

この3人は、向こう岸へ「渡す者」と「渡される者たち」です。

つまり、ここにはギブアンドテイクの「協力」という関係性が生まれています。

そんな「協力関係」を育んだ先に、「共生」が生まれます。

私たちが暮らす社会では、「助け合い」の構図が成り立っています。

その基本単位が「協力し合う」ということだと〈ソード〉の「6」は教えてくれているのです。


実際のリーディングにおける〈ソード〉の「6」

たとえばこのカードが「逆位置」で出るとき、事態は「堂々巡り」といった意味合いになります。

“ここではないどこかへ向かった先で価値観が変化する” “協力者が現われ新たな旅立ちへの道が開ける” といったメッセージをもつこのカードですが、

その要素が強すぎたり、逆に弱すぎる場合、

この「思考の船」が同じ場所でくるくる回るだけで先へ進めなくなるといった雰囲気を帯びます。

つまり、「協力者」が現われたはいいけれど、

・船の操り方に問題があって目的地へ向かえない

・船の舵が上手く取れず(思考がまとまらず)前に進めない

・何をしても堂々巡りになる

・解決しない

・到着に時間がかかる

といった状況になるということです。

また、

・このカードがスプレッド上のどのポジションにあるか

・周囲にどんなカードがあるか

・その時の問いかけの内容

等によって、自分自身が「船頭」なのか、「母」なのか、あるいは「子」なのか、ということも変わってきます。

いずれにしても、このカードのポイントは「移動」です。

その「移動」の手段である「船」やそれを操作する「船頭」によって、「不安」の通りになるか「期待」の通りになるか、結果が変わってくるのでしょう。


おわりに

いかがでしたか。

〈ソード〉の「4」~「6」では、心を休める時間や、自分の立ち位置を冷静に見つめ直す場面が描かれていました。

静けさの中で気づく本音や、バランスを取り戻す感覚は、自己対話でもとても大切なステップです。

次回の〈ソード〉の「7」~「10」では、少し緊張感のある出来事や、内面の葛藤と向き合う場面を見ていきます。

そこから、自分の中にある「真実」との距離感を探っていきましょう。

また、この記事を通してカードたちが放つエネルギーや物語の雰囲気を、少しでも体感できたなら幸いです。

カードの世界がどのように展開していくのか、引き続き一緒に味わっていきましょう。


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