【タロットで自己対話】「大アルカナ」完全解説|〈6:恋人たち〉「社会」における「私らしさ」

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈大アルカナ編〉

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はじめに|ito therapy【タロットで自己対話】タロットカード解説

「タロットカードの意味をもっとわかりやすく知りたい」「暗記ではなく、感覚的にカードを読めるようになりたい」──そんな方のために、このシリーズでは「ito therapy」の視点からタロットカードを一枚ずつ解説していきます。
「ito therapy」では、イメージの世界を大切にしています。
カードの意味を丸暗記しようとせず、描かれたシンボルや世界観を自分なりのイメージで感じ取ってみてください。
難しく考えなくても大丈夫。
タロットは、あなたの心の内側と自然に響き合いながらメッセージを届けてくれるツールです。
ぜひ、セルフリーディングの時間にお役立てください。


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6:恋人たち|「感覚」で選択していく

こちらは〈6:恋人たち〉のカードです。

まずはこの絵柄をじっくり眺めてみましょう。

このカードから、あなたはどんな印象を受けますか。


6:恋人たち|イメージを広げてみましょう

絵柄からイメージを広げてみましょう。

あなたが一番最初に目に留まる部分はどこでしょうか。

このカードの中で、何色が気になりますか。

このカードからどんな雰囲気を感じますか。

〈6:恋人たち〉の世界を読み解いてみよう

さて、それでは一緒に〈法王〉の世界を感じていくことにしましょう。

ここはどこなのか

ここはどこでしょうか。

このカードの絵柄を、五感で感じてみましょう。

この世界の明るさはどうですか。

気温はどのくらいでしょうか。

空気感はどうですか。

何か音は聞こえますか。

どんな香りがしそうですか。

「社会」に出た「魂」が次に学ぶこととは

ここで、〈6:恋人たち〉とこれまでのカードとを比較してみましょう。

〈6:恋人たち〉の構図を見て、これまでのカードとの違いに気づきませんか。

もちろん、絵柄はどのカードも全く異なりますが、〈6:恋人たち〉のカードがこれまでのカードと大きく異なる点がひとつだけあります。

ここに1~5までのカードを並べてみましょう。

これらのカードと、こちら〈6:恋人たち〉のカード

天使は天界の存在、地上には二人の男女がいます。

これまでは、主要な人物は一人だけでした。

しかし、〈6:恋人たち〉というステップでは、主要人物は二人になります。

「1」からスタートした「大アルカナの世界」の旅。

「5」で社会へ飛び出した後、「魂」は初めて「自分以外の誰か」と出会ったのです。

〈6:恋人たち〉|このワンシーンが訴えることとは

大きな太陽に照らされたこの世界を、赤い羽根の天使が見下ろしています。

その下には裸の男女が立っています。

左側の女性の後ろには実が成った木が立っています。

その木に絡みついているのは大蛇です。

このシチュエーションで、ピンときた方も多いのではないでしょうか。

このカードは聖書に出てくる「楽園追放」のワンシーンを描いています。

聖書では、「禁断の実を食べて楽園を追われるアダムとイブ」のお話しがあります。

二人は神様に「食べてはいけない」と言われていた実を食べてしまったため、神様から怒りを買い楽園を追放されたというストーリーです。

物語の中で、二人は食べるか、食べないか、という選択で、食べることを選んだのです。

このことから、〈6:恋人たち〉のカードのキーワードのひとつに

「選択」があります。

〈恋人たち〉の「選択」

このカードがもつキーワード「選択」。

この「選択」について、もう少し掘り下げてみましょう。

二人が裸という姿で描かれていることから、彼らは「裸でいることさえ無自覚」と捉えることができます。

これを踏まえて、このカードに描かれているシーンと、実際の聖書の物語を比較してみましょう。

二人が楽園を追放されたのは、「禁断の果実を食べたから」でしたね。

その禁断の果実とは、「知恵の実」です。

食べると知恵がつく果実です。

神様は二人に知恵がつくことを恐れて果実を食べてはいけないとしていたのです。

知恵がつけば、自ずと自分が裸でいることに恥じらいを覚えます。

ですがこのカードに描かれている二人は裸ですね。

つまり、「知恵」がつく前の人間の状態を表しています。

そして、裸は純真・無垢の象徴です。

裸でいる男女は人間の本能の象徴とも言えるでしょう。

実はこのカードに描かれているシーンは「楽園追放前」の状況なのです。

二人はまだ「禁断の果実を食べていない」のです。

ここで、キーワードの「選択」が登場します。

聖書では、結局禁断の果実を食べてしまうというストーリーですが、タロットカードの〈6:恋人たち〉では「まだ食べる前」の状況を描いています。

つまり、この「選択」という行為自体にフォーカスしているということです。

女性の右手の近くまで寄ってきている蛇や男性の背後に描かれた生命の木の存在に象徴されるような「他者からの誘惑」や「他者の介入」によってその「選択」がどんな結果を生むか。

そんなふうに、このカードは「選択」という行為そのものを言及しています。

そして、二人が「純真」「無垢」な人間そのものを象徴して描かれていることから、その「選択」の基準は「自分の五感」、「自分にとって心地よいこと」が挙げられます。

ただし、〈恋人たち〉のカードが数字の「6」を担っているということがポイントになります。

「6」は「共生」「調和」を表す数字です。

〈恋人たち〉は自分の感覚を信じ、自分にとって心地よい選択をしていくと同時に、他者との調和をはかる必要があるのです。

社会に出て初めて「自分以外の誰か」と出会った「魂」は、〈6:恋人たち〉のステップで

他者とバランスのとれた、自分にとって心地よい選択

を学ぶのです。

〈6:恋人たち〉|ふたつの価値観が存在する世界

さて、ここでは「男」と「女」という性別に注目してみましょう。

よく見ると、二人の視線は別々の方向を向いています。

女性は天を仰ぎ、男性は斜め下の辺りを見つめていますね。

これは、「二人の気持ちはお互いに通じ合っているわけではない」ということを表現しています。

さらに「見ている方向」「見ているもの」がそれぞれ違っているというこの描写は、男女の価値観の違いといった部分を表現しています。

異なる価値観で同じ方向を目指すふたり

二人がそれぞれにもつ「男性の価値観」「女性の価値感」ですが、その間には「目的地」を象徴する山がそびえ立っています。

山は他にも「試練」や「目標」といった言葉の象徴でもあります。

いずれにしても二人の間に山が描かれているということは、彼らが目指す方向性は同じであるということを意味します。

そして、この山が「赤」で描かれていることから、彼らの方向性、同じ目的に向かうエネルギーは「能動的」であり、かつ「意欲的」であると見て取れます。

つまり、この男女は別々の価値観を持ちながら、ある目的を達成するためにひとつになる、お互いに協力し合う意思があるということが分かります。

「男性」と「女性」|大切なのは「バランス感覚」

さて、ここで「男女の価値観の違い」について掘り下げてみます。

〈6:恋人たち〉のキーワードである「選択」をする際、この価値観の違いはどんな風に作用するのでしょうか。

何かについて「選択」し、その後「行動」に移るとき、男性と女性ではどのような違いがあるでしょうか。

一般的に男性は、女性と比べて「理性」や「思考」で行動すると言われます。

客観的で合理的な視点を持っているのが男性の特徴ですね。

一方女性は、男性と比べて「感性」や「直感」で行動すると言われます。

理性よりも感情を大事にしたいのが女性の特徴です。

どちらか一方に偏った「選択」ではなく、男女の得意分野がちょうど良いバランスで活かされたとき、「調和のとれた選択」が実現します。

さらに、このカードの「選択」は「自分の五感」や「自分にとって心地よいこと」が基準だとお伝えしたように、「調和のとれた選択」とは、自分自身の「感性」や「直感」を大事にした選択と言えます。

そのためには、まずは「自分の中の感受性」に気づくこと、その上で「他者とのつながり」の中で「調和」し「選択」するということになります。

「調和のとれた選択」|背景の色に隠された警告とは

ここではカードの色について見ていきましょう。

このカードを大きく二つに分ける色は、黄色と水色です。

カードの上部、天使の背景は黄色です。

黄色い太陽は「祝福」の象徴。

一方、カードの下部、男女の背景は水色ですね。

水色と言えば、思い出すカードは何ですか。

これまでに学んだ0~5までのカードの中で、イメージカラーが「水色」だったカードを覚えていますか。

水色は「心情」や「心の変化」を表わします。

自分自身の心の内側にフォーカスし、冷静に考えを巡らせていた思慮深い女性といえば・・

〈2:女教皇〉でしたね。

〈女教皇〉は「知識や知恵のある女性」でした。

また、精神性の高い身分でありながら、心の揺れも持ちあわせている女性でしたね。

〈6:恋人たち〉のカードの上層部は祝福の黄色で描かれ、その下は心情を表わす水色で描かれている。

このことは、たった「今」受けている祝福は、男女の選択の仕方やそれによって迎えた結果によっては、この先続くかどうか分からない。

といったことを表わしています。

このような表現からも、〈6:恋人たち〉が「どう選択するのか」といった部分に着目したカードであることが分かりますね。

〈6:恋人たち〉|カードナンバー「6」が象徴するものとは

「6」の前の「5」は、「4」の「家庭」から「社会」に出た状態を象徴する数字でしたね。

次の「6」は「社会に出た先で起こる事」を象徴する数字です。

また、「6」は「2」が3つ集まった集合体です。

「2」は「1」と「1」が合わさった数です。

「2」は「1」と「1」が両側に吊されて、バランスがとれた状態。

「1」と「1」で「2」ということで、「2」はパートナーシップの数字でもあります。

ここで、〈恋人たち〉がこの「2」を担わない理由について掘り下げてみましょう。

〈恋人たち〉は男女が描かれたパートナーシップのカードなのに、なぜ「6」なのでしょうか。

パートナーシップから生まれるものとは

これまでお伝えしてきたように、このカードのキーワードである「選択」は、各々の「心地よさ」に基づく「選択」であり、かつ「調和」「バランス」のとれた「選択」でもありました。

自分の「直感」や「感性」を大事にした、「他者との調和のとれた選択」。

そして、それぞれの異なる特性を活かしつつ、双方が意欲的に同じ目的を目指すというストーリーもありました。

お互いに相手を尊重しながら、共に同じ目的へ向かう。

それは自分一人だけの課題ではなく、「二人の課題」として乗り越えていくものです。

「共に」同じ目的へ向かう。

つまり、「他者との共生」が伴います。

社会に出たら、自分以外の他者がたくさんいますね。

自分以外の誰かは全員、自分とは違う環境で育った人たちです。

育った環境が違えば、もちろん価値観も十人十色。

それでも社会の中では「うまく」やっていかなければなりません。

また、自分以外の誰かと関わるたびに「自分とは違う」ということを感じ、そのたびに「自分の価値観」を改めて見つめ直すことになります。

こうして「他者との繋がり」が自分の中の価値観を見出すきっかけになるのです。

「1」の集合体であり、「2」の集合体でもある「6」は、つまり「社会全体」を象徴した数字なのです。

社会に出たら必要なものとは

「5」で社会に出たら、自分以外のたくさんの他者と「うまく」関わっていかなければなりません。

社会の中の自分以外の他者というと、国籍の違い、育った環境の違い、年齢や性別の違い、経験値の違いなど、実に様々な人々が存在しています。

こんなに千差万別な人々が暮らす社会へ出るのに、手ぶらでは不安ですね。

では、何があれば安心できるでしょうか。

「5」を担う〈法王〉は「魂」に何を教えてくれたでしょうか。

〈法王〉は「平和的解決のための一般常識」「社会における秩序」を教えてくれました。

「6」という数字には「教養」という意味もあります。

〈法王〉が教えてくれた「社会的秩序」をもとに、「教養」を身につける。

「教養」がある者同士だからこそ、お互いを尊重することができ、さらに調和のとれた選択をしていけるのです。

社会において、「教養」のある人々が「共生」する状態。

その中でまた「教養」を培っていく。

これが「6」が象徴する世界であり、〈恋人たち〉のカードの世界観です。


6:恋人たち|社会と繋がる「私らしさ」

いかがでしたか。

〈6:恋人たち〉の世界観を深めることができましたか。

〈恋人たち〉のイメージがあなたの中に広がったでしょうか。

このカードをもう一度眺めてみましょう。

最初の印象との違いはどうですか。

今のあなたの胸の内にはどんな感情がありますか。


〈恋人たち〉の「選択」

ともすれば聖書の物語のように「神に背く選択」をしてしまう二人。

ito therapy 的には、それは「私らしさ」を無視した選択と言えるでしょう。

描かれている男女を「人間の心」だとすると、「論理的思考派」な男性は「顕在意識」、「感情論派」な女性は「潜在意識」を象徴しています。

「私らしさ」を無視した選択とは、「潜在意識」をないがしろにした「顕在意識」優位な選択のこと。

つまり、「本当の心」「真の願い」に背いた「偽りの現実」を選んでいくことです。

〈恋人たち〉のカードが伝えているのはあくまでも「直感」「感覚」を大事にした「選択」をしていこうというものです。

その上で「お互いに」他者との調和を図ることが、良い関係性を生んでいくのです。

だから、まず尊重したいのは「自分自身」です。

自分自身を尊重できるからこそ、他者を尊重できるのです。


〈恋人たち〉を機に、「感じるタロット」を目指しましょう

タロットはそのカードの意味を一生懸命覚えようとしなくても大丈夫です。

こんな風に、カードのもつ背景やストーリーを知り、自分の中でそのイメージを膨らませていく。
そしてそのカードの存在を、自分の感じた印象で定着させていく、

そうした捉え方をしていくことで、自然とカードが伝えるメッセージを受け取れるようになります。

タロットカードのリーディングが難しいと感じる人の多くは、カード自体の世界観をイメージできていないことが原因で挫折してしまいます。

タロットカードは「言葉」ではなく「イメージ」で捉えましょう。

「頭」ではなく「心」で感じていきましょう。

タロットカードの解釈に正解・不正解はありませんが、唯一「不正解」を挙げるとするならば、

カードのメッセージを直訳すること。

つまり、市販の教本等に載っているキーワードから当てはまる言葉を探してメッセージを読解しようとする行為です。

ここにはリーディングをする人の心が介在していませんね。

実際のリーディングで、スプレッド上のタロットカードが見せる世界は、その人の心の内側にある世界です。

それなのに、本で調べた言葉を並べては「真の心の声」は聞こえないでしょう。

タロットは「心」で読むものです。

ぜひ、あなた自身の心の中に、タロットカード一枚一枚の世界観を広げていってください。


おわりに|タロットは立体的に捉えていこう

今回は〈6:恋人たち〉を取り上げて解説しました。

6枚目のカードになって、急に複雑になってきたような気がしませんか。

絵柄から、数字から、色から、といった具合に、タロットカードは多角的にそのカードの世界観を感じていくものということがなんとなく伝わっていたら幸いです。

また、今回の〈6:恋人たち〉のカード以降は、より「五感」で捉えていきやすくなってきます。

カードの見た目だけでなく、その世界を体感してみること。

この感覚は非常に大事です。

なぜなら、実際のリーディングでも、まさにこんな感じだからです。

タロットカード一枚、一枚をこうして読み解き、感じていくことで、カードの世界を感覚で捉えることができます。

この感覚が身についていると、リーディングの際とてもスムーズにカードのメッセージを受け取ることができます。

重ねてお伝えしているように、タロットカードはそのカードの背景にある世界観や一通りの意味合いがあるものの、それをそのまま実際のリーディングに当てはめればよいということではありません

だからこそ、カードの世界観を体感しておくことが大切なのです。


リーディングはタロットへの「問いかけ」がポイント

そのカードが具体的にどんなことを指すのか、そのメッセージを読み解く鍵は「問いかけ」にあります。

タロットで自己対話をする際、あるいは誰かを占う際には、必ず最初に「タロットへの問いかけ」を行います。

タロットに何を聞きたいのか、どんなことが知りたいのか、それを最初に設定することを「問いかけ」といいます。

この「問いかけ」があいまいだとタロットはあいまいな答えしか返してきません。

「問いかけ」はタロットカードを扱う上で最も重要なポイントです。

「問いかけ」については別の記事で詳しくお伝えしますので、楽しみに待っていてください。

📖次の記事を読む▶〈7:戦車〉


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