【タロットで自己対話】「大アルカナ」完全解説|〈0:愚者〉物語の主人公

【タロットで自己対話】タロットカード解説〈大アルカナ編〉

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はじめに|ito therapy【タロットで自己対話】タロットカード解説

「タロットカードの意味をもっとわかりやすく知りたい」「暗記ではなく、感覚的にカードを読めるようになりたい」──そんな方のために、このシリーズでは「ito therapy」の視点からタロットカードを一枚ずつ解説していきます。
「ito therapy」では、イメージの世界を大切にしています。
カードの意味を丸暗記しようとせず、描かれたシンボルや世界観を自分なりのイメージで感じ取ってみてください。
難しく考えなくても大丈夫。
タロットは、あなたの心の内側と自然に響き合いながらメッセージを届けてくれるツールです。
ぜひ、セルフリーディングの時間にお役立てください。

📒ito therapyについてはこちらの記事をごらんください


0:愚者|大アルカナの世界を巡る旅人

こちらは〈0:愚者〉のカードです。

「大アルカナ」の世界における主人公。

「大アルカナの世界」は「魂」の成長物語です。

つまり、〈0:愚者〉は「魂」そのものといえます。

まずはこのことを念頭に置いておきましょう。


0:愚者|イメージを広げてみましょう

「魂」の象徴である愚者。
あなたはこのカードからどんな印象を受けましたか。

あなたが最初に気になったのは、このカードのどの部分でしょうか。


「魂」の象徴を読み解いてみよう

さて、それでは一緒に〈愚者〉の世界を感じていくことにしましょう。

まず、中央の人物が〈愚者〉と呼ばれる若者です。
彼は何をしているのでしょうか。

そもそも彼はどこにいるのでしょう。

あなたは彼が今どんな状況にあると思いますか。

彼の感情は今、どんな状態だと思いますか。
楽しそうに見えますか、それともつまらなそうに見えますか。

「大アルカナの世界」で「魂」の成長物語を紡いでいく彼は、これからどこへ向かおうとしているのでしょうか。

〈愚者〉はどこにいるのか

背景に見えるのは白く輝く太陽。
黄色い空。
氷山の山脈。
足下には白い子犬がいます。

太陽の下、彼は風に吹かれています。

彼の足下を見ると、どうやらここは崖っぷちのようです。

「大アルカナの世界」、「魂の成長物語」を始める彼のスタートラインは「崖っぷち」です。

〈愚者〉は何をしているのか

輝く太陽の下、こんな崖っぷちで、彼はいったい何をしているのでしょうか。

しかも、崖っぷちにいるにも関わらず、彼はもう一歩前へ踏み出そうとしています。

それを心配し、止めるかのように足下の白い子犬が吠えています。

それとも、この子犬は彼の旅立ちを応援しているのでしょうか。

どちらにしても、彼は空ばかり見ていないで一度足下を確認した方がよさそうです。

〈愚者〉が身につけているもの

草花の柄があしらわれた衣をまとい、長い棒の先に小さなバッグを下げています。

彼は「魂の意図」のもと、「大アルカナの世界」を旅をする主人公です。

行く先々で「学び」のステップを踏んでいかなければならない人です。

そうして見ると、旅人にしては荷物が小さすぎると思いませんか。

この棒は長すぎるように見えませんか。

そもそもこの棒は必要でしょうか。

そして、左手に持っている白い花。

この花はこれから始まる成長物語に必要なのでしょうか。

それとも、この前のステージで手に入れたものなのでしょうか。

〈愚者〉は何を考えているのか

彼はここで何を想っているのでしょう。

表情から読み取れる感情はありますか。

これから始まる学びの旅に対して「積極的」に見えますか、それとも「消極的」に見えますか。

旅支度にしては軽装な彼の今の気持ちはどのようなものでしょうか。

なぜ〈愚者〉なのか

彼が〈愚者〉と名付けられたのはなぜでしょうか。

愚者とは、文字通り「愚か者」という意味です。

「大アルカナの世界」で成長の旅を続ける「魂」の象徴である彼を「愚か者」と呼ぶ、その心は?

「魂」=「愚か者」と呼ぶのはどのようなことからきていると思いますか。

その答えは、「魂」がもつ性質にあります。


0:愚者|カードナンバー「0」

0という数字は「何もない」「無」「空っぽ」という状態を表す数字です。

映画のタイトルなどで「エピソードゼロ」などと使われるように、「始まりの前」といった意味もあるでしょう。

「0」という数字を背負う〈愚者〉はメインの物語が始まる前の存在ということです。

つまり、「何もない状態」「無の存在」です。

「何もない」ということは、まだ何も学んでいないということです。

「無」ということは、これから学んでいくということです。

また、「何もない」ということは、「何も考えていない」ということ。

だから、崖っぷちにいることも気にしない。

そして、「魂」の性質である「意図」を実現するという「意思」だけが前へ進もうとしているため、一歩踏み出そうとしているのです。

そうして見ると、「だから愚か者なのか」と納得できると思います。

「何もない」=「何も知らない」

「何も知らない」=「危機管理が希薄」

旅の支度もそこそこに、旅を始めようとしている愚か者。

それが〈0:愚者〉です。

絵柄だけ見ると、〈愚者〉というネーミングの所以はこのような解釈になります。

「魂」が〈愚者〉である意義とは

「魂」の象徴として存在している〈愚者〉。

「魂」が愚か者とはいったいどういうことなのでしょうか。

もう少し掘り下げてみることにしましょう。

背景の色|黄色は祝福の色

このカードの背景の色は黄色です。

黄色は「祝福」の色。

つまり、〈愚者〉である彼は「祝福」されているのです。

崖っぷちで一歩踏み出そうとしていようが、旅支度が未熟だろうが、彼の行いは決して誰かに見放されるような行動ではなく、むしろその愚かさに「大いなる存在」がお祝いの念を示しています。

それはなぜでしょうか。

常に「愚か」な「魂」

彼の現状が「愚か」であることは事実です。

その「愚かさ」を祝福されているということが、重要なポイントなのです。

「魂」が「大アルカナの世界」を旅する目的をもう一度考えてみましょう。

「魂」はらせん状になった「大アルカナの世界」を1~21まで順番に進みながら、各カードのステップで学び、その都度成長していきます。

そして、21まで到達したら、また1からその使命を果たすべくさらに歩みを進めていきます。

これが「魂の成長物語」です。

ここで、「1」~「21」までの学びをクリアした〈0:愚者〉が、その次のステージの「1」から再び学びを始めるとき、彼はどんな状態だと思いますか、

ひとつのステージを終えた訳ですから、順調に学びを深めることができていれば彼自身、つまり「魂」はその前のステージにいたときよりもレベルアップしているはずですね。

でも、彼の現状は常に「愚か者」。

何度ステージを上げても常に崖っぷちで危機感のない愚かな若者のままです。

それはなぜでしょうか。

「魂」は「愚か」でなければならない

「魂」は「愚か」である必要があるのです。

なぜならば、先に進むという「意思」があるから。

何が起こるか分からないこの世界で、使命を果たすべく学びの旅をしなければならないなんて、

「愚か者でなければできない所業」

ということです。

そして、〈愚者〉が「0」=「何もない」「無」を背負う意味はここにあります。

「何も考えていない」からこそ、行動できる。

「危機管理が希薄」だからこそ、チャレンジできる。

ひとつのステージを終え、さらに次のステージに進むことができるのは、「愚か者」だからこそ。

なぜなら、1~21のステップをまたやらなければならないのか・・というマインドだったら次のステージに進むことはできないからです。

だから、「魂」は「愚か」である必要があるのです。

彼はこの世で体験すべきこと、感じ得るべきこと、失敗も成功も、喜びも悲しみも、すべて経験していくために誕生した「魂」です。

もし仮に彼の思考に迷いや恐れがあったら、その「意思」は前に進むことを躊躇するでしょう。

そうなってしまったら、「魂」の「意図」を実現することは不可能です。

彼を祝福している「大いなる存在」は、「無知」で「無垢」な彼を真心をこめて「愚か者」と呼ぶのです。


0:愚者|カードナンバーとイメージカラー

「0」=「何もない」「無」

「無」をイメージさせる色と言えば「白」ですね。

〈0:愚者〉のイメージカラーは「白」です。

もう一度カードの絵柄を眺めてみましょう。
太陽の色、手にしている花の色、足下の子犬の色、衣の下に着ているシャツの色も「白」ですね。

「白」は「純真」「無垢」の象徴です。

彼は「愚か者」であり、同時に「無垢」でもあります。

これから繰り広げられる旅の途中で、その「白」に色が足されていくのかもしれません。

背景には青白い山脈が見えます。

山は「目的地」の象徴です。

この〈愚者〉の旅路には「目的」があるということを意味しています。

と同時に、〈愚者〉が「より高い次元」へ向かっているということを表しています。

つまり「魂の成長」という目的のために、らせん状の「大アルカナの世界」でステージアップを繰り返していくということが描かれています。


0:愚者|「魂」の「意図」を実現していく者

いかがでしたか。

〈0:愚者〉の世界観を深めることができましたか。

〈愚者〉のイメージがあなたの中に広がったでしょうか。

彼には自分の旅路を阻むかもしれない「不安」も、いかに手際よくあるいは手っ取り早くこの旅をクリアするかといった「計算」も、なにもありません。

彼はまるで生まれたばかりの赤ちゃんのような「無垢」な存在。

彼はただ純粋にその使命を果たすべく進んで行きます。

予定も段取りもなく、近道も時間割もいっさい考えない旅人。

未知で無限の可能性を秘め、けれどそこにさえ無感心で、無心に歩みを続ける冒険者。

彼は空っぽのまま旅をする。

それが愚かな若者、愚者なのです。

それでこそ、「魂」の象徴、〈0:愚者〉なのです。


タロットはイメージで捉えていこう

今回は〈0:愚者〉を取り上げて解説しました。

タロットはそのカードの意味を一生懸命覚えようとしなくても大丈夫です。

こんな風に、カードのもつ背景やストーリーを知り、自分の中でそのイメージを膨らませていく。
そしてそのカードの存在を、自分の感じた印象で定着させていく、

そうした捉え方をしていくことで、自然とカードが伝えるメッセージを受け取れるようになります。

実際にリーディングをする際、このように「イメージを捉える習慣」が付いている人とそうでない人とでは、リーディングの幅も奥行きもまったく変わってきます。

特に自己分析でタロットを用い、自分自身をリーディングするときは、尚更その違いを感じるでしょう。

「イメージ力の高さ」は「深層心理へのアプローチする力」に比例します。

イメージの世界は自由です。

今回ご紹介した〈愚者〉のように、迷いも恐れもすべて取り払った無垢な自分で、タロットの世界を楽しみましょう。


📖次のカード〈1:魔術師〉を読む


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